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■さらば財務省/高橋洋一

<さらば財務省/高橋洋一>
書評は他のページでもたくさんあると思うので…ここでは読んで感じた疑問メモを残しておきました。 さらば外務省 もあったし…これからシリーズになるのでしょか。



■役所の論理は民間では考えられん。でも、よくよく考えたらあるのかもしれない。

・役所で“新しいルールを作った”というものを見てみると、 すでに民間で採用されてるものばかり…この点は素直に“古い/スピードが遅い”と感じる。


・ただ自分も含めて民間でそれが徹底されているかどうかというと…疑問である。


・最適案(国民のメリット)の採用とはならず、組織の権益確保に向かうのは民間も同じかもしれない。


・マスコミへのリーク合戦や足の引っ張り合いについては…なんとも姑息である。 なんでこんなことが起こるのか…


・重箱の隅を突付くようなペーパー作り、言葉じりを使った細工、都合の良いように曲げる… このへんの捻じ曲げる細工は考えられん。法律を作っていくにはこのようなことが必要なのか… 憲法解釈に通じるものがある。


・論文、本書き、雑誌投稿…役所の人の本を読むとやたらこのようなことが出てくるが、 これは日常茶飯事なのか…業務なのか…機密保持に触れたいのか、 それともこうやって世論/法律作成の流れを作ってくのか…疑問。


■役所の人材
・入省したときは優秀なはずだが…なぜ国民が怒れることばかり続くのか。


・個人が優秀でも組織の論理でこうなってしまうのか。


・エリート意識“自分は間違ってない”。さらば財務省でもそこのことが指摘されているが、 高橋さんと逆の立場にいた役人に本を書かせれば、恐らく“自分は間違ってない”として 立派な論理展開が出てくるはずである。そうなると国民としてはどちらが正しいか判断つかないわけで… 国民受けするほうに見方するのではなく、判断材料を学ぶことが必要なのかも。


・北朝鮮問題でテレビでさんざんたたかれた田中均。 その後読んだ国家と外交 を読むと“なるほど…”と思ってしまう。 さんざんたたかれた ラスプーチンと国家の罠 も同様。自分で判断材料を持たないとどちらが正しいかわからない。


・というより“目指すゴール”による違いで正誤判定は崩れるのかも。 “市場ルールの徹底”と“弱者救済”の関係に似ている? 両立できれば良いのか、それともまだヌケがあるのか…


・ただ“役所の人すべてが”とは思わないように気をつけたい。 やっぱり身を粉にして働いてる方もいると思うし…医師と同じ構図か。 思うに兵隊は身を粉にする人が多いが、上のほうに行くと悪だくみを考えるヤツが多いのかもしれない。


■天下り
・天下り、というとすでにイメージが悪いが、天下り自体は悪くないという考え。 事情に精通したできる人/顔の効く人材が手に入るのは、受ける側も悪いことではないと思うし。


・ただ給料据え置きだったり、退職金を何遍ももらえたり… 出所が税金ということを考えると感情的に許せんとなる。民間でもこうなのか…


・“使えない人材が天下る”というのは論外かと。 また天下りがあることでプロパーの人たちのモチベーションが下がるということだと、 やっぱり天下りは悪しきことなのかもしれない。海外ではあるのかな。


■財政再建について

・国の借金900兆? 問題である。


・ただいわゆる“借金”とは違うので、額面どおりの心配をする必要はないとの論理もある。 前借して将来の資本蓄積を図ってるという論理?  国債を買ってるのは国民が多いから、日本全体で見ればいわゆる“借金”とは違うという論理… それでも付く利子はムダだと思うし、海外も国債を買ってると思うが…このへんはまだ勉強不足。


■小さな政府と大きな政府

・基本的には小さな政府が良いと思うが…なぜ大きな政府で頑張ろうとするのか疑問。 官僚制度の維持が絡むのか、なんなのか。。。


・社会保障制度が整わなくなる、弱者救済がおろそかになるというのが大きな政府論者の主張かと思うが… 政府がやろうとしても年金はああだし、景気対策も蚊が刺すほどの刺激にもならない… 余計なことはしてくれるナという感じだが…短絡的すぎるかな。


・すべてを民間に任せると“介護”のような問題も出てくると思うので… このような分野のみ政府が出れば良いと思う。サブプライム、アメリカ健康保険の崩壊… よくよく考えると“市場の失敗”は多々あるかも。 ただ基本的には“余計なことはしてくれるナ”と思う。


・ただフィンランド、いわゆる“北欧の大きな政府”は評判が良い。 このへんの現実、現場の声はわからんが…税金は高いけどこのへんはどうなんでしょ。


・また年を取ればやっぱり大きな政府に頼るようになるのかもしれない… この点についてはこうならないように今のうちから頑張らなくてはと思う。


・ちなみに。小さな政府論者は中川秀直さん、渡辺喜美さん、そして竹中さん、著者の高橋さん、 大きな政府は与謝野さん、谷垣さんとなってるようです。


■官僚制度のしくみ
・高度成長時代に即した制度、機関がそのまま現在も残っている。 このへんは 大前さんの平成維新 でもすでに10年以上前に述べられている…停滞時代に即したしくみに変えられないものか。


・官僚制度はそもそも増大するものであるという考えも。そんな本があったが…タイトルを忘れた。


・そもそも官僚制度をうまく運用している国はあるのか?


・官僚制度改革、いわゆる公務員制度改革もペーパーを作るのは役人なわけで… そりゃ議員年金と同じで“身を削る案件”は出せないのでは? ジレンマを感じる。


・このようなことからも国民目線と役人のズレが出てきているのかもしれない。


・民間のような“利益を出さなきゃツブれるしくみ”を役所にも導入しなくてはならないのでは?  役所にとっての“民間でいう利益”のようなものは具体的になんなのかわからんが… “国民がソッポを向く”のも効くのだろか。


・郵政民営化について。単純に役所から民間になれば署員はやる気/やりがいが出ると思うが… このへんはなんで反対するのかがわからない。そんなに公務員はおいしいのかとすら思う。


■既得権について
・既得権を手放さない、しがみつく人たちに“怒れリ”という立場でしたが、


・よくよく考えると、自分が一生懸命努力して築いた“財産/資産”なら… 『持ちすぎだから分けなさい。手放しなさい』と言われてもなかなかできないと思う。 努力なくズルして築いたものなら別だが…


・既得権を手放せと怒るのではなく、自分が“新しい既得権”を作るぐらいの意気込みのほうが良いのかもしれない。 ま、クチで言うのは簡単だし、それすらも“すでにある既得権”がジャマをしてなかなか難しいのだと思うが…


・このような新しい既得権ができることで“古い既得権”は自然と形骸化していくのだと思う。 ただ農業関係を見ていると…なかなか既得権も形骸化しないのかな。このへんは官庁の増大化に通ずるものがあると思う。


■最後に。
・なぜ国民のカネを意識なく使えるのか…これだけ報道されてもなくならないのか… その神経がはなはだ疑問である。


・結局のところ、民間で許されても官庁で許されないのは “すべてが税金に起因するから”だと思う。税金がなければ “権力闘争も足の引っ張り合いも勝手にやってろ”と思う。


・で、国民としてはどうすればいいのか…この手の本を読むといつも手詰まり感を思う。 選挙行動と知識習得がやはり第1歩なのかな。御用学者にも気をつけなくては。



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