ワート・アエレータ

(Wort Aeretor)
1.ワート・アエレータとは
発酵の初期段階において酵母は呼吸をし、そのエネルギーによって増殖すると言われています。そしてこの段階でワート中の酸素が少ないと、初期増殖が進まず、結果的に発酵の遅れや停止の原因となります。醸造中のほとんどの場面で空気は歓迎されないのですが、唯一この場面だけはワートに空気を溶け込ませることが推奨されており、大手ブルワリーにおいても実施されている模様です。この記事は、ワートに簡単に空気を含ませるための装置「ワートアエレータ」の制作記事です。
2.ワート・アエレータの制作
アエレーター組み立て図
(1)材料
   外径3/8"の銅管150mm 1本
  (外径は自分が使っているサイホン用ホースに合わせてください)

(2)工具
   1mmφの鉄鋼ドリルの刃
   電動ドリル(もしくはハンドドリル)

(3)加工
   銅管の一方の端から30mmの辺りに1mmφの穴を八個ほど開けます。
		

3.ワート・アエレータの使用方法
この装置を使うのは冷却済みのワートを発酵容器に移す時です。カウンタフロー型のワートチラーを使っている場合は、オリ引きと同時に冷却することになりますので、その時ということになるでしょう。
アエレーターの使い方
使う前には装置を殺菌してください。そして発酵容器の蓋などにゴム栓等を使って固定しておきます。その後オリ引きを通常どおり開始し、サイホンホースの端をこの装置につなぎます。
ワートが流れると同時に穴から空気が吸い込まれ、泡立ったワートが発酵容器に入って行きます。後はすべてのワートをオリビキすれば完了となります。その後イーストを投入し、発酵の開始を待つことになります。
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