Diary  Wild Orchids in Japan  Links  Profile  Top

 Diary2004-3



 


Coeloglossum viride アオチドリ Jun.06.2004

 

 少し視線を振るとアオチドリがありました。こちらはちょうど花盛りです、といっても全然目立ちませんが。唇弁の付け根の裏に袋が目立ちます、はじめて気付きました。蜜壷にでもなっているのでしょうか。
 この日、かねがねうわさに聞いていた同好の方々に出会いました。世の中にはすごい人がいるものです。

Jun.25.2004 Rev.25.34


 


Oreorchis patens コケイラン Jun.06.2004

 

 思いがけずコケイランに出会いました。すでにいくつかの花は散ったあとでしたが、残った花が楚々と咲いていました。小さな花ですが、虫もやってきそうな形で、なんとなく香もありました。

Jun.24.2004 Rev.25.33


 


Fern オシダ群落 Jun.06.2004

 

 気持ちのよい森でした。カツラ、ヒノキの大木、そしてオシダが林床を生め尽くしていました。降り出した雨がしっとりとこの波のような葉脈をぬらしていました。

Jun.23.2004 Rev.25.32


 


Monotropastrum humile ギンリョウソウ Jun.06.2004

 

 この季節、ランではありませんが、同じく腐生植物のギンリョウソウが至るところに生えていました。ランにとりつかれた目で見ると、白花のシナノショウキランに見えてしまいそうです。
 桜の木の下には死体が埋まっていると書いた小説家がいますが、これだけ束になって生えていると、何かあるような気がします。キノコのようなはっきりとしたフェアリーリングではありませんが、近くの株とつながっているような気がします。菌類が活動しているのでしょう。

Jun.22.2004 Rev.25.31


 


Yoania flava シナノショウキラン Jun.06.2004

 

 数年前、故井上先生らによって記載されたシナノショウキランです。キバナノショウキランと見なされていたところがありますが、それより黄色が映え、どちらかと言えばショウキランの方に近いと言えます。flaveの名前のごとく甘い香を漂わせ、ハチ類の訪花も見ることができました。花の開きが大きく、香もキバナノショウキランとは異なります。
 見られたのは小さな株でしたが、開発予定地などの環境調査で新たな大群落がいくつか見つかっているそうです。日本の自然の奥深さを感じるとともに、我々が限られた範囲しか見てないことを痛感します。

Jun.21.2004 Rev.25.30


 


Fresh water 夏の渓流 Jun.06.2004

 

 雨空が戻りこの日入梅となりました。緑濃い渓谷に清冽な流れ、吸込まれるような蒼さです。たまには花を忘れて景観に浸るのもいいものです。

Jun.20.2004 Rev.25.29


 


Lecanorchis japonica ムヨウラン Jun.05.2004

 

 前の週たくさんの花茎を見て期待していたのですが、来て見ると無残でした。多くの花茎がとけるようにしおれていたのです。梅雨明けのような暑さの日がありましたが、そのせいだったのでしょうか。今年の天気は前倒し気味で変です。
 この日も入梅前のピーカン、林の中は木漏れ日がぎらついて写真日和ではありません。ところが、その木漏れ日がわずかに残っていたムヨウランの花を照らすと、フォトジェニックに浮かび上がりました。

Jun.19.2004 Rev.25.28


 


Bulbophyllum inconspicuum ムギラン Jun.05.2004

 

 奥多摩で見つけたムギランらしい株に花が咲いていました。これで確認できたわけです。マメヅタランに較べて小さな花です。
 垂壁の上に生えたカヤの木についていますが、周囲の木が邪魔です。枝の隙間をぬってやっと撮れた写真です。これもお手軽なデジスコでなければできない世界です。

Jun.18.2004 Rev.25.27


 


Dendrobium moniliforme セッコク May.30.2004

 

 昨年見付けた水辺のサイハイランです。今年は花茎が3本上がり、花の開きもいい具合です。昨年は雨の直後の増水で流れの雰囲気が出たのですが、花が貧弱でした。今年は水が少なく、流れはイマイチです。水との組み合わせをねらっているのですが、なかなか思うようには行きません。

Jun.17.2004 Rev.25.26


 


Oberonia japonica ヨウラクラン May.30.2004

 

