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| Diary2003-6 |
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沢からの下り、向陽地ではヤマユリがむせるような甘い香りを漂わせていました。これは開きかけの花、まだ花粉がきれいなままです。よく開いた花では花粉があちこちについています。虫の餌は蜜か花粉であり、花の大きさからすると大きな虫でないと受粉に役立ちそうにありません。別の花でめしべにハエがとまっていました。めしべにも餌になるものがあるのでしょうか。そうなれば小型の虫でも受粉に役立ちそうです。 Sep.18.2003 Rev.20.29
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夏の渓では、青や緑に輝くゼフィルスが飛んでいました。ミドリシジミの仲間です。梢から飛び立つとペアで輪舞をはじめました。写真に収めるのは至難の技ですが、いつかゲットしたいものです。 |
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真夏花が少ない中、山間の沢筋ではギンバイソウが花盛りで、虫達を集めていました。トラカミキリ、ハチ類達です。
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屋久島、UKから帰ってくると、青梅ではクロムヨウランの季節になっていました。なかなか明けない梅雨のためか、株数も少なくあまり成長も芳しくありません。それでもやっと咲き始めた花がありました。 |
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広葉樹に混じって屋久杉が生えています。どの木にも着生植物がまぶれるようについています。湿潤な気候が作り出した空中庭園です。 |
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この日は屋久島最終日、10時にはフェリーに乗らねばなりません。北部に回って、白谷雲水峡で迎えた朝は寒すぎず暑すぎず、さわやかでした。屋久杉帯の入口にあたり昨日とは違った様相です。南の島という感じがしません。 |
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腐生植物というのは唐突です。葉とか茎とかの植物体の前触れなく、なんの必然性もない地面からにょっきり花茎が出てくるのですから。中にはムヨウランのように前年の枯れた茎が残っている場合もありますが。 Sep.12.2003 Rev.20.23
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着生Liprisのチケイラン、よく岩や樹木に着生していましたが、低いところばかりです。歩道の岩にもあって踏みつけてしまいそうでした。湿度とかの関係でしょうか。Liparisは地生種が主なので、まだ乾きに弱いとか。 |
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もう一つ、キリシマシャクジョウもありました。花なのですが、よく分からない形をしています。我々の想像力が及ばないものが、まだまだあるところが面白いのです。 Sep.10.2003 Rev.20.21
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腐生植物と言えば、ヒナノシャクジョウもありました。ランではありませんが、ラン以上に変な奴です。切り株の上の腐葉土からにょっきり生えていました。白いので目立ちます。いったいどういう生活史をしているのでしょうか。 Sep.09.2003 Rev.20.20
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さらにその傍にヤツシロラン的果実がありました。花後、果実が伸び上がったもので、ランに間違いありません。6月中旬に咲いたものと思われます。この時期咲くヤツシロランはなく、果実の形もちょっと違います。可能性はヒメヤツシロランとも呼ばれるユウレイランです。でもまだ屋久島では記載されていません。コカゲランもありますが、花の位置が高くこんな果実にならないはずです。 Sep.08.2003 Rev.20.19
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あるところにはまとまってあるのもです。傍にヤクシマランがありました。これも探していたのです。でも、まだ花は開いていませんでした。ランの祖先種といわれており、花の構造をじっくり見たかったのですが。 |
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渓流沿いではホソバハグマが咲き始めていました。ちょうど渓流植物としてキッコウハグマとの比較研究の話を読んだ後だったので、その細い葉が印象的でした。 Sep.06.2003 Rev.20.17
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何度か川を渡ります。幸い水量が少なく、石伝いで渡れます。花崗岩の沢を流れ落ちる水は清らかで冷ややかです。大きな岩の合間にまだサツキが咲いていました。今年は屋久島でも冷夏で季節が遅かったのでしょうか。 |
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関東地方ではつぼみだったナギランですが、屋久島ではもう終わりかけていました。林床でわりと見かけますが、大きな株はなく、花付きもよくありません。この株は、岩場に着生するように生えていました。 |
