ペイントもの

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 ヘルメットペイントも道楽の一つです。左の写真は10年前にペイントしたもの。ベースは、水性アクリルカラーで、最後のクリアのみウレタンを使っています。写真では分かりませんがラメもふってあります。全てエアブラシとマスキングだけの仕事です。見よう見まねで行ったため、デザインも単純なものとなってしまいました。後に、細かいところは筆塗りで書くことを覚えました。

 右は、4年ほど前にペイントしたものです。レースに間に合わせるため粗い仕事になってしまいました。名前の輪郭はフリーハンドの筆塗りで、それ以外はエアブラシです。文字がいびつに見えますが、わざとです。
 本来、全てのカラーはウレタンを用いるのがベストですが、ウレタン塗料を各色揃えるのはなかなか困難です。これも、最後のクリアのみウレタンです。しかも刷毛塗り…。本当は一色塗る毎に、クリアをサッと吹くのですが、上記理由とウレタンの上からアクリルが吹けないからです(しわになる)。ウレタン塗料は手に入りにくいものですが、ラジコン用の”エンジンウレタン”というものが入手容易です。2液硬化型なので、どんなに分厚く塗っても乾燥に時間がかかったり、べたべたになったりしません。よって、時間がなかったので刷毛塗り仕上げで、後はペーパーとコンパウンドで平坦にしました。これでもガンで吹いたものと仕上がりは遜色ありません。これにもラメを使っています。


SHUTTER

 家のガレージのシャッターもペイントしてみました。使ったのは、水性アクリル塗料を使い6色ほどで仕上げています。元ネタはレコードジャケットです。こんなにでかいところに絵を描くのは初めてだったのですが、近所の評判は上々です。

そのレコードにあるpoemをここで・・・・・・柏田 道夫

 僕は忘れていた、いつでもここにあったのに。
 ここはこんなに変わっていない。昔のままだ。夏の日射しが秋の訪れを拒むように照りつけて、見渡すかぎり影一つ作っていない。そして、陽炎たつ道路の向こうから砂煙を上げて、ゴトゴトと路面バスがやって来る。やがてバスは、置き忘れて行くみたいに、古ぼけたベンチがぽつんとあるだけの停車場に一人の女を残して走り去る。夏の日射しがようやく一つ、影を作った。日傘をさす着物の女の影を・・・。女はこんな田舎には不釣り合いなほど、スラリと背が高く、日傘をクルクル廻して停車場に立ち竦んでいる。
 そうだ、憶い出した。僕は今日と同じ風景をずっと昔に夢見たんだ。そして今、あの時の夢と同じようにあの停車場に立っている・・・
 そのとき、白い日傘が雲の様に空に舞ったような気がして僕は見上げた。虹のかけらが空を走り、夏は一瞬に過ぎ去った。もう一度見た昼下がりの停車場には、ただかすかに秋の匂いのする風が吹いているだけだった。
 夏の旅はもうすぐ終わろうとしている。
 戻ろう・・・まだ間に合う、まだ遅くない・・・

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