溺れてみたい・・・

久しぶりに、大学時代の友人と食事をした。今はやりの『負け犬』といわれる独身の私たち
の話題は、やはりいつしか結婚話になる。

会計事務所で、連日遅くまで働いている英子は、『彼に、子どもが出来たら結婚しよう!
なんて言われたの。これってずいぶん馬鹿にされてると思わない?!そんな偶然で、人生の
大事なことを決めるなんて・・・。それに、子どもが出来たら私はどうやって働くのよ?って
聞いたら、お母さんに預ければいいじゃない、なんて軽く言うのよ!』とひどく怒っている。

それを聞いた、図書館で司書をしている美意子は『そう言ってくれるのは、真剣に付き合って
くれてるって証拠でしょ?私はうらやましいなぁ〜・・・。私なんて、今日は避妊しなくてもいいよ
って言ってみたら、そういうことはきちんとしなくちゃダメだ!って彼に凄く怒られたもん』と
言って、ちょっと悲しそうな表情になった。
 

 私は英子に向かって、『子どもは神様の授かりものだって言うじゃない?!だから、そうなった
時は、神様が後押ししてくれたんだって思えば良いんじゃないの?』なんて、なだめてみたり、
美意子には『ちゃんと彼女の身体のこと考えてくれてるなんて、いい彼じゃない!』とすかさず
フォローを入れたりする。
 

 でもそんな二人を見ながら、感じ方は正反対でも、恋に翻弄される様子がいじらしくて、やっぱり
二人とも女なんだな〜なんていとおしく思えてしまう。

 私だっていくつか恋をしてきたけれど、激情に負けたことは一度も無かった。その上、しっかり
ピルも飲んでるなんて・・・

自分の望まない生き方は選択しない!そんな冷静な私も嫌いじゃないけれど、やっぱりこんな恋ばかり
じゃつまらない。

だから、溺れてみたい!今夜、アナタと・・・