Diary  Wild Orchids in Japan  Links  Profile  Top

 Diary2003-3

 



 


Calanthe discolor エビネ May.11.2003

 

 新たに見つけた株です。珍しく訪花の痕が認められました。ひとつの花で花粉塊がなくなり、別の花で受粉しているらしく閉じ始めていました。覗いて見ると確かに花粉塊が柱頭に付いていました。
 周りに他にエビネの株はなく、孤立した株です。隣花受粉したのでしょうか。
 エビネでは、思ったほど訪花がなく、受粉もまれのようです。これが普通なののか、それとも株が減少して孤立化したせいか、あるいは訪花昆虫が減少したせいでしょうか。

May.29.2003 Rev.17.31

 


 


Calanthe discolor エビネ May.11.2003

 

 明るめの場所ではどこのポイントでもエビネが咲いていました。暗いところはあと1週間かかりそうです。暗くなって消えてしまった株もありますが、周囲が明るくなって花をつけ始めた株も結構見られました。
 これは色と香りがよいので毎年見ている株です。今まで最大2本立ちだったところ、今年は3本立ちました。株も少し増えています。明るい環境ですが、毎年立派な花を付けるせいか増えるペースがゆっくりです。孤立しているせいか結実したことはありません。このまま順調に増えて言って欲しいものです。脅威は人です。

May.28.2003 Rev.17.30

 


 


Calanthe discolor エビネ May.10.2003

 

 エビネの訪花昆虫を期待しますが、なかなか出会えません。以前、突然マルハナバチがやって来たのを撮り逃したのがトラウマになっているようです。
 この日もしばらく待って見ましたが、ヤブカがまとわりつくばかりです。そのうち一匹が花にとまりました。しかし、けっして吸蜜するものではありません。でもとまるだけなら花でなくともよさそうですが、なにか訳があるのでしょうか。
 エビネの花もじっくり見ると面白い形をしています。唇弁の襞がが花芯の奥に導いているようです。なめて見ましたが、甘みは感じられませんでした。柱頭下のポケットは小さいので、小型のハチがフィットするように思えます。

May.27.2003 Rev.17.29

 


 


Calanthe discolor エビネ May.10.2003

 

 久しぶりにあるエビネのポイントを訪ねて見ました。まだ健在で、立派な花茎を何本も立てていました。多くは白っぽいのですが、中に1本エビネ特有の濃いえび茶色の花がありました。暗い背景に溶けこんでしまいそうです。
 以前20本近く花茎を立てた大株が一昨年盗掘されました。少し残しておいてくれたものに昨年は少し花がありました。今年はなしです。盗掘されなければ今ごろどれだけ咲いているかを想像すると、非常に残念です。地力をつけて復活してくれるのを祈りましょう。

May.26.2003 Rev.17.28

 


 


Thrixspermum japonicum カヤラン May.10.2003

 

 定点観測していたベニカヤランとカヤラン、ともに花が咲いた2ショットとなりました。花のピークは3週間ほど違うので、ベニカヤランの花期の長さによるところが大きいです。それは結実しなかったと言うことですが。
 木々は緑に覆われ、着生植物は目立たなくなります。人間だけでなく、虫にとってもしかりです。花の咲く時期には、木々の展葉と虫たちの出現、これらの兼ね合いがあるのでしょうか。トチノキでは自分の葉っぱの上に花が出ていました。自分でどうにかできる場合、当然花を目立たせるようにするのでしょう。

May.25.2003 Rev.17.27

 


 


Aesculus turbinata トチノキ May.10.2003

 

 トチノキの花、今まであまり意識して見たことがありませんでした。いまさらながらこんな花だったのかと思って見ていると、マルハナバチがやってきます。まずコマルハナバチ、それから写真右の花のオオマルハナバチです。
 花から花へと蜜を集めて回ります。彼らは食べ物すべてを花に依存しており、幼虫への餌集めです。花にとっても訪花昆虫として期待されるわけです。日本ミツバチのトチノキ蜂蜜と言うのもありましたね。

May.24.2003 Rev.17.26


 


Fresh water 新緑の沢 May.10.2003

 

 いつもの谷でも木々の展葉が終わり、緑濃くなりました。暗くなった沢の底を清らかな水が流れて行きます。一番爽やかな季節です。
 カエデ、フサザクラ、ミズナラ、、、、いろんな形の葉っぱが重なり合っています。その中でもトチノキが花とともに大きな葉っぱで存在感を出していました。

May.23.2003 Rev.17.25


 


