ステアリングコラム

ステアリングコラム

 ステアリングの直径は約36cm。ホーンボタンにもクロスフラッグのレジンモールドエンブレムが付く。コラムにはテレスコピックとチルト機構が組み込まれている。ロックtoロックは約2.9回転だ。だが、短いホイールベースのお陰で、大きめの交差点を曲がる時ならハンドルを持ち変える必要はない。
 フラッシャースイッチレバーは、この頃のアメ車としては普通だが、その動作は非常に固い。バキッという音と共にスイッチが入る。パワーのあるアメリカ人向けには丁度良いのかも知れないが、レバーが折れそうで不安にならざるを得ない。アメリカ製品のスイッチの多くは、この様に節度を通り越したON、OFFがはっきりした物が多い。子供のおもちゃも例外ではなく、小さい頃から固いスイッチに慣れ親しんでいるからであろう。
 ハザードランプのスイッチはコラムの後ろの方に申し訳程度に付いている。このスイッチも非常に固く、スイッチを切るときは引っ張って抜けそうだ。こんな変なところに付いているのは、ハザードランプに対する意識の違いだろう。ヨーロッパ車では、非常時にいつでも誰でもスイッチが入れられるように、ダッシュの一等地にデカデカと配置される。しかし、アメ車の多くは不用意に作動できないように隠れたところに配置し、非常に操作しにくい構造をしている。ハザードを出すということは、余り一般的ではないのだ。

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