けものごよみ 2009年のカレンダー

↑クリックすると、別ウインドウで拡大します

むかしむかし、二億二千万年まえのこと
シダ覆う湿った土のうえ
大きな口のいきものが
歯をかちかち鳴らしながら、這っている
恐竜もいる

そこへ、ほんの小さな けものの祖先が
登場しました

恐竜は、みるみる大きくなったけど
小さなけものは、小さなままで
こっそりおびえながら、暮らしていた

やがて、けものは
夜のじかんへでかけます
闇の中でも見えるように、目をこらし
みんなが寝てる間に、がんばることにした

世界では
ひとつだった大陸が、ばらばらになり
ジャングルには、果実がみのった

そんなころ
ある日、空から星が落ちました
恐竜はほろび、けものは残った

もしあのとき、星が落ちてこなかったとしたら
あぶらごよみ 2010年のカレンダー

↑ クリックすると、別ウインドウで拡大します

二億年前

海の底へ

沈んでいく

ちいさなものたちは

黒いあぶらに

なりました