Thrixspermum japonicum カヤラン May.04.2003

 

 通行量の多い道路の脇のヤマザクラにたくさんのカヤランが咲いていました。でも通りすぎるだけで気付く人はいません。大きな群落ほど訪花昆虫に出会う可能性が高いと思い、何度か時間を変えて来て見ました。
 背景のヤマザクラは少し前に花が終わったところで、花弁がわずかに残っています。そのせいか虫たちがブンブン飛び交うこともありました。しかし、カヤランには来ません。昨年の果実はたくさんついているので受粉するはずです。自家受粉と考えるには果実が少なく思えます。特定の訪花の時期、時間帯があるのでしょうか。

May.22.2003 Rev.17.24

 


 


Cephalanthera erecta ギンラン May.02.2003

 

 一方ギンランですが、大きくは遷移していません。ポイントにより少し増減がある程度です。ところでササバギンランはここ数年で随分変わりました。まったく見られなくなったところもあります。光の具合でしょうか。
 ギンランも訪花昆虫を探ってみました。しかしアリマキやヨコバエなど茎から汁を吸うものばかりで、花に来るものが見られません。やはり花がよく開かないからでしょうか。ごくまれに開いた花を見ることがあり、昨年の果実があったりします。今年は開いた花にはお目にかかりませんでした。

May.21.2003 Rev.17.23

 


 


Cephalanthera falcata キンラン May.02.2003

 

 さて、雑木林のキンランですが、幾分遷移がありました。以前からの歩道に近い見やすい株がなくなっています。採られたと言うより出ていないようです。ところが、新たに歩道脇に大きな株がにょきっと出ていました。たまにこうゆう株が出てきます。みんなで大事に見守って欲しいものです。
 光を待っているうちに、いきなり訪花昆虫がやってきました。小型のハチです。光にかまってはいられません、即シャッターです。柱頭に絡んでいるようでしたが、花粉塊はそのままに残して行ってしまいました。柱頭と唇弁のスペースからするとちょっとサイズが小さいようです。花には微かに香りがします。
 その後しばらく見ていましたが、虫は来てくれませんでした。出会いはそんなものかもしれません。

May.20.2003 Rev.17.22

 


 


Phasianus colchicus キジ May.02.2003

 

 住宅地の中の雑木林、今年のキンラン、ギンランはどうかと思ってやってくると、キジ達が恋の季節でした。さかんにケーンケーンと雄たけび?(さえずりとは言えない)がします。そのうち婚姻色で鮮やかになったオスがメスとつがいでやってきました。
 よくみるともう一組のカップルがいます。雄たけび?は他のカップルに対する示威行為でしょうか。この時、伸び上がって羽ばたきます。なかなかカップルならんではポーズを取ってくれませんでした。

May.19.2003 Rev.17.21


 


Thrixspermum japonicum カヤラン May.02.2003

 

 東京に帰って来ると、遅まきながらカヤランが咲き始めていました。いつも見ている手の届く株です。例年に較べて果実が多く、長い果実が割れて種子がはみ出し飛散するため風を待っています。
 果実ができる割合はそれほど高くなく、自家受粉はしていないと思われます。しかし長年見てきていますが、訪花昆虫に出会ったことがありません。香りも感じません。
 春先の黄色い花は、ハナアブ達への食べ物のサインだと読んだことがあります。カヤランの花はあまり奥行きがなく、潜ることが苦手なハナアブ達には合っているようです。なんとかこの仮説を確認したいものです。

May.17.2003 Rev.17.20

 


 


Morning light ため池の朝 May.01.2003

 

 島根半島、山間の道に沿って田んぼや畑が続いています。雨の翌日とあってか、上部のため池からは水があふれていました。
 なんでもないため池ですが、冷え込んだため靄が上がり、そこに朝日が射し込んできました。濡れた新緑、それを映す水面、カモのつがいも横切って、フォトジェニックなシーンとなりました。
 照葉樹林帯らしく近くでヨウラクランやコクランが見られました。残念ながらキエビネは見つかりませんでした。

May.16.2003 Rev.17.19


 


Sata shrine 佐太神社 May.01.2003

 

 島根半島は言わずと知れた神話の故郷です。出雲大社には行かず、近くの佐太神社で済ませましたが、なかなか立派な構えでした。
 目をひいたのが照葉樹林です。鎮守の森に限らず多いのです。山陰というイメージからは想像できませんでした。暖流の影響でしょうか。宍道湖と合わせた環境は豊かで、古代文明を育んだのでしょう。
 山道を歩いていると銅鐸出土の看板があったりします。古代が目の前によみがえります。山笑う新緑でした。

