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むかしむかし、二億二千万年まえのこと
シダ覆う湿った土のうえ
大きな口のいきものが
歯をかちかち鳴らしながら、這っている
恐竜もいる
そこへ、ほんの小さな けものの祖先が
登場しました
恐竜は、みるみる大きくなったけど
小さなけものは、小さなままで
こっそりおびえながら、暮らしていた
やがて、けものは
夜のじかんへでかけます
闇の中でも見えるように、目をこらし
みんなが寝てる間に、がんばることにした
世界では
ひとつだった大陸が、ばらばらになり
ジャングルには、果実がみのった
そんなころ
ある日、空から星が落ちました
恐竜はほろび、けものは残った
もしあのとき、星が落ちてこなかったとしたら |
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