パワステ

パワステ

 基本的な構造は、リサーキュレーティングボール&ナットでアッカーマン式のリンクで動作させている。これをパワーアシストするパワーステアリングシステムは、後から取って付けたような構造をしている。今日のラックピニオン式の様に、パワーアシスト系が内蔵されているような形ではなく、タイロッドに油圧ピストンを後付けしたような格好になっている。構造上、遊びが大きいが、多少ならばステアリングギアボックスを調整することで対応できる。
 ハンドルの重さは、重すぎず軽すぎずといったところか。自分にとっては丁度良いと思う。最近の国産車のように、異常に軽いと言うことはない。接地感を確実に伝えながら、アシストしてくれる優等生だ。
 最近の国産車のステアリングは、一部のスポーツカーを除いてどれも軽すぎるように思う。そこまでドライバーに対し過保護になる必要があるのだろうか? 少しでもレースのような経験をお持ちの方なら分かると思うが、まるで接地感がない。スケートリンクの上を転がしているみたいだ。グリップしていようがスリップしていようが、車は何も言わない。タイヤが泣きじゃくりだして初めてわかる。
 メーカーに言わせると「うちの車は高性能なので、ドライバーはハンドルを握っていればいい」だろうが、その結果、車の限界を知らない人がスピードオーバーで曲がりきれずに死んでいく。
 PL法で訴えられる前に改善した方が良いと思うが、ねっメーカーさん。

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