其の壱

そもそも何故、オースティン・セブンなのか。
・・・それは本人も未だに解っていない。
常識の有るまっとうな生活を送っている人ならば、戦前の車に興味を持ち、所有しようなどとは思わない筈。
私の場合、古い車に関心を抱いてはいたものの、守備範囲は1950年代以降 それもかなり偏ったものだった故、1945年以前・つまりは第二次世界大戦以前は
まるで眼中に無い物でした。
戦前の車の世界に興味を抱いたのは高校生の時。或る事がきっかけでK氏と知り合ったのがはじまり。
(詳細については別の場所に書き込み予定)
K氏のお陰で沢山のマニアの方々と知り合う事が出来、又沢山の知識を蓄える機会を得、さらにはブガッティは良い車だ!と云う情報を刷り込まれてしまったのでした。
ブガッティ教 !? に入信はしてみたものの、現車を拝む機会はそうそう無く、年に数回筑波サーキットにて行われるクラシックカーレースに参加するGPブガッティを見学する程度。
高嶺の華に近づく事など有り得ないと思っていました。
それに自分としては、1950〜60年代の車の方がとっつきやすかった(情報を仕入れ易かった)のと、周囲で60年代の車を所有されている方が多数いらっしゃったので
無知な田舎者は十分楽しめていたのでした。
周りの方々が アルファ・ロメオ/ロータス/ポルシェ/MG etc
をお持ちなのだから自分は横に乗せてもらうだけで大満足でした。
ここまででしたら、常識人として社会復帰する余地が残されていたのですが、そうならない処が世の中の恐ろしさ。
或る日、高嶺の華に近づく機会がやってきました。
K氏がブガッティ T13ブレシアを手に入れたのです!
しかも、私を横に乗せサーキット走行をして下さったものだからサー大変。単細胞のCLOTは「戦前車っていいじゃな〜い!!」と洗脳されてしまったのでした。
だからと云って、戦前車を直ぐに手に入れようなどとは思わず、「他にも誰か戦前の世界へはまってくれないかな〜」などと不謹慎な事を考えておりました。
オースティンの話は何処へ行った!?
と、つっこみが入りそうですが、もう少々駄文にお付き合い下さい。