May.15.2003 Rev.17.18


 


Sun set 夕日 Apr.30.2003

 

 せっかく日本海に来たので、夕日を見ました。天気も回復してきましたが、靄っていたせいか消えてゆく夕日でした。
 きれいな景色ですが、すぐ近くに島根原発があります。入口と知らないでトンネルに入ろうとしたら止められてしまいました。
 原発はもう身近になっています。首都圏では原発停止により、今夏停電になるかもしれないと危ぶまれています。完璧な技術などありえませんから、どう折り合いをつけて行くか、我々の課題なのかも知れません。

May.14.2003 Rev.17.17


 


Arisema ringens ムサシアブミ Apr.30.2003

 

 機会があって、GW島根半島の一角を見て回りました。
 まず目をひいたのがこのムサシアブミです。初めてなので現場では同定できず、サトイモ科の不気味な奴という印象でした。沢沿いの薄暗い所にニョキニョキ生えているのです。他のサトイモ科の仲間に較べても変わっています。これでも仏炎苞と呼ぶのでしょうか。この中にハエ類が喜んで入って行くのでしょう。

May.13.2003 Rev.17.16


 


Cephalanthera falcata キンラン Apr.29.2003

 

 武蔵野の面影を残す公園、家族連れが休日を楽しんでいました。さわやかな風が吹きぬけてゆきます。
 ここではキンランがポツリポツリと散在し、その鮮やかな黄色の花が単調な林床に彩りを与えています。下刈りもされて環境的にあっているのでしょう、増えてきています。放置された里山で、消えつつあるのと対照的です。一昨年、ごっそり盗掘されましたが、回復しつつあります。保護活動も行われるようになりました。

May.12.2003 Rev.17.15


 


Magnolia obovata ホオノキ Apr.29.2003

 

 気がつくと、周りは緑だらけになっていました。林床では春先の陽光に満ちた明るさはなく、時折木漏れ日が刺す程度です。でもまだ新緑で緑が濃くないぶん明るさがあります。そんな中、ヤマツツジの朱色やウツギの白が目をひきます。そして鮮やかな黄色を探しますが見当たりません。昨年このあたりに数本キンランがあったのですが。採られたのでしょうか、ちょっと残念です。
 見上げると、若いホオノキが何本も幹を立ち上げて、大きな葉を展葉しています。若葉の中でもひときわ存在感があります。すがすがしい季節です。

May.11.2003 Rev.17.14

 


 


Cypripedium japonicum クマガイソウ Apr.29.2003

 

 クマガイソウの花の1つ、よく見ると側花弁の根元の毛に何かついています。どうも花粉のように見えます。
 クマガイソウの唇弁の形態は異様なほど独特です。中央に割れた穴があり、昆虫を袋の内部に誘い込みます。返しがあるのでここからは出られません。入った昆虫が脱出するため内部の毛を足がかりに登って行くと、蘂柱の両脇に出ます。ここに障害物になる突起があって、そこに花粉塊が仕掛けられています。そこを無理に通ろうとすると、昆虫に花粉塊が付着するという仕組みです。別の花で同じ事をして花粉塊が柱頭につけば受粉が成立するわけです。
 潜りこんだハチがやっと脱出できた時、体に付着していた花粉が付いたものでしょうか。でもランの花粉ではないようです。
 ところで、こんな罠に誘い込むのに報酬があるのでしょうか。しかも受粉のためには何度も入らせる必要があります。脱出の苦労を忘れさせねばなりません。ちなみに匂いは感じませんでした。

May.10.2003 Rev.17.13

 


 


Cypripedium japonicum クマガイソウ Apr.29.2003

 

 本当の自生かどうか定かではありませんが、人目につかずひっそり咲いているクマガイソウ達です。10年くらい見ていますが、一時の衰退から回復してきたようです。誰かが周囲を明るくしてくれたのでしょう。
 人通りがありますが、思いもかけないところなので見つからずにいるようです。もうこういったところでしか残っていないのでしょうか。

May.09.2003 Rev.17.12


 


Cypripedium japonicum クマガイソウ Apr.27.2003

 

 いつもの大宮の自生地、訪花昆虫を見るには、たくさん株がある自生地にかぎります。保護されているとはいえ、生態系として根付いているからです。本当は自分で自生地を見つけたいのですが、長年果たせずにいