Subject:[china-e:47] 三峡ダム Date:Sun, 14 Nov 1999 17:50:27 +0900 ご無沙汰しております。 松永光平です。先日三峡より帰ってまいりました。 あちらでは主に湖北省姉(←本当は禾編)帰県をフィールドとして 中国科学院地理研究所の方々と 移民のインタビュー(これはたったの一件!だけですが)、 地質調査など行いました。メインは地質調査です。 新姉帰(*1)の農家で40歳前後の女性にインタビューしたところでは、 以前住んでいたところより大きな家に引っ越せたのでよかったという声を聞きました。 すぐ近くに広がる畑で芋、落花生など農作物を栽培しており、 現金収入のほうも問題がないとのことです。 しかし、その家のすぐそばに小規模な土砂崩れの跡が見られ、 その土地の土壌の脆弱さを表していました。 今は大丈夫でも数年後には予期せぬ事態が起るのではないかという 疑念を僕は持たずにはいられませんでした。 今後衛星画像なども使いながら現地の地質の解析をより詳しくすすめていく予定です。 ところで、新井さん、 先日のNHK「生き残りを図る中国の炭鉱」、拝見しました。 経営上の危機に瀕した中国の炭鉱にとっての乾式選炭の可能性については ど素人の僕にもわかりやすくて説明されていて良かったと思います。 ただ、地球環境問題や日中関係など、 よりマクロな視点から見た際の位置づけなどについても触れられていたら もっと嬉しかったです。 新井さんのお顔、拝することできるかなという期待は外れました。(;_;) 今度、国際善隣協会のほうに伺ってもよろしいでしょうか? ---- 慶應義塾大学環境情報学部3年 松永光平 拜 *1 新姉帰は三峡工程にあわせて姉帰県茅坪鎮内につくられた新しい町です。 旧姉帰は宜昌から車+船で3時間くらいですが、新姉帰は陸路のみで40分くらい。 .