政治団体 北方領土問題審議会 会長 竹内春雄の略歴

一九三四年、歯舞群島春苅島 生れ
根室高校卒業

根室新聞記者(報道企画部長)
釧路新聞根室支社長
根室市観光開発公社取締役専務

北友社(出版)社主

根室市北方領土問題青年会議副会長
根室市北方領土居住者壮青年連合会第四代会長
社団法人 千島歯舞諸島居住者連盟理事
社団法人 千島歯舞諸島居住者連盟根室支部常任理事

北方四島権益確保島民協議会会長
北方領土問題審議会会長

出典)
・『国益!!北方領土問題解決〜具体的方策への取り組み方〜』(北方領土問題審議会 平成十五年)
・最北端国境の四島(竹内春雄 平成7年)



2002年12月15日、富山新聞の記事
 暴力団などとみられる団体が資金獲得のために政治団体などを標ぼうして上場企業などに関連図書や情報誌を売りつける「高額図書販売」をめぐる相談が、今年に入り急増していることが十四日までの富山県暴力追放運動推進センターのまとめで分かった。…
 今年に入ってからは北方領土問題審議会などの政治団体のほか、環境団体や中小企業支援団体などを名乗り、企業側に一般的な団体であると信用させる手口が目立つようになったという。

北方領土問題審議会


北方領土問題審議会は、千島連盟 元・理事 竹内春雄が会長の政治団体。
2000年ごろは、恐喝まがい販売が目立った。千島連盟に聞いたところ、竹内春雄は病気中とのこと。


北方領土問題審議会をGoogleMapで調べると、根室市西浜町3丁目。この場所に、実際に行ってみたら、古い住宅があった。門札は数年前からなくなっているらしい。玄関の表札は『竹内』。



表から撮ったもの(霧が出ていた)

住宅の横から撮ったもの(街宣車などはないので、強引販売があっても、はっきり断りましょう)


弥生町1の51 

政治団体収支報告書(平成20年分)によると、北方領土問題審議会は次のようになっている。

主たる事務所の所在地:根室市弥生町1の51
代表者:竹内春雄
会計責任者:和田将男
事務担当者:和田直樹

現地に行ってみると、喫茶店『ひまわり』の隣に『北友社』の看板。ここが、北方領土問題審議会の主たる事務所になっているようだ。

ここには、『勇留島和合会事務局』の表札がある。


 



 周りを見ても、街宣車などはないので、強引販売があっても、はっきり断りましょう。

 喫茶店『ひまわり』のコーヒーは400円。
 『ひまわり』のオバサンに聞いてみたら、『ひまわり』のオバサンが持っているビルを事務所として貸しているとのこと。『ひまわり』と北方領土問題審議会との関係は答えてくれなかった。(『ひまわり』のオバサンの苗字は、竹内でも和田でもない。)





あきれた不勉強

 竹内春雄の著書には「領土変更図とロシア侵略図」との表題で、1992年まで、外務省発行の「われらの北方領土」に記載されていた地図をそのまま掲載している。この図は、その後、誤りがあることがわかったため、外務省発行の「われらの北方領土」1993年版以降では訂正された。竹内春雄の著書では、2005年(平成17年)になっても訂正されておらず、著者の不勉強が明白です。


北方領土問題審議会/発行の本に書かれている誤図


2005年(平成17年)に発行された、『北方領土問題六十年特集 北方領土問題審議会/発行』に記載された説明図。

 下右図をみると、北方領土はカムチャツカから出撃した部隊によって、占領されたようになっている。

 1992年以前は、北方領土はカムチャツカから出撃した部隊によって、占領されたものと、誤解されていた。1992年、北方領土は樺太占領部隊によって占領されたことが明らかとなった。このため、外務省発行の『われらの北方領土』1993年以降の版では、そのように訂正された。

 北方領土問題審議会発行の本では、2005年になっても、1992年以前の外務省発行『われらの北方領土』の付図が使われている。
 
 著者の、あまりの不勉強ぶりには驚かされる。
外務省発行の本に書かれた正しい図

左の図は、外務省発行の『われらの北方領土2006年版』の付図。1993年以降の版では、北方領土は樺太占領部隊によって占領されたように、訂正されている。