 これもデジスコ画像です。近距離ですので直径2mm程度の花の細部も見えてきます。しかし、気にしていた問題が現実のものとなりました。最短距離が6mなので、せっかく近い位置にあるのにピントが合わないのです。下がるしかありませんでした。今は色々撮ってみてノウハウを貯めて行く段階です。
 昨年の花径が残っていますが、果実の殻がわずかしかありません。自家受粉ではなく、この花にも虫が来るのでしょうか。

Jun.16.2004 Rev.25.25


 


Cremastra appendiculata サイハイラン May.30.2004

 

 昨年見付けた水辺のサイハイランです。今年は花茎が3本上がり、花の開きもいい具合です。昨年は雨の直後の増水で流れの雰囲気が出たのですが、花が貧弱でした。今年は水が少なく、流れはイマイチです。水との組み合わせをねらっているのですが、なかなか思うようには行きません。

Jun.15.2004 Rev.25.24


 


Dendrobium moniliforme セッコク May.29.2004

 

 今まで届かなかったものが届く、これがデジスコの威力です。これは遥か彼方の岩場です。
 今年はウチョウランも早く、もう咲き始めていました。モミジイチゴが熟れ、アザギマダラが舞っていました。遊び疲れて山道を下るたそがれ時、夏の大好きな時間です。

Jun.14.2004 Rev.25.23


 


Dendrobium moniliforme セッコク May.29.2004

 

 これもデジスコ画像です。岩場での撮影でしたが、機材が軽いのでできた超望遠撮影です。予想外だったのは、見下げるアングルだったことです。見上げることを前提にアングル型スコープにしていたため、そのまま覗いたのでは岩場から落ちてしまいそうです。でも横を向ければいいだけのことでした。

Jun.09.2004 Rev.25.22


 


Bulbophyllum drymoglossum マメヅタラン May.29.2004

 

 やっとデジスコを試す機会がやってきました。手の届かない岩場に付いたマメヅタランです。まぶれるように咲いた花が2100mm相当の圧縮感で引き寄せられます。
 昨年より早い開花です。日当たりはあまり変わらないのに、群落によってはこれからのところもあります。

Jun.08.2004 Rev.25.21


 


Lecanorchis japonica ムヨウラン May.29.2004

 

 ムヨウランの季節がやってきました。今年もたくさん出ていました。中にはもう咲いているものもあります。やはり少し早めです。中に4本立ちの株を見つけました。つぼみもたくさんあり期待できます。ところが、わなが潜んでいました。虫がついていたのです。写真を見て初めて気付きました。次の週、つぼみは全部なく、無残な姿を残すだけでした。
 このムヨウランのポイント、いつもサンコウチョウが鳴いています。声だけで姿は見つけられないのですが。あの長い尻尾のかわいい姿を見てみたいものです。

Jun.07.2004 Rev.25.20


 


Tipularia japonica ヒトツボクロ May.29.2004

 

 近寄るとカのようなやつが飛び立ちました。小さくてよく見えないヒトツボクロの花ですが、虫たちにとっては魅力があるようです。上の2つの花を除いて、葯帽がなくなっています。結実率も結構いいです。アップで見ると茶褐色の斑点が散りばめられているのがわかります。
 この季節、揺れが収まるのを待っているとヤブカがまぶれついてきます。気がつくと腕と顔が真っ赤でした。

Jun.06.2004 Rev.25.19


 


Cremastra appendiculata サイハイラン May.29.2004

 

 昨年2本大きな花茎を延ばしていた株ですが、今年は小振りのものが1本でした。ちょっと疲れたのでしょうか。でも花は相変らずよく開いてきれいです。
 今年はデジカメで超アップを撮るようにしていますが、撮ってから気付くことが多々あります。サイハイランの唇弁にこんな白い突起があるとは知りませんでした。

Jun.05.2004 Rev.25.18


 


Calypso bulbosa ホテイラン May.23.2004

 

 今にも降り出しそうな空、やめようかとも思いましたが、やっぱり来てしまいました。2年ぶりの対面です。CalypsoのLipは何でこうなんだろうという永遠のテーマがあるのです。
 枯れ枝の間にポツリポツリとピンクの花がのぞいていました。頭の中に撮りたい写真のイメージがあるのですが、それにとらわれて思いがけないシーンに出くわすといつも戸惑ってしまいます。これも反省の1枚です。
 でも発見もありました。ホテイランも甘い香がする花があるのです。訪花昆虫には未だお目にかかれませんが。
 そのうち雨が降り出しました。

Jun.03.2004 Rev.25.17


 


Gastrodia elata オニノヤガラ May.22.2004

 

 つぼみと呼ぶべきものでしょうが、その感じがしません。色のせいもあって、たくさんの胎児が誕生の時を待っているといったように見えてしまいます。花びらが開くというより、動物の赤ちゃんが口を開くというイメージです。そんなふうに見えませんか?

