ABBA News Vol.1 Oriental ABBAland
復刻●アバファンクラブ会報●1977年11月発行注1


ABBA NEWS Vol.1 77/11注1


◎国内ニュースコーナー

☆ABBA・ニューシングル「きらめきの序曲」(The name of the game)

 ヨーロッパ10月15日発売,そして日本では11月25日発売です。4分48秒という時間の中でひとまわり大きくなったABBAサウンドが展開されます。詞の内容は,本当の恋を見つけた女の子の心を歌ったものです。そして,原題の“The Name of the game”とは,“この恋に何と名前をつけたらよいのでしょう”というような意味で,game=恋(love)という意味に使われています。さっそくリクエストをしてヨーロッパよりも先にNo.1の座を獲得させましょう。

☆ABBA・ニューアルバム「ABBAグレイテストヒッツ24」

 おまちどおさま! ついにABBAのニューアルバムが完成しました。豪華2枚組のこのアルバムはABBAの今までのヒット曲をすべて収録してあります。あのWATERLOOから世界的大ヒットのDANCING QUEEN,日本でも大ヒットしたTHAT’S MEまでバッチリです。これさえあればABBAのすべてが聞けると言ってもいいでしょう。ジャケットもなかなかスッキリときまっていてセンスがいいものです。しかも,そのジャケットの内側にはすてきなABBAのカラー写真がたくさん載っているし,メンバー一人一人の紹介も簡単に出ています。タイトルのとおり全24曲で価格は¥4000。10月25日発売です。前記の3曲のほかにS.O.S,MAMMA MIA,FERNANDO,I DO I DO I DO I DO I DO,BANG A BOOMERANG,RING RINGなども,もちろん24曲の中に入っています。ABBA FANなら今までの3枚のアルバムに加えせびそろえたいものですね。

 それから,カセットテープとカートリッジの方も同時発売になります。こちらのタイトルは,「ABBAグレイテストヒッツ20」です。レコードの方より4曲少ないけれど,カセット派の人や車の中などで聞きたい人はこちらでどうぞ。

 今回の国内情報は,ニューシングルやニューアルバムのことでまとまりましたが,これらのレコードによってみなさんに充実したABBAサウンドをかみしめていただければ幸いだと思います。そしてみなさんの友達にもABBAのすばらしさを教えてあげてください。そうすれば,どんどんABBA FANがふえることでしょう。

 このコーナーの担当は,クールでユニークでかわいい少年,佐藤君です。佐藤君ですよ〜。ヨロシク!


企画コーナー

 今週はTBSラジオ日曜日・PM1°10’〜3°ミュージック・ツアーのスタジオを訪問しました。

 このコーナーは毎回独創的な企画を組み,各方面に入り込み,特集をお送りするというコーナーです。その第1回目の特集は題して「ひなた康夫さん追撃インタビュー!」。TBSラジオ「ミュージックツアー」「ロックショー」「ヤマハフォークイン」その他山口放送,極東放送,FM福岡などでお馴染みの人気D.J.ひなた康夫さんにインタビューしました。ひなたさんは番組でよくABBAの曲をよくかけてくれてABBAをはじめポップスにものすごく詳しいD.J.です。さて,私たちスタッフは9月のある日曜日,「ミュージックツアー」生本番終了後,P.M.4:00,赤坂の某所でインタビューに成功,そのときのもようをお伝えします。

F.C.スタッフ(以下F): 今回はどうもありがとうございました。まずは自己紹介をお願いします。
ひなたさん(以下H): 昭和23年生まれ,まもなく28歳。166cm,52kg。 注1
F: この世界に入って何年目ですか?
H: 喫茶店なんかでしゃべりだして10年,ラジオでは3年なんだ。
F: ラジオの場合,しゃべる相手が前にいないわけですが,しゃべりにくくないですか?
H: それはマイクの向こうにだれかがいると思っているからだいじょうぶさ。
F: やはりしゃべることは好きですか?
H: もちろん。高校のときから放送部にいたほどさ。でもマイクがないと無口だよ。

(このことは同行してくださったディスコメイトの船山さんがウソだと否定していたので,たぶんうそでしょう)

