第二次イタリア遠征班 従軍記  そして苦難の復員!編
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 この日はイタリア旅行、本当の最終日で、出国する日でした。朝7時に起床し、顔を洗って
戻ると、珍しく長谷川が起きていました。

 「昨日雷凄かったなー」
 「え!?全く気が付かなかったけど・・・・??」


 窓を開けてみると、確かに雨が降った様子でした。ちょっとした物音でも目が覚めていた
CDCですが、この時ばかりは全く気が付かなかったのです。
 とにかく、二人で荷物を纏めたり、お金の用意をしたりして時間を潰していたのですが、
何と今日は8時前に朝食が届きました。

 「グラーツェ、サンキュー」
 「プレーゴ」(どういたしまして) ニコ(⌒▽⌒)

 「朝飯来たぞ、今日は滅茶苦茶早いなー」
 「最終日だからかね?」
 「給仕さん、初めて笑ったよ。今まで怒った顔だった」(爆)


 結局朝食を食べ、再び片付けを始めました。

 さて、今朝は原田が出勤前に顔を出すと言う事だったので待っていたのですが、
9時を過ぎても音沙汰有りません。(汗)

 飛行機の時間的には、こちらを9時半に出発すれば十分間に合うはずでしたが、
切符は自分たちで買う予定だったので、少し早めにチェックアウトしたかったのです。
 そんな心配を何処吹く風、長谷川はゲームボーイで遊んでいます。(爆)

 「9時半になっても来なければ、仕方ない。電話で挨拶して出よう」
 「わかったー」

 外を見ると土砂降りの大雨、稲光さえ頻繁に見えていましたので、流石にこの中を歩いて
くるとなると大変そうです。ひょっとしたらまだ寝ている可能性もあるかも知れません
 とりあえず、この雨の中を歩いて駅に行くのならば、防水対策も万全にしないといけません。
100リットルザックに、カメラバッグごと収納し、その上から更に防水ザックカバーを掛けました。
 そうこうしている内に、9時10分を回った頃でしょうか、部屋備え付けの電話が鳴りました。

 「ヤバい、きっとチェックアウトの催促だぜ。 延長は出来んだろうなぁ」(笑)
 「そういうもんなのか?」
 「ヘロゥ?」
 「もしもし? さいとー? 今フロントに来てるんだけどさー」
 「おー、原田。待ってたんだわー」
 「どうまだ時間ある? 上行って顔見てから送ろうかと思ってたんだけど?」
 「おう、ボチボチ行こうかって話してたところだだわ」
 「ほんとに? じゃ下で待ってようか」
 「いや、まだ時間は大丈夫だよ。つか上がってきて平気? ラストだから良いか」
 「ちょっと聞いてみるわ・・・・・・ゴニョゴニョゴニョ・・(プチ)」

 実は前回の旅で初めて部屋に原田が遊びに来た時に、通常宿泊客以外は部屋に入れないと
聞いたのです。つまり、「勝手に泊まっても判らないじゃん」と言う事です。
 しかし今日はチェックアウトの日、この後すぐに降りてくるのはフロントは了解しているでしょう。

 「長谷川ー、原田部屋に来るってさ」
 「おー」

(ゴンゴン)

 「おはよー、待ってたんだわ。昨晩はゴメンなー。」
 「おっすー、大丈夫? かなり辛そうだったみたいだけど」
 「今はねー。後は帰るだけだしー。」

 この時CDCは既に出発の準備を整え、カメラも
100リットルザックに収納してしまったので、長谷川に
頼んで最後の集合写真を撮って貰いました。

 特に構図を考えていた訳ではなかったのですが、
後に見せて貰った時に、大変バランスよく撮れていた
ので、旅を締め括る大変良い写真となりました。

 CDCが履いてるのはいつものアミパンではなく、
寝巻き&室内着として持ってきたスノボパンツです。
実は、今回この派手なズボンで帰国しました。(笑)

