■食料自給率
<素人考えまとめ>
日本の自給率について素人考えをまとめてみました。
まず日本の自給率を上げようという声があると思います。 現在は確か40%近辺…ただこれはカロリーベースであり、前提が違えばいろいろ前後するのだとか。 また個人的には、外食産業などで捨てられる食べ物も多いと思うので、 これらが数字に含まれていればかなり数字もダブついているかと。 輸入しといて捨てていてはそれこそムダだと思うので。
という前提論とは別に“自給率を上げてもホントの危機のときには石油が先に枯渇するので、 ボトルネックはソコではない”という意見があったり、 自給率を上げるということは国内のモノを食べることになり、それは高コストになる、 もしくは農家の補償が厚くなり、結局税金に跳ね返ってくる、JAが悪い、 農業自由化により農地の値上がりを待っているなどいろいろ出てきます。 農業の保護主義を強めれば他に弊害が出てくるわけで、 減反政策の行きづまりもこのへんから来ているのでしょか。
とはいうものの、海外の作物は心配である…国産で高いのはイヤだけど。。。
というように恐らく消費者もわがままデス。 国産で安く作れればそれが万々歳なのでしょうが、日本の構造的にそうはならないのでしょか。 海外の農地を買い上げて、そこで安く作って輸入するといった動きもあるようですが、 いかんせん腐るモノなので、鮮度、保存料などの問題が別途挙がってくるかと思います。
ただ最近、というより以前から国産志向の方も多いと思いますし、 多少高くなるといっても所詮は限られてるものですし…比較優位を働かせて、 別のところで稼ぎを上げれば対応も可かナと思っています。
また別の問題として、やはり食べられるものを捨てるのは罪悪感があるというか、 食べられないほど輸入してそれを捨てるでは、餓死してる国々の人々に申し訳なさもあります。 フードバンクというものがあるようですが、このへんをうまく展開できないかと。 ただ“依存”だけではなく“自発”も芽生えるしくみもセットで提供しないと、 いつまでもホントの意味で救えないかと。 自民党にしては“手当てより雇用を”という言葉はうまくできてると思います。
と、ざっくばらんに書きました。
いかんせん今の日本では“餓死する”というのは数人レベルで、 食は美食や農業体験など娯楽の部類に入ってきてるのだと思います。 数人レベルでも餓死があるのは問題といえば問題ですが。 このような娯楽である食、もしくは輸入すれば安く手に入る食に対し、 どの程度リスク回避をしておくのか?というのがトドのつまりなのでしょか。 上の文章では食糧危機と品質/安全がごっちゃになってしまいましたが、 自給率を考えるときは食糧危機に対する備えがメインに当たるのかもしれません。
このへんが現在の知識の棚卸しでしょか。個人的には、
- 補助金は無くす方向で。
- 農家、というより権益に群がる人々の排除
このへんがスッキリすれば“自給率を上げる”という方向に賛成できると思いますが。 補助金がなくなれば文句言う人もいなくなると思う。 補助金もらって更にそれが当然とばかりにエラそうにコメントする人たちって…なんでなんでしょ? 少し高くても安全なものを食べたいですし、もともとお米が好きですし。 補助金とか無くなればいかんせん存続は無理なのでしょか。 市場原理に任せたら、日本のお米っていくらになってしまうのでしょか。 出荷すれば赤字になるので野菜をツブしてる光景などを目にしますが、 米もそういう状況になるのか…タイ米などが安いのかナ。そいえば。
- 高齢化が進んでいるので自然と農業人口は減っていくと思う
- そうすれば票田が減るので、農林族の勢力も落ちる
- 産地偽装や賞味期限偽装など食関係の人たちはホントいいかげんと思う。
このへんも思い出しました。なんつうか、、、業界が古いのかナ。 ま、深堀りしてけば考えも変わると思うので、もう少し見ていきたいと思います。