Jun.02.2004 Rev.25.16


 


Gastrodia elata オニノヤガラ May.22.2004

 

 袋の先が申し訳程度に割れた花弁、開かない内はモグラの頭のようで愛嬌があります。このオニノヤガラ、ヤツシロランと同じGastrodiaです。地面すれすれに咲く花と同じ属とは意外ですが、開いた花を見てみると雰囲気似ていることに気付きます。大きな柱頭も目立ちます。そう言えばイモ状の根茎があるというのも同じです。 

Jun.01.2004 Rev.25.15


 


Gastrodia elata オニノヤガラ May.22.2004

 

 雑木林に生えたオニノヤガラ、大きいものでは1mにもなります。地面に射られた矢のような異様な姿は、古人の想像力を掻き立てた事でしょう。
 ここでは6本、井の頭公園では14本確認できました。種子散布だけでなく、共生菌であるナラタケ菌の地下でのネットワークで広がっているようにも思えます。井の頭公園では同じ林のシマだけで、まだ隣には移っていません。
 

May.31.2004 Rev.25.14


 


Platanthera japonica ツレサギソウ May.22.2004

 

 同じ属ですが、ツレサギソウはヤマサギソウ類とは印象が異なります。白い花で唇弁の存在感もあるからです。ただこの個体は緑っぽい花ですが。
 今年もかろうじて1本だけ花茎を上げていました。蕾はたくさんありましたが、花は1つが咲き始めたところです。菜っ葉のような柔らかい葉が特徴で、いくつか株はあったはずですが1つしか見当たりません。ここでも堀跡があるのが気になります。
 長い距には蜜がありそうで舐めてみたいところです。が、貴重な株ですので大事にしなければなりません。しかしここから自然増殖は可能なのでしょうか。


May.30.2004 Rev.25.13


 


Platanthera mandarinorum ヤマサギソウ May.22.2004

 

 雨はやみましたが尾根筋は霧に包まれています。オオルリ、ツツドリ、ホトトギスら夏鳥が囀っています。涼しくて心地よい天気です。今年は入梅が早そうです。近くで聞きなれない鳥が鳴いていました。
 ヤマサギソウなんとか4本花茎を上げていました。なくなりはしないかと心配しているのですが、なんとか粘っています。掘り取った穴があるのが気になります。
 拡大してみると小さな虫が花まで上がってきていました。アザミウマの一種でしょうか。


May.29.2004 Rev.25.12


 


Dendrobium moniliforme セッコク May.22.2004

 

 作為はないのですが、モノトーンのセッコクになりました。この日霧雨の中、デジスコデビューです。これはデジカメ望遠端で撮ったものですが、35mm換算で焦点距離2100mm相当になります。手軽に超望遠の世界が手に入り、記録としてならまったく問題ありません。機材は以下の通りです。
 TSN663 + TSE21WD + DA1 + A75

 ミラーやシャッターのショックがないので、2秒タイマーで人のブレさえ避ければシャープに撮れます。銀塩なら露出不足になるところですが、その場で補正できます。さすがに色収差も出てきますが、気になるほどではありません。天気が良い日を狙って再挑戦です。これから着生ランの季節です。


May.27.2004 Rev.25.11


 


Bletilla striata シラン May.16.2004

 

 今まで色々見てきましたが、こんな大きな群生は初めてです。ムラサキの花がたくさん咲いているぐらいにしか見えませんが、川面の岩壁に着いたシランです。
 庭植えからは想像できない、まさしく着生です。こんな岩場だからこそ、採られずに残ったのでしょう。今さら採る必要もないシランです。この景観は残して行きたいものです。

May.25.2004 Rev.25.10


 


Bletilla striata シラン May.09.2004

 

 花柄の付け根にアリがたかっていました。よく見ると何か吸っているように見えます。
 シンビではよく蜜が分泌されているのを見ます。受粉の役に立たない蜜は、アリに吸わせて花を守るためと言う説明があります。確かにランの花はよく毛虫に食べられているのを見ます。
 シンビの蜜はとても甘いのですが、このシラン、花をなめるのを忘れてしまいました。

May.23.2004 Rev.25.09


 


Bletilla striata シラン May.09.2004

 