 さて、最後の記念写真も撮った事ですし、ちょっと早いですがボチボチ出発する事にしました。
フロントで鍵を返して精算したのですが、要求額は 650でした。(汗)

 「うご・・・・・前金で100入れてる割には結構高いなー」(汗)

 そうです、予約時点で100 は既に払っていたので、もう少し安くなると思っていたので、
300しか、 用意していなかったのです。(爆)
 「はせがわー、50貸しといてー」(実は25で折半なんですが気付かず^^;)
 「俺もあんまり持ち合わせないぞー、あ・・・こっちに100有ったわー」

 前金が計算されて居ないんじゃないか?とか思いましたが、前回も諸費取られてましたし。
結局今回、出費は航空券以外で8万円使っていますが、会計不透明なままで敢えて良しと。
 と言うのも、出した後でキッチリ精算とか、あまり好きじゃないんですよね、特に友人関係で。
そして、五泊の慣れ親しんだホテルを後にし、外に出ると雨は一時的に止んでおりました。

 「オイ雨止んでるよー、これもミサンガが切れたお陰だなー!」
 「切れたんじゃなくて、切らせたんだけどなー。爪切りで」(笑)
 「つーか、それ以前に金払ってないじゃんかよー。」(爆)

 当初、二人だけで空港行きのチケットを買う予定でしたが、折角原田が来てくれたので駅まで
お願いして貰いました。(この時はまだ、保険のつもりだったのですが、偶然とは怖いものです)
 いざ国鉄窓口に行くと、職員が誰も居ません。タバッキも開いていませんし、旅行者は
右往左往しています。

 「線路の方行ってみようか、最悪そっちで買えるだろう」

 予期せぬ事態に我々は、付いて歩くしかありません。でもまだ深刻さとは程遠い状態です。
日本と違って切符は時刻を入れるだけですから、改札に当たる部分はありません。ホームに
メトロの様な時刻を書き込む機械があるので、そこに通して列車に乗る仕組みなのです。
 故に、ホームまで(その気になれば列車にも乗れますが)自由に行き来できます。

 「ここの案内所で聞いてみるわ、ちょっと待ってて・・・・・・」

 原田がイタリア語で、案内係と話してくれましたので、我々は横で静観しています。

 「何かねー、電車出てないとか言ってるんだわ。」(爆)
 「うぞー、マジですかい? つうかどうなってるわけ?」(汗)
 「天候が悪くて止まってるとか言ってるけど、そんなの絶対嘘じゃん。」
 「確かにすげえ雨だったけど、台風で止まる様なもんなのかな?」(汗)
 「でも確かに電光表示板には運休ってある、出てないのは確かみたいだわ。」

 こうなっては仕方がありません、理由はどうあれ列車はアテに出来ないのが判りました。

 「バスの方見てみよう。乗れるかなぁー、すんげぇ混んでると思うけど・・・。」

 この時時間は9時半を過ぎていました。10時半には空港でチェックインしたかったのですが、
この分だとどうなるか全く予想出来せん。脳裏にはもう一泊と言う不安も少なからずありました。
 いつしか雨は再び集中豪雨になっていましたが、不思議と風が無かったので助かりました。

 「こりゃ、タクシーにした方が良さそうだわ。」
 「タクシー? 俺もう 20くらいしか残ってないぞ。」(汗)
 「俺はまだ 70くらい残ってるかな?」
 「そんだけあれば十分よ。バスもあんな長蛇の列だし、次だっていつ来るか判んないよ」
 「んじゃ原田、悪いけどその金額で行けるように交渉してくれない?」
 「判ったー、んじゃ乗り場ここだから並んでてー。捕まえてくるよ」
 「はせがわ、タクシー代悪いが払ってくれー。帰国してから返すわ」
 「いいよ、わかったー。」 (つうか毎度ギリギリ男だなー^^;)

