あなたたちにとって,ビートルズの意味するものは?
ビョルン 「たくさんあるね。彼らが存在する前は,アーティストがいて,作詞・作曲家がいた−−−というスタイルだった。それが合体してビートルズスタイルになった。
1964年,トップテンにビートルズの曲が同時に5曲も入ったことがありました。それを破る記録は?
ビョルン 「いるのかな…」(ベニーを見る)
ベニー 「まあ,観客にしろ,すべてが今と全然違うから。5枚のシングルを同時期に出すアーティストなんて今はいなし…」
アバの記録は?
ベニー 「(フーッとため息)(ビョルンに)ぼくらは3曲ってことがあったよね? 1位,2位,4位っていうのがさ? 70年代のいつだっけ…。スウェーデンで…。
20年近くたった今のアバブームについて
ビョルン 「ものすごーく変な現象だと思う! 毎日『何なんだ,これは!?って思っている。何で今ごろ…。でも,ひょっとして,あと数年したらすっかり消えてしまうブームかもしれないね。」
ベニー 「これは4人の共通した意見だと思うよ。」
今になってもアバはこんなに話題になっている。あなたたちはアバがこんなに人気者にならなかった方がいいと思うことがありますか?
ビョルンとベニー 「(強く)いやいや,それはない!! もう最高だよ。」
ベニー 「なんと言ってもいちばんうれしいのは,自分たちは何もしなくてもいいということ! 座っているだけでブームが大きくなる。」
ビョルン 「それから,新しい世代に受け入れられたのもうれしいね。イングランドでも(ミュージカルの)成功したし,そしてA☆TEENSのヒットのおかげで,若い客層が増えたことはすばらしいと思うね。」
あなたたちと同時にA☆TEENSも『ベスト・アーティスト・オブ・スウェーデン』にノミネートされてます。
ベニー 「あ,そうなの?」
このダブルノミネートについて,どう思います? みんなは尊敬すべきことだと思っていますよ!
ビョルン 「(ふふふふ…と笑う)」
ベニー 「その質問はA☆TEENSにどうぞ。尊敬すべきって思われているのはA☆TEENSの方だよ(笑)。」
2000年代のB&Bに相当するようなアーティストはだれだと思いますか?
ベニー 「いやぁ,最近のミュージックシーンにはほんとうにうといからなぁ…。どんなのがいるのか,さっぱりわからないよ。」
ビョルン 「もちろん,(B&Bのような存在は)いると思うよ,いるはずさ! それじゃなきゃ,「昔の方がうまかった」ってことになるでしょ。そんなこといってはいけないね,それを言っちゃぁおしまいよ(笑)。
ベニー 「いいじゃん,言ったって(笑)。アバが20年前にレコードを出し,それが今になってヒットしてる。ぼく個人としては,新しいアーティストが独自の新しい曲を作ってもらいたい,それをぼくがゆっくり聞いてみたいんだ。」
きょうはどうもありがとうございました。
ビョルンとベニー 「こちらこそ!」