1日目の海洋講習内容

＜ダイビングでのピンチ＞


『息ができない。』


一度こうなりました。ゴーグル内から水を抜く練習をしているときになったのですが、 『あれ？　息が吸えない…やばい、やばい』となりました。


空気はタンクに入っていてレギュレータを加えているので吸えないはずはないのですが、 明らかにリキんでいました。あとは悪循環です。


『息ができない。』


…思考回路が一気にふっとびピンチです。



＜下手すりゃ死ぬ？＞
なぜ吸えなくなるのかわかりませんが、他にも同じ経験をしている方はいるようです。 こうなると…レギュレータから吸うことなどは考えず、地上に向かうことしか考えなくなります。



急浮上です。



急浮上は危険と教えられていましたが、そんなこと言ってられません。 慌てて海面まで出ていき、海面でゼェゼェハァハァしてました。 浮いているのもタイヘン＆顔にビシャビシャ海水は掛かるのでかなりしんどい経験でした。 ハタから見ればたぶん“溺れている状態”です。



『大丈夫だヨ、大丈夫だヨ』



インストラクターの方が来て、気持ちをなだめてくれました。 そこから落ち着いて“深い呼吸”を促してくれて、なんとかピンチ脱出です。



『どうしたの？　大丈夫だヨ、落ち着いて。』



言いたいことはわかるのですが、本人にしてみれば大丈夫ではないわけで… 息ができないと伝えました。すると、


『レギュレーターをくわえてれば大丈夫だから。急浮上は危ないヨ。』



このように言われました。“吸えなくなる状況”について話しても理解できないようです。 ま、当然といえば当然ですが…ここから私の心は折れ気味となりました。



『ダイビングって…下手すりゃ死ぬんだナ。』



はじめてダイビングについてこのように実感しました。 このような怖い気持ちを抱えたまま、講習を続けることになります。



＜ダイビングの呼吸＞
よくよく考えると、以前もシュノーケルで似たような経験がありました。


・口から吸って、口から吐く
・袋を口にあてて、そこに呼吸する感じ


このように説明されますが、どうやら私はこういう呼吸が下手なようです。 できる人にとっては『なんで？』となるのでしょうが、 “自分だけかナ？”と思っていろいろ聞いてみると、 どうやら同じ経験をしている人が私の知り合いで2人居ました。


自分だけではないんだと安心しましたが… 講習中はそんなことも知らないので、折れたままの心で進みます（泣）


地上ではまったく意識しないで呼吸ができるわけですから… まったくもって不思議です。