飼育歴
 
父の田舎が福島県いわき市の山奥にあり、幼少のころは毎年夏休みに帰省をしていました。親戚の子供たちの虫籠は、いつも宝物の入った箱に見え、羨ましく思ったものです。
 田舎での採集は、トンボとセミぐらいしか採ったことがなく、クワガタに至っては、網戸に飛んでくるコクワが最高でした。と、ひょんなきっかけからずるずると・・・。

1997年 父の田舎で網戸についていたコクワガタ♀をGETし家へ持ち帰ってしまいました。クワガタショップなど全く見当がつかないので、ホームセンターにて飼育用品一式を揃えていきました。♂は会社の同僚から分けてもらい、これで来年の春にまた出てくるように、越冬準備してみました。

 子供の頃、越冬できなかった悲しい記憶が甦り、ちょっとしたきっかけでクワガタへの覚醒は始まりました。
1998年 春になって無事コクワガタが越冬し活動を再開しました。初めての越冬がうまくいき喜びましたね。ところが、底のほうに幼虫がちらほら見えるではありませんか。初めての経験に胸躍らせる毎日でしたね。

 そして初めての産卵木割りだし。割り方がわからず適当に割っていたら卵が飛び出しました。そして、鮮烈な記憶はその直後に起こる。割り出している妻の材から、ピクピク動く白い生き物が目に入ったんですよ。妻は思わず悲鳴をあげましたね。「きゃー」だって(爆)。蛹化したばかりのコクワメスの蛹だったんです。これまたさなぎも初めて見るものでしたから、ドキドキです。

 夏になって、会社の同僚と樹液採集に行き、初めて木からはぎとったノコギリクワガタは、まさに雷の如く体に電気を走らせてしまいました。この感覚は第二の覚醒です。
1999年 コクワガタでは物足りなくなってきた頃、初めて焼津にてオオクワガタペアを購入してしまいました。飼育用品をホームセンターで購入するのに限界を感じていたころ、新聞にのった池袋のショップ(ワクワクランド)へ用品を買いに行きました。これがきっかけで多彩な飼育用品を知り、菌糸瓶飼育を始めることになり、試行錯誤の始まりでもありました。

 冬になって、飼育温度の問題に直面。水槽に水を入れサーモスタットで温度管理を試みました。ところが、気化する水の問題や、うまく温度調節ができないため断念。めんどくさいんですよまったく。

 もうここからはオオクワ購入に、拍車がかかりました。佐賀、能勢、山梨と急激に各産地のオオクワが増えていきました。
2000年 冬場の温度問題を解決するため、ピカの温室ユニットを購入。意外と電気代がかかることに気がきました。夏は床下や下駄箱に入れておいた幼虫が高温のため瀕死の状態になり、羽化が早まったりも経験。

 とうとう一部屋まるごとエアコンで温度管理することを決めました。電気代の節約と快適な飼育部屋のために、夏は1階の日当たりの悪い部屋、冬は暖かい3階で飼育することにしました。

 大宮で夏に開催されたイベントでグランディスやアンタエウスを購入。この頃には海外産クワガタにも手を出し、飼育種類が増えて管理が大変になっていた。

 考えた結果、アンタエウス以外は大幅リストラをすることにし、板橋のショップに買取ってもらいました。売ったお金を元手に、ネパールアンタエウス チャポリ山ペアを購入。今後、この価格が最高値となりましたが、大抵のものは買える気がするようになりました。購入してすぐに♂が死亡してしまいましたが、交尾確認済みだったのでちょっと安心。沢山産んでくれるかなあ。(実際100近く産んでくれた)
2001年 飼育部屋の温度管理をより強化するために窓に発泡材をはめ込みました。

 とある日の早朝、岩手に行ったときのことです。妻が朝食を食べに遠野の民宿「御伽屋」に入りました。しかし、そこはなぜか懐かしい私と同種の臭いを嗅ぎつけたそうですね(わかりませんが?)。私も昼食を食べにその民宿へよってみるとカブトとかが飾ってあり・・・。後から知ったが、そこは有名な恐怖の館のご主人岩手のGO氏の民宿だったのである。ニジイロやタイワンオオの幼虫を頂き帰る。その後、大変お世話になることとなる。

 その時に「クワ馬鹿」という言葉をインターネットで検索し、全国に同じような人がいることが判明しました。それまではワラビーさんのホームページがメインでしたから、これをきっかけにメールが増えましたね。仮想お友達が増えるなんて、なんとも楽しい限りです。

 6月に初めての伊南村オオクワガタ♀を灯火採集にてゲット!!

