オオクワの産卵セット
1.準備

・・ できるだけ大きめのプラケース
・・ 埋め込み用マット(ダニやトビムシがいないものをオススメします)
・・ マットを押すもの
・・ 産卵木(クヌギやコナラの菌が回ったものを使います。
たまにコメツキ虫などの幼虫が潜んでいることがあるので、煮沸をすることをオススメします)
・・ 餌皿
・・ 餌
・・ 新聞紙(湿気とり)
・・ 防虫シート(コバエやショウジョウバエを防ぎます。新聞紙と二重にすれば効果テキメン!)

2.注意点

・・ 交尾済みのメスの場合、オスを入れなくても大丈夫です。
・・ 交尾をさせる場合、オスもメスも良く餌を食べる状態になっているもの使います。
・・ 新成虫の場合、未成熟で交尾しない場合や、オスがメスを殺してしまう(敵とみなして)ことがあります。
・・ オスはメスよりも成熟するのが遅いので、越冬させたほうが交尾に成功しやすいです。
・・ オスとメスは全て仲が良いとは限りません。
特にメスがケース内をいつも逃げ惑っている場合は、離して飼育してください。
・・ メスが産卵し始めると、材をかじり始めます。
・・ メスが産卵行動を始めたら、オスを別の場所に移します。
・・ 入れてある産卵材が気に入らない場合は、産まなかったり、全くかじらない場合があります。

3.産卵セット
ケースの底面に数センチ埋め込みマットを敷きます。
木の棒などで、マットを押して固く敷き詰めます。
押し固めたマットの表面。
加水(煮沸)した産卵材を置きます。
加水し過ぎると卵が腐ったり、メスが気に入らなかったりします。

ケースの大きさに合わせて数本入れたり、数種類入れたりするとより産卵率もアップします。

表皮をはがすとメスも産みやすくなります。
材を置いたのを上から見たところ。
材が隠れるよう埋め込みマットを入れます。
埋め込みマットを押し固めます。
押し固めた表面。

表面から材を出すのは、メスが材につかまって材の回りにもぐりこむのを手助けするためです。産卵行動は、その材が子供達にとっていい環境かどうかを判断するため、材の周りを綺麗に回った道が出来ることでもわかります。
クワガタは、スキあらば逃げようとケースをよじ登ります。しかし、ケースはつるつるしているので転倒することがしばしば。それを防ぐため端材や木の葉を入れましょう。

産卵材を割った後の材やバラバラにされたエサ皿も取っておくことで再利用できます。

上から見たところ。

オオクワガタが立ち上がった時、フタに届かないようにするよう注意が必要です。

もし、届いてしまうとフタを開けて脱走してしまう危険があります。

エサ皿の上に立ったりするので高さを考慮してください。
オオクワが入れるような大きさの窪みを餌皿の下に作っておくと、ここが居場所になる場合があります。
餌に口づけ。意外かもしれませんが、私も飼い始めの頃、クワガタが餌に見向きもしない経験をしています。餌の場所を教えてやると、スムーズに行く・・・不思議な話ですが、もしそういう事があったら試してみてください。
Prを入れてみました。全体図はこんなかんじ。
乾燥を防ぐために防虫・保湿シートをかけます。
おしっこを引っ掛るので定期的に洗うことをおすすめします。
更に新聞紙をかけてフタをします。これはコバエ対策も兼ねています。
飼育環境によってはこの状態だと湿度過多になる場合があります。

その時は適宜調節してください。
置き場所には防虫シートを敷いて防虫対策。

これでもコバエは進入してくるから恐ろしい。

最初からコバエシャッターを使う手もあります。

表面が乾燥したらスプレー等で水分補給してください。
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