F: それではABBAのことですが,番組を作る側として,ABBAはどういうアーティストですか?
H: 今のポップス界においてもとっても貴重な存在だと思うよ。ロック,ソウルなどあるけどやはり一番の基本はポップスだろ。昔はポップスが多かったけど,今はABBAくらいだよね。ABBAのサウンドは聞きやすいし,入りやすいよ。ポップスを初めて聞く人の第一ステップになれる数少ないアーティストなんだ。ぼくの場合はそれがベンチャーズだった。そして,この曲のオリジナルは?なんて調べているうちに,輪が広がっていったんだ。そういうチャンスを持っているよ。何といっても楽しいもん。理屈じゃないものね。そういう考えが番組(ミュージックツアー)の根底にあるんだ。ディレクターが本当に音楽を愛している人なんだ。だから難しい曲はなく,ポップス中心に選曲しているんだ。
F: 日本でABBAの人気が出遅れたのはなぜだと思いますか?
H: デビュー当時はポップス界の流れが合わなかった。今はポップスをみんなが聞きたがっている時だから大ヒットにつながったのさ。だから今「アイ・ドゥ、アイ・ドゥ」や「ウォータールー」を出せば大ヒットだよ!
F: それではABBAの魅力というと。
H: 昔のポップスを感じさせてくれるし,それが今は新鮮に聞こえるんだ。大人の人にも売れてるし,アイドルといってもワーワーキャーキャーの対象ではないよね。ともかく早く来日してほしいよ。
F: それでは好きなアーティスト,D.J.は?
H: ベンチャーズ,クラプトン。あとは本物のソウル。ディスコは嫌い。今はやっぱりポップだね。ABBAだろ。オズモンズ,アンディ・ギブ,ショーン・キャシディーなんかだね。ハードロックはやっぱり疲れるよ。D.J.は八木ちゃん(八木誠さん)の影響を受けてるよ。尊敬するのは糸井五郎さんだね。
F: ABBAはこれからどうなると思いますか?
H: まあ,このまま突っ走ってほしいね。まあ,少しずつ変わっていくと思うけど,根本は変わらないね。
F: それでは今後のひなたさんは?
H: まあ,この仕事が好きだし,ずっとやっていきたいね。今後は,ワイド番組のパーソナリティもやりたいと思っているんだ。
F: それでは最後にファンの人にメッセージを
H: ABBAをたっぷり聞いて,ポップスの楽しさを知って,その輪を広げていってほしいね。何たって日本のポップス界にとって,ABBAは大きく育てる必要があるんだからね。
F: それでは,きょうはどうもありがとうございました。

 本当にポップスが大好きなひなたさんでした。

 このコーナーへのすてきな企画をお待ちしています。どうぞお手紙をお待ちしています。

 このコーナーの担当は,フリーダさんとリンダとマックの好きなけんじ(16歳)です。御意見,御希望などをお待ちしております。どうぞよろしく!


海外コーナー

 このコーナーは,イギリスのファンクラブ及び世界各国から入ってくるニュースをいち早くお伝えするコーナーです。

★ニュー・アルバム,ABBA主演映画ともにクリスマスの前後に公開!

 世界中のアバファン待望のニューアルバムは,映画の挿入歌4曲も含まれており,クリスマスの前に全世界で発売されます。また,フィルムはオーストラリア公演のステージや,彼らの休日などが収められており,クリスマスにオーストラリアとスカンディナビアでプレミアショーが行われます。その他の国では,78年の初めに公開されます。尚,このフィルムは今年のカンヌ映画祭に出品されます。

★イギリス,アメリカでニューシングル発売!