 雨が少し小降りになった所を見計らって、原田がタクシーと交渉に行ってくれました。
 こちらはただ待つのみ、こう言う部分はイタリア語が出来ないとどうにもなりません。

 「おーい、これ乗ってー。」
 「おぉ、サンキュー。有難う、助かったよー。」
 「聞いたら50行かない位だって言うから、大丈夫でしょー」
 「ホントに最後まで有難うね、日本着いたらまたメール出すわ。」

 再び雨足も強まってきたので、後部に荷物を入れ、別れもそこそこにタクシーに乗り込む。
イタリアのタクシー、助手席から乗ると言う話を聞いていたので、CDCが乗り込んだのですが、

 「なぁ兄ちゃん、別に後ろで構わないんだぜ。」

と言うような事を言われてしましました。(汗) 運転手によってその辺違うんでしょうか。

 「良いの? ゴメンです。それじゃあ後ろの席に行きますー。」


 と、そんな感じの会話(になってたかどうか)で
後部座席に移動し、長谷川と並んで座りました。

 空港までの道中、物凄い雨になり4斜線の高速
道路は徐行状態です。以前聞いた話では、

 ここは200km/hくらいでタクシーを飛ばすそう
です。ちょっと残念ですが、やったら死ぬ?。

 そのうち雷雲を追い抜き、後ろから追って来るように
全く降っていない状態になってしまいました。

 「すげぇ雨だったな、良かったよなぁ、これ」
 「なー、ここまで凄い事になるとは思わないよな」
 「原田居なかったら何も出来なかったぞ、きっと。 ヤバかったなー」
 「飛行機のチェックイン、間に合わなかったろうね」

 結局、30分ちょっとでフューミチーノ空港に到着してしまいました。 45の請求。

 「チップとかどうなるんだ? 50払っとけば良いのかな」
 「45って言ってるんだから、45で良いだろ。」

 こうして無事、フューミチーノ空港に到着しました。が、マレーシア航空のカウンターが
中々見つかりませんでした。10分程度歩き回った挙句、団体旅行客が並んでいる所を発見。

 「なぁこれじゃないか? マレーシアって書いてある。」
 「こっちの方が空いてるな、こっちにしようぜ」
 「そこ、ビジネスとか書いてあるぞ。エコノミーはこの長蛇の列だろう」
 「うそ、どれどれー?」
 「ほら、上にビジネス・ファーストって書いてあるべー」 (´Д`;)σアレ
 「ホントだー、気が付かなかった」

 などと、マイペースな会話をしながら並ぶ事60分、やっと荷物を預けてチェックインです。
 毎度引っ掛かるセキュリティーチェックも一発でパスし、通過するもあと10分で搭乗です。

 「おい長谷川、免税店で買い物するんだろう? 行かないの?」
 「あ、そっか。でもこの先のターミナルに無かったっけ?」
 「無いと思う。つーか、前回チョコ買ったのはここなのは覚えてるけど。」
 「この間買ったチョコ、どれだっけなー。あれが美味かったんだよ。」
 「もう搭乗まで5分しかないぞ、早く選んで買わないとマズいよ!!」

 顔アイコン笑っていますが、この時はかなりイライラしてました。離陸二時間前に着いたのに
こんなギリギリになるとは思わなかったのです。

 「えー、ドル使えないのー?」ヽ(`Д´)ノ
 「何やってるんだよ、前のオバサン。最初からカード用意しとけよ!」(怒)
 「つうか、ユーロの国でドルが通ると思ってるんだからなー!」(爆)
 「毎度思うんだけど、みんな手際悪すぎるよなー。計算して出せよ!」
 「前回もここのレジのオヤジ、呆れてたもんな、 ヽ(´_`)ノ とかやって。」
 「あー、やっと順番廻ってきた。はいこれね、さんきゅー!」

 こうして遅れる事5分、やっと登場口までやって来ましたが、まだ搭乗始していませんでした。

 いつ搭乗が始まっても良いように、トイレにも行かずに待っていたのですが、アナウンスで
ファースト、ビジネスから搭乗(勿論英語とイタリア語、座席で指定していました)するよう
指示が出たので、エコノミークラスの我々はそのまま待っていました。すると・・・・

