Subject:[china-e:50] 三峡ダム地質調査 / 乾式選炭 Date:Tue, 16 Nov 1999 17:52:14 +0900 松永光平さん、MLのみなさんこんにちは、 新井哲也@(社)国際善隣協会環境推進センター > あちらでは主に湖北省姉(←本当は禾編)帰県をフィールドとして > 中国科学院地理研究所の方々と > 移民のインタビュー(これはたったの一件!だけですが)、 > 地質調査など行いました。メインは地質調査です。 ちょき−−−−ちょき > 今後衛星画像なども使いながら現地の地質の解析をより詳しくすすめていく予定です。 調査結果報告が楽しみです。 どこかに公表したら教えてください。 > ところで、新井さん、先日のNHK「生き残りを図る中国の炭鉱」、拝見しました。 > 経営上の危機に瀕した中国の炭鉱にとっての乾式選炭の可能性については > ど素人の僕にもわかりやすくて説明されていて良かったと思います。 短いニュースだったので、取材に当たった記者の方もまとめるのに 大変だったようです。いずれ特集番組などが組まれるといいですが、 それには、私たちの活動がもっと進展する必要がありますね。 11/13と14にNHK BS1の「アジア情報交差点」という番組で、もう少しながめの 放送がされたそうです(私は、BSが見れませんので...) > ただ、地球環境問題や日中関係など、 > よりマクロな視点から見た際の位置づけなどについても触れられていたら > もっと嬉しかったです。 中国は、世界最大の石炭生産国かつ消費国であり、国内のエネルギーの約75%を石 炭に依存していて、その割合は、ここ数年変化していません。 石炭は、長期的に安定供給が可能で安価なエネルギーであるというメリットがあ る反面、燃焼に伴う粉塵(浮遊粒子状物質)、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物 (NOx)および微量金属成分などの環境汚染物質の排出等の環境負荷の大きさが問 題となっている。特に、石炭中の硫黄分の燃焼に伴う硫黄酸化物の発生は、アジ ア地域における酸性雨の主因といわれており、建造物や動植物だけでなく人体健 康にも被害を与え、大きな経済的損失をもたらしており、その対策は急務です。 また、石炭は、他の化石燃料に比べて単位熱量あたりのCO2排出量が大きいため、 地球温暖化の原因としてもその対策が求められています。 今後ともエネルギーの大部分を石炭に頼らなければならない中国では、汚染物質 の排出抑制対策として、環境に調和した石炭利用技術(コールクリーニングテク ノロジー)を積極的に導入し、現地産業化していく必要があります。 その技術のなかで、我々は、燃焼前に石炭の中から硫黄分や灰分を分離する選炭 技術と燃焼時に効果的に硫黄酸化物や粉塵を固定化できるバイオブリケット技術 に注目し、中国現地化のための活動をしています。いずれも日本で開発された技 術です。 ....あまり解説になっていなかったかな バイオブリケットについては、かなりプロジェクトも進行しています。 ホームページを参照: http://welcome.to/cec (ところどころ工事中ですが....) あと、テレビでは放送されていなかったことですが、あのプロジェクトは、 環境庁地球環境研究総合推進費の委託研究として、うちが実施しています。 今、報告書作ってます ^^;。 > 今度、国際善隣協会のほうに伺ってもよろしいでしょうか? かまいませんよ。 スタッフが少ないので、あらかじめ連絡ください。 (個人宛てメールでお願いしますね) では、 --------------------------------------------------------- Researcher: Tetsuya ARAI (Ph.D) arai@kokusaizenrin.com --------------------------------------------------------- International Good Neighborhood Association (IGNA) Center for Environmental Conservation (C.E.C.) --------------------------------------------------------- ( IGNA ) http://www.kokusaizenrin.com (C.E.C.) http://welcome.to/cec --------------------------------------------------------- .