TN方式 | 液晶パネルに使われる主要な駆動方式には、TN、VA、IPSがある。これらの間で比較したTNの特徴は次のとおり。 ・コストが安い。 ・発光効率が高い。同じ輝度なら消費電力が少ない。そのため携帯機器によく使われる。 ・視野角が狭い。そのため複数人で見ることがあるテレビにはあまり使われない。色の再現性が悪い。特に、斜めから見た場合に色の劣化が著しい。 ・応答速度が速い(ただし中間調では非常に遅くなる)。 |
VA方式 | VAとは Vertical Alignment の略。他の多くの方式と違いネガ型のネマチック液晶が使われる。 名の通り初期状態で液晶を垂直に配向させ、電圧を印加させて液晶を倒すことにより変化する複屈折を利用して、透過状態(白)と非透過状態(黒)を表現する。 電圧が低いときに非透過状態としている。この時、液晶が一方向に倒れると視角特性が悪いために、通常4方向に倒すことで広視野角を実現している(マルチドメイン配向)。 黒状態が垂直配向であることによる高コントラストが最大の特徴。非主流であるネガ型ネマチック液晶を使っているために応答速度、電圧、信頼性に問題があったが改善され量産に至った。 生産量が増えた現在ではネガ型であるデメリットはかなり低減されている。広視角型として最も反射型に向いているのも特徴であり、反射+透過両立タイプの広視角型として量産されている。 この場合には位相差フィルムの追加が必要となるために視角特性は悪くなる。 |
IPS方式 | 視野角が広い上に色度変移が少ないため、高級なテレビモニタやDTP用のモニタに採用される他、ドットピッチの狭い物も開発され(最近ではワイドVGAという800×480ピクセルの3インチ程度のものまで存在する)、これらは携帯電話のディスプレイとしても採用されている。 IPS方式の液晶は、バックライトの影響もあるが、明暗比はそれほど高くはなく、液晶を構成する素材の関係でTN方式と配列が違うため、白色光を透過した場合若干色温度が低くなる(黄色っぽくなる)傾向がある。このため、専用の回路でこれを補正することが行われている。 |
応答速度 | 画面の表示速度です。但し、今の「応答速度:○ms」という表記の仕方は「白→黒→白」の速度で、カラーの応答速度とは別物です。 カラーの応答速度は中間階調応答速度といい「GTG応答速度:○ms」と表記されてます。 数字が小さいほうが高速です。 |
輝度 | 画面の明るさです。 |
解像度 | 簡単に言うと画面の細かさです。画面は小さな□の集まりと思ってください。(方眼紙のようなものです)例えば「1024*768」という解像度は横1024個*縦768個の□の集まりです。 同じ大きさのディスプレイなら数字が大きいほうが□が小さいので綺麗に表示できますね。 以下解像度例 ・XGA:1024*768(4:3)※15インチ前後のモニタが多いです ・SXGA:1280*1024(5:4)※17〜19インチのモニタがおおいです ・UXGA:1600*1200(4:3)※20インチ前後のモニタが多いです ・フルHD:1920*1080(16:9)※液晶テレビや24インチ前後のモニタに多いです ・WUXGA:1920*1200(16:10)※24〜27インチのモニタが多いです |