 「あのー、クアラルンプール行きってここで良いんですか?」(英語)

 日本人だか韓国人だか判らない人が尋ねて来ました。

 「ええ、ここがそうですよ。マレーシア航空でしょ?」

 恐らく他の空港と違って、登場口がエスカレーターで下がった場所にあり、見えないので
不安になって尋ねてきたんでしょう。礼を言って、その辺をウロウロしていました。

 と言うか、あんたもエコノミーでしょ。不安なら落ち着いて座って待っていなさいよ。(汗)
エコノミーの座席指定で呼ばれ、最後近くにベンチを立って並ぶと、何故か皆とチケットが・・・。
おぉ??そう言えば我々、パッセンジャーチケットしかありません、搭乗チケットは何処で??

 「こんにちは、ようこそ。搭乗チケットを拝見します・・・・チケットは?」
 「いや、俺らこれしか持ってないんですけど・・・・・」(汗)
 「ンだと? 出ろこの野郎! 列から離れろ!」

 と言う事で、その場でボーディングチケットは発行して貰えました。
やっと搭乗完了、席は機体真中の4つ島の右でした。何故かイタリア人グループが周囲に散り
お互いに声掛け合っています。これがウザい・・・・・つうか、迷惑なのでやめて下さい。 (泣)

 で、機内食ですが、この頃になるともう食事がどうと
言う感じではありませんでした。(汗)

 とにかく長いフライトをどれだけ眠れるか、どうやって
乗り切るかが問題でして、楽しむ余裕もありません。

 そういえば、食事の後にレディーボーデンみたいな
濃厚アイスクリームが出ましたが、件のイタリア人は
消灯後にお代わりしていました。(爆)

 奴らの胃はバケモンか!?(爆)

 クアラルンプール空港に到着すると、気圧が戻って腹を押されたのか、トイレに行きたくて
仕方が有りませんでしたが、この時間はどこも清掃時間らしくて閉鎖していました。
 やっとトイレに入れたものの、お腹が痛くて前回も含めて使う事の無かった正露丸のお世話に。(笑)
結局その後は待合室で、本を読んだりして静かに登場時刻を待っていました。

 成田行きに乗り換えると、やはり日本行きと言うことで
日本人クルーが乗っているじゃないですか。

 これで心置きなく「ジャパニーズグリーンティー」を
頼む事が出来ます。(今までは個別対応だったので^^;)

 でも我々の列の担当乗務員は、日本人じゃなかったです。
別に困りはしないので、構わないと言えばそうなんですが。

 あ、勿論この便では既にお茶は用意されています。
後ろのシートも日本人なので、「倒しても良いスか?」と
気軽に話し掛けられたのも良かったです。

 そして帰国、成田空港の入国審査ゲートです。
前回、看板の写真を撮っただけで注意されたので、
執念深く根に持つCDCは、再度キッチリ撮影です。

 しかし税関の兄ちゃんは、前と同じ人の様ですが、
かなりアッサリした事務処理っぽいお仕事でした。

 そんなだから、こんな人任せな看板出すんでしょう。
お前ら本当に、やる気あるのかと問いたい。

 つうか、そんなローテクが通用する空港なのか・・・。


 こうして無事に日本に帰りつく事が出来ました。今回の旅は、決行までの時間が若干
長く取れたので、十分に準備する事が出来たのが良かったです。
 また二度目の旅行と言うことで、前回の様に舞い上がる事もなく、少し冷静でした。
だからこそ、あれだけの個所を撮影する事が出来たのだと思います。(笑)

 次回、ローマへ行く事が出来るかは判りませんが、きっと変わらぬ世界だと思います。





 最後に、お世話になった皆さん、そして最後まで読んで下さった方にお礼申し上げます。
どうも有難う御座いました。 2002年11月吉日   斉藤 篤史


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