 よく庭先に植えられているシランですが、じっくり花を見たことはありませんでした。こうしてアップで見ると、フリフリのリップが豪華です。虫たちの足場になるのでしょうか。見ているとコマルハナバチがやってきましたが、とまらずに行ってしまいました。

May.22.2004 Rev.25.08


 


Bletilla striata シラン May.09.2004

 

 まだ早いかなと思って来てみると、シランはもう咲いていました。岩場でウツギとあわせたような白花がさわやかです。

 フォトコンテスト誌6月号TheWorksコーナーに私の作品 ”野生ランの姿 -Orchids in nature-"が掲載されました。ここでお見せした写真ばかりですが、
印刷がきれいなので御覧になってみて下さい。

May.21.2004 Rev.25.07


 


Cephalanthera longibracteata ササバギンラン May.08.2004

 

 近年、近所でササバギンランを見かけることが少なくなりました。取られているわけではなく、自然な遷移だと思います。あまり同じ株は長持ちしないようです。
 昨年果実から見付けた株です。今年も花を咲かせてくれました。種子も散ったはずですので、早く新たな株が出てこないでしょうか。

May.18.2004 Rev.25.06


 


Calanthe discolor エビネ May.04.2004

 

 これも定点観察しているエビネ、昨年と同じ3本の花茎でした。色は年毎で少しづつ異なりますが、良い香りは相変わらず健在です。例年より早い開花です。

May.16.2004 Rev.25.05


 


Thrixspermum japonicum カヤラン May.03.2004

 

 カヤランもいつものところにいくつか落ちていました。じっくり見るにはやはり落下株です。蘂柱あたりの構造もよく見えます。
 春先は黄色い花が目立ちます。地生のものの話ですが、その理由はこの着生のカヤランにも当てはまるでしょうか。

May.12.2004 Rev.25.04


 


Rhododendron kaempferi ヤマツツジ May.03.2004

 

 久しぶりに見晴のよい所まで登って見ました。上から眺める新緑もきれいで、遠くからツツドリの声も聞こえました。季節は裏山よりは遅く、まだチゴユリやスミレ類が咲いていました。
 新緑にヤマツツジの朱を帯びた赤が映えます。懸崖状に咲いた株が見事でした。

May.11.2004 Rev.25.03


 


Cephalanthera falcata キンラン May.01.2004

 

 今年キンランは開花が早くて見逃していまいましたが、なんとか見られる花が残っていました。今年のテーマとなった、花の形態をしっかり見るの実行です。
 エビネに較べて包み込まれる花の構造で、よく小型のハチが訪花するの見かけます。うまくはまりそうな形です。唇弁の奥がすぼまって距になり、オレンジ色の隆起線がそこに向って走っています。そこには蜜があるのでしょうか。小さいので試したことはありません。香はあるのですが。
 黄色い花はハチ好みと聞きますが、実は紫外線に反応するガイドマークがあったりします。この唇弁も紫外線でみるとどう見えるのでしょうか。

May.09.2004 Rev.25.02


 


Calanthe discolor エビネ May.01.2004

 

 見ていると黒いハチがやって来たので、写真を撮ろうとしたのですが、すぐ逃げて行きました。千載一遇のチャンスだったのですが。それにしても、コンパクトデジカメの反応はイマイチです。
 あらためてエビネの花をアップで見ると、浸弁が着陸台になっているのがわかります。そしてラインが奥へ導いているようです。シュンランに較べると露出した花です。

May.08.2004 Rev.25.01


 


Calanthe discolor エビネ May.01.2004

 

 いつもの雑木林のエビネは元気で、4本花茎を伸ばしていました。時期的にも例年より少し早めです。
 大株になるのを期待しているのですが、なかなか大きくなってくれません。株がわかれていくばかりです。増える株はどんどん増えるのですが、何が違うのでしょうか。日当たりは悪くないのですが。

May.07.2004 Rev.25.00


 


Canopy 多摩川河岸林 May.01.2004

 

 家のそばの多摩川河岸林です。ミズキが開花中ですが、手前のウワミズザクラは今年ほとんど咲きませんでした。例年たくさんの花を付けて楽しませてくれるのですが、これも昨年の冷夏の影響でしょうか。
 昨年8花咲いたクマガイソウの自生地でも、今年は1花しか咲きませんでした。他ではどうでしょうか。夏眠性のサイハイランやヒトツボクロ、そしてホテイランは逆に多くの花が期待できるでしょうか。

May.05.2004 Rev.24.31



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