■WiMAXモバイルWiFiルータ
<最近のWiMAX情報>
『イーモバイルとWiMAXの2強?』
しばらく快走を続けてきたWiMAX。しかしイーモバイルがLTEを出してから少々風向きが変わってきました。 実測するとWiMAXのほうが速度は出ているのですが…
よくWiMAXで問題となるのは“建物の中や地下鉄では難アリ”という点です。 もともと周波数の性質から、建物の中には届きづらいと指摘されてましたが、 いくつか記事として上がってきました。
個人的にモバイルWiFiを使う場面を思い浮かべると…カフェでのキーボード作業です。 カフェで奥まったところに座らなければ問題ないでしょか。 仕事など会議室で使う方、また地下鉄に乗りながら使いたい方などはイーモバイルのほうが良いかもしれません。
現状で無難なのはイーモバイルのような気がします。
<WiMAXの位置づけ>
もうひとつ気になるのはWiMAXの位置づけです。
まだデータ通信の最大速度が7.2Mのころ、40Mの触れ込みでWiMAXが出てきました。 ポケットWiFiがかなり先行してたので最初は苦戦してましたが、 徐々に品質が安定しだしてWiMAXも軌道に乗ったかに思います。10年、11年ころの話。
ただし12年になってイーモバイルがLTEを出してきました。 ドコモもすでにXiクロッシィを出していて、ソフトバンクもUltra4Gを出しています。 一方auKDDIは…
auKDDIはWiMAXの元締めです。なのでKDDIはWiMAXを押していくのかと思いましたが、 どうやらLTEと2本立てで。しかもLTEを急がせる形で前倒しし…そうなるとWiMAXの位置づけが難しくなってきます。 WiMAXはLTEが確立するまでのつなぎ技術という見方があるので。
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WiMAX陣営ではWiMAX2という今よりも速度が出る規格を出してくるようですが、 屋内では弱いという電波上の性質はどうするのか…そもそも実測10Mあれば動画も快適に見られるのでは… 本腰を入れてWiMAX体制を維持できるのか…このへんも見ていきたいところです。
ま、今から2年縛りの間にどうこうというわけでも無いので、 割り切って使えばまったく問題ないかと。このへんがクリアになった上で、 WiMAXを選択ということになれば下記検討してみてください。 最初に検討したい機種はAtermWM3600Rです。
<WiMAXの機種>
AtermWM3600RはWiMAXで評判の良いNECアクセステクニカ製3300R、3500Rの後継です。 12年2月の発売。まずはこれを基本にするのが良いと思います。
続いてはURoad-SS10です。こちらはAtermWM3600Rに比べるとスタイリッシュで、 デザイン面、大きさにメリットを感じる方はこちらの選択になるかと思います。 12年3月発売。
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そしてMobile Cube。これは手のひらサイズの小型WiMAX機です。 これだけ小さくなるとかなり魅力に見えますが、 実際WiMAXポケットWiFiはかばんに入れっぱなしになると思うので… それでも軽い、小さいというのは魅力でしょか。
以上、これらの中から機種を選択することになると思います。 WiMAXのホームページなどから申し込むとハード初期費用が掛かりますが、 プロバイダが展開(代理店代わり)しているWiMAXなどから申し込むと、ハードがタダになることも多いです。
上手に申し込みを選んでみてください。
<WiMAXの評価>
WiMAXの変遷メモを書いておきます。
『月額5000円、速度は無線で40M?』
PHSのデータ通信が主流だったころ。 イーモバイルのポケットWiFiが登場し、どんどんシェアを奪っていきました。 そしてそんなイーモバイルの調子良い頃にWiMAXが登場。09年のはじめころです。
当時イーモバイルは2年縛り、7.2Mで月額5000円くらいだったので、この数字は結構魅力的でした。 下り最大40Mですし、縛りのない契約ですし。 しかしWiMAX開始当初は“回線品質が貧弱”などの評判で、その間イーモバイルは“ポケットWiFi”が大ヒット。 WiMAXは静かなスタートとなりました。
そんななか回線品質も少しずつ向上し、『WiMAXが良いかナ』という声が多くなってきます。 イーモバイルも最初はエリアが狭かったけど少しずつ改善してったように、WiMAXもどんどん改善されてるようでした。 10年はじめ〜半ばころの声です。
- こんなに便利だったなんて…試してわかったWiMAXの本当の魅力
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逆にイーモバイルはポケットWiFiが好調&加入者が増えたこともあり、 増えすぎてつながらなくなるという事態が発生してました。 そして今度はドコモからも似たようなサービスが出てきて、こちらは ウィルス問題や ビックリ高額請求などがあり…相対的にもWiMAXの評価が上がります。
<WiMAX端末とSpeed WiFi>
『WiMAX端末はどれを選ぶ?』
当初はUSBに差す端末でしたが、パソコン内蔵型やポケットWiFi型も出てきました。 個人的にはやはりポケットWiFi型に興味があります。 WiMAXではこの型を“Speed WiFi”という呼び名で区分けしてるようです。
- WiMAX、Speed WiFiのラインナップ
- WiMAX対応Wi-Fiルーター「WiMAX Speed Wi-Fi」の展開について
- WiMAX対応の無線LANルータ「WiMAX Speed Wi-Fi」
思ったよりも機種があるので迷います。 ここでまずチェックしておきたいのが冒頭に挙げた3600Rという機種です。 WiMAXの人気が出始めたころ、よく取り上げられたのがNECアクセステクニカのAtermWM3300Rでした。 これはWiMAXの出したいわゆるポケットWiFi型で、その後継が3500Rです。 この後継ラインが一応軸モデルと思われます。
- ようやく安定して使えるようになった話題のWiMAXルーター
- 実測でも8.5時間、驚異的なスタミナのWiMAXルーター「AtermWM3500R」
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- 3300Rの後継、モバイルWiMAXルーター「AtermWM3500R」、10年11月発売。
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- これ1つでかなりイける──WiMAX対応無線LANルータ「AtermWM3300R」使いこなしガイド
- AtermWM3300RモバイルWiFi
ちなみに似たような型番で3400RNもありますが、こちらは家での据付タイプのようです。
- WiMAXを自宅のメイン回線に NECアクセステクニカ「AtermWM3400RN」
- ダブルワイヤレスのホームWiMAXルータ「AtermWM3400RN」
- 無線LAN 内蔵のWiMAXルータ「AtermWM3400RN」