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ダルマエビネの花は終わりかけで、すでに果実も膨らんでいました。花の基本構造は同じながらイメージは同じ仲間のツルランとは随分違います。唇弁だけが肥大化して、厚ぼったい感じです。その分虫達が着陸しやすそうですが。
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この季節、林床に花は余りありません。でもよく蝶が舞っているのです。モンキアゲハ、ナガサキアゲハ、アオスジアゲハ、そしてツマベニチョウです。シジミチョウもガも結構います。何を餌にしているのでしょうか。 Sep.02.2003 Rev.20.13
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屋久島にはムヨウランLecanorchisの仲間が9種類あるそうです。今回、特有の花後の黒い花茎を何回も見ました。中には写真のように何10本の塊のようなものもありました。果実もついています。花がないと同定できませんが、私がまだ見たことのない種でしょう。 Sep.01.2003 Rev.20.12
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花崗岩の島、屋久島ではいたるところに大きな岩が転がっています。低地では苔むしていることが多く、植物のベッドになっています。 |
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しばらく歩くと期待していたムヨウランが咲いていました。閉じている花を見ると昨日見つけたのと同じです。クロムヨウランではありません。リップのくぼみ内にヘアがたくさんあります。これはアワムヨウランに違いありません。 |
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まだ暗いうちから淀川登山口には登山者が乗合いでやってきます。下界の蒸し暑い照葉樹林帯とは違って、爽快な山稜歩きなのでしょう。夜明け前の黎明の中、屋久杉帯を楽しんで見ました。 |
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屋久島に来て屋久杉を見ないわけにはゆきません。涼しい夜を求めて屋久杉ランドまで登ってみました。初めて見る屋久杉はシルエットでした。満天の星にちょっぴり欠けた月、そして冷え込みで少しガスが漂っていました。 |
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屋久島南部の象徴モッチョム岳、南風を受けてガスがわきあがります。これが湿潤な照葉樹林を育んでいるのです。この日、私にとっても強烈な日差しを和らげてくれました。 |
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岩をつたって対岸に渡り、川沿いに林内を登って見ました。上流には大きな滝がいくつもあり、渡渉点が見つからない場合、ここまで戻るのだと自分に言い聞かせます。 |
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川沿いでは見覚えのある葉の無い花茎がいくつかありました。ムヨウラン Lecanorchisです。果実とつぼみ、そして閉じてしまった花もあります。時刻は午後2時ごろ、午後には閉じる一日花のクロムヨウランを思い浮かべます。閉じた花ではよくわかりませんが、全体がウスムラサキで、わずかにのぞいたリップの縁の紫が濃いところがそれっぽいのです。しかし、草姿は細長く繊細な感じです。屋久島まで来たからには見たことのない種であって欲しいと言う思いがつのります。あす花が見られるに違いないという期待で次の日に持ち越しとしました。 Aug.25.2003 Rev.20.05
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川沿いの自然林に下りて行って見ると多くの野生ランがありました。ちょうどミヤマムギランが赤いかわいい花を咲かせていました。Bulb.特有の円周上に並んだ花で、洋ランの小型版です。 |
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ツルラン、クローズアップで見るとその白色の清楚さが引き立ちます。加えて唇弁の付け根の紅がアクセントになっています。ここが黄色の個体もあります。 |
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いよいよ屋久島上陸、レンタカーで島を回りました。林道脇を覗くと、早速ツルランがポツリポツリ咲いているのが見えました。普通種とはいえ、出会いのあっけなさに驚いてしまいます。照葉樹林でも杉植林地でも生えていました。 Aug.22.2003 Rev.20.02
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ボウランの付いた木にキバナノセッコクも付いていました。意外な収穫でしたが、いくつか縛り付けられたものがあり、一時がっかりしました。しかし高い枝や周囲の公園の木にも付いている事から、元からあったものに違いないと判断しました。この神社の神職さんはその趣味のある人なのでしょう。 |
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近づいて見るとボウランの花は結構きれいでした。唇弁のえび茶色とその他の黄色が透過光で映えます。ふつうに見ると黒っぽいだけの花だったかもしれません。そんなイメージしかありませんでした。 |
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ようやく屋久島ラン紀行です。 Aug.19.2003 Rev.19.29
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