 まずイギリスのお話。“Knowing Me, Knowing You”に続くシングルの“The Name of the Game”(きらめきの序曲)が10月14日にリリースされました。待望の新曲だけに前評判も高く,あっという間に1位にきらめくでしょう。そして一方アメリカでは“Arrival”より“Money, Money, Money”が発売され,10月22日付ビルボード84位ニューエントリー(星印付)です。どちらも1位を目指して,ハリキッて欲しいと願っています。

 このコーナーの担当はケイです。

 ケイは英語ペラペラの20歳。いつもあかるくやさしいオネーサマです。


DENGONBAN

 DENGONBANは,会員のお便りを紹介するコーナーです。

☆先日のフィルムコンサートでは,ちょっと物足りなかった気がするけど,楽しい時間がすごせました。あのような催し物などで皆さんがいっしょうけんめいやってられる姿を見ると,感謝と共に“すばらしいな”という気持ちで満たされます。ABBAを合言葉に世界は1つというところでしょうか。さて,VMPのコンサートの時,会員の方から海外放送におけるABBAの様子を聞かれたのですが,ここで詳しく書いておきます。(ぼくの趣味は海外放送聴取で,一般にBCLと呼ばれています。恥ずかしながら,雑誌にレポートなども執筆しています。よろしく!!) 一番多くABBAがかかるのは,Radio Australiaで,Count DownというDJがおもしろいと思います。その次がR.RSA(南アフリカ)で,この間もママ・ミアをやっていました。また,VOA(アメリカ)も多くかけています。最近では,やはりKnowing Me, Knowing Youが多いようです。FENのウルフマン・ジャック・ショーでは,毎日Knowing Me, Knowing Youがかかっています。ウルフマン・ジャックは,これをKnowing You, Knowing Meと言ったそうです。さて,アライバルの人気はすごいですね。ミュージック・ライフ9月号でも,国内有名レコード店アルバム売上第一位でした。…中略…これからもABBA CLUBをどんどん発展させましょう。

No629君でした。

また情報がありましたら教えてくださいね!

☆ハロー,アバファン! 君たちはいったい何をしているのだ!!! 今非常にカッカッしているのであります。私,『セイ・ヤング』(火曜日)をいつも聞いております。DJは落合恵子さん,そこで“ユア・ヒット・パレード”というベスト10というものをやっています。私は“That's Me”の発売以来かかさずリクエスト・カードを出しているのに,ベスト10に入ってこない! 番組聞いてない人でもいい。リクエスト・カード出してください。

 東京の方おねがい! 全国のみなさん,みんなでアバを一位にしようではないか!!

 セイ・ヤングの住所は−
 160東京都新宿区文化放送
 セイ・ヤング火曜日落合恵子のユア・ヒット・パレード

 それともう1つオネガイ。だれか“16”マガジン,あとイギリスあたりの洋書,ビルボード購入している人いませんか? これもやっぱり東京に住んでいる方,私の分も買ってくださる方いらっしゃいませんか? 少しでもその気になった方,お願いします。

美佳

ABBAアイロンプリント販売コーナー

 お待たせいたしました。ついにみなさんのお手におとどけできることになりました。制作してくださったレコード会社にお願いして,1セット500円で販売します。内容は,LPアライバルの内ジャケットの写真とABBAのロゴマークが大中小で3つ,ARRIVALの字が大中小で3つです。

ABBAファンのあなたならTシャツにハンカチにパジャマに枕カバーに他のアーティストのレコードに(?)カッコヨクプリントしよう!

応募方法,応募先は割愛

(尚,商品は多数用意してありますが,品切れの場合は,お許しください!!)

 ファンクラブでは,クリスマスにスウェーデンへ何かプレゼントをしようと思っています。そのための企画を会員から募集いたします。どしどし,なるべく早くファンクラブあてにお願いします!

 DENGONBANは,ファンクラブの全国会員の意見交換の場所です。文通希望,その他何でもかまいません。DENGONBAN宛へお寄せください! このコーナーの担当はタヌキのMariです。今は,10ccを見たばかりで,あまりのうまさにボーっとしています。お便りおまちしてます。



注1: この号には,号数と発行年月の記載がありません。Chifumiが追加しました。
    この号がChifumiのもとに届いたのは,1977年11月10日でした。
注2: 会報に記された発言では,本名と住まいの地域について語っていますが,割愛しました。

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published: 1977-11
by The Japan Official ABBA Fan Club

this page created: 2001-04-08
last updated: 2021-11-07
by MURAKAMI Chifumi