西村熊雄

明治32年佐賀県生まれ。

佐賀中学、第五高等学校を経て、大正12年東京帝国大学法学部法律学科(英法)を卒業。

外務省に入り、駐フランス大使館書記官などを経て、昭和12年に条約局三課長、15年には条約局一課長。
19年より総領事・ハノイ在勤。

終戦後は22年から27年まで条約局長の職責にあり、その間の二十六年九月、サンフランシスコ講和会議に全権団随員として出席した。
27年から31年まで特命全権大使としてフランスに駐在。

32年に退官した後は、原子力委員会委員や、ハーグの常設仲裁裁判所裁判官などを歴任。
また、財団法人吉田茂記念事業財団役員などを務める。

著書に『サンフランシスコ平和条約』〔「日本外交史」第二十七巻〕など。

55年逝去。