専門家は「化学物質と健康」に関する警戒の宣言を出した
Environment Daily 1665, 11/05/04


がんによる死亡数の上昇と不妊症の増加は、欧州、北米の医療専門家および科学者に、化学汚染の危険で重大な警告を発して、法律の中の「予防原則」を履行するよう促した。

 

「パリ・アピール」は金曜日(2004.5.7)の国連ユネスコによって開催された会議で始まった。それは、1950年以来、がんに関連して工業国における禁煙の増加や、年間の小児がんの欧州における0.8%の増加、不妊症のカップルの欧州での割合は現在15%に上昇していることを引用している。

 

このグループは80人の専門家からなっており、ここには2人のフランス人ノーベル医学賞受賞者、JeanDaussetFrancoisJacob、とカナダ、欧州、米国のがんの専門家、小児科医、疫学者、および毒性学者が含まれる。

 

「人類は現在、広範囲で化学的毒性物質の汚染にさらされている」とこの宣言は述べている。これらの化学物質には、突然変異性や発がん性あるいは人の生殖に有害な作用のある化学物質が含まれている。しかしながら、「これらの物質や製品の大部分は現在、上市前に人の健康への十分な毒性試験やリスクアセスメントが行われることなしに売り出されている」。

 

この宣言は、環境における、これらの化学物質の組み合わせが、「疫学のレベル、つまり個々の化学物質の暴露と、がんの進行や他の健康上の問題との間の決定的な因果関係の評価、を非常に難しく」していると言っている。

 

したがって、このグループは、化学物質の規制は「予防原則」の履行を要求している。欧州おける新しいREACH規制の提案が「期限が切れになって、EUと米国の化学工業界による強い反対に屈することなく」、強められるべきであると述べている。

 

パリ・アピール

http://www.artac.info/en_anglais.htm.

グリーンピースフランス

http://www.greenpeace.org/france_fr/press/release?item_id=471966.

ユネスコ UNESCO honour for Wollongong academic (Feb 13, 2004 )

http://media.uow.edu.au/news/2004/0213b/