 7月中旬にMy灯火セットVer1をひっさげて新潟でデビュー。スノーシェッド上の工事灯ライトにて新潟産オオクワガタ♂をゲット!!

 7月末にMy灯火セットVer2を持って岩手のGOさんと灯火採集。

 9月上旬にMy灯火セットVer3を持って新潟へ灯火採集をおこないました。そのとき、ぽんこご自慢の野外コーヒーが始まりました。

 ある時、スノーシェッド上で投光器を使用したセットの方(オオクワハンター)に会い、そのシステムの簡素さを忘れられず翌年への目標にしました。

 秋、里子オフにて雨の中の豚汁、200人超を夫婦で作りました。ほんと馬鹿ですね。

2002年 3階と1階の移動が面倒になり、1階の部屋を不法占拠してしまいました。ラックや飼育ケースを追加し、移動不可な状態にしてしまったのは確信犯的な行動。せっかく防音も施してあるオーディオルームなのに台無し(ぽんこ談)と、散々文句言われました。オーディオ装置を3階へ移動することが宿題となっています。

 春、里子オフにてまたも豚汁100人弱分を夫婦で作りました。コーヒーは定番?なんですかね。

 シーズンに向け灯火セットを2002スペックBへアップ。6月の初出撃で福島産オオクワガタ♀をゲット!

 7月さらに秘密の400Wを追加しスペックDへアップ。新潟産オオクワガタ♀をゲット!

9月になり斎藤さんからDAラシオを頂く。これは、雑誌にも載った固体の兄弟なのでブリードが楽しみである。最近は、400近い飼育になっているので種類を絞り込む方向で考えています。オオクワやネブトなど国産に関しては、集団飼育にしているのでそんなに世話がかかりません。アンタエウスもインドを中心として増やそうと思います。

やっと里子を渡せるだけの飼育にたどり着きました。もらう立場から上げる立場へ。いろいろな方にお世話になりましたから。これからも多くの方に楽しんでいただければと思います。
2003年 1階のクワ部屋も500頭を超えるクワガタたちに占拠され、餌の消費も馬鹿にならない状態になってきました。期待のインドアンタエウスも順調に数を伸ばしているし、ここは本命に絞るしかないということになりました。大リストラを敢行!ネパール系アンタエウス、八重山ネブト、福島産オオクワガタと里子提供するなどで、10月までに半分以下まで数を落としました。来年初めにはインドアンタエウス7系統、新潟オオクワガタ5系統、シークレットオオクワガタが増やせたらと思います。

 春、里子オフは初めて参加出来ませんでした。代わりに妻が参加。

 去年を参考に6月初めより、灯火シーズンに入りました。灯火セットは、2002ファイナルスペックで戦闘開始。しかし、去年とはだいぶ様子が違っていました。

 気温が低く、雨が多い。梅雨なのはわかりますが、北の高気圧が強い!6月は惨敗。

 7月、1000Wを追加し2003スペックで再出撃。やっとのことで新潟産オオクワガタ♀をゲット!7月末、新潟産オオクワガタを複数(2♀)ゲット!+友人1♂1♀GET。

 しかし、それが最後となりました。今年は、実質3♀でしたね。

11月になり、材割りBBQオフを開催。無事に行うことができ、紅葉もバッチリでした。

それにしてもクワガタに関係することにより、お付き合いの幅が広がったことは、本当に嬉しいです。飲み会、お茶会など、ちょっとした集まりも多くなり、楽しい時間が増えたことが財産となってきました。やっぱり趣味って大事だなあと痛感した一年でしたね。


続く...
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