フュエルリッド

 ガソリンスタンドでよく聞かれる部分だ。特に地方のスタンドで「給油口はどこですか」というセリフを耳にする事が多い。リッドはリアウインドウの直ぐ後ろにある。また、ノーマルのキャップは鍵も何も付いていないので、STANTの鍵付きキャップに交換してある。これがまたくせ者で、多くのスタンドで開け方に四苦八苦するのだ。わざわざ鍵に開け方を記したラベルまで付けているにもかかわらず、ごじょごじょやっている場合が多い。この場合、閉め方も分からないことが多い。鍵を抜いてただ閉めれば良いのに、鍵を差し込んであーでもないこーでもないと試されるのだ。壊されたらたまらないので、自分で閉める羽目になる。早くセルフ給油が全国に浸透してもらいたいものである。
 また、給油口自体は有鉛ガソリン用のノズルが入らないように細くなっている。'81コルベットには、排ガスコントロールのため貴金属チップを用いた触媒が付いている。間違って有鉛ガソリンを入れると、鉛と反応して触媒が機能しなくなってしまう。ご存じのように、アメリカのスタンドはセルフ給油だ。ユーザーが間違って有鉛ガソリンを給油できないようになっているのだ。
 よく、「アメ車なのになんで給油口に鍵もないの? ぶっそうなアメリカなら直ぐにガソリン盗まれるんじゃないの?」と聞かれる。日本と違って、そんなセコイ泥棒はアメリカにはいないのだ。アメリカではガソリンは安いものだし、そんな物を盗む前に車ごと盗んだ方が手っ取り早いのである。こんな事例もある。車中の有名ロック歌手のカセットテープ欲しさに車を盗んだ…。日本なら窓ガラスを割って、お目当ての物品だけを持っていくだろうが、アメリカでは車ごと持って行かれることも少なくないようだ。よって、セキュリティーは盗難対策が強化されているのだ。

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