はしりがき

2010.11.30

2010-11-30 Mon

イアン・ハッキング (1989) 『言語はなぜ哲学の問題になるのか』 勁草書房  ←17世紀と19世紀の言語観の差異。「観念の全盛期」と「意味の全盛期」というラベルづけ。後者の「意味」はコードの共有がなされて伝達されるものとしての「公共」の「意味」のことであって、それ以外の「極私的」な意味を「観念」と呼んで区別しているのだと思われる。

間の18世紀には「言語に関するロマン主義思想」があり、特定の言語はそれを用いる文化特有の思考の記録であること、その言語はその文化コンテクストにおいてのみ理解されること、を基本的な特徴として持っていたと指摘されている。つまり言語は文化の縮図であるという考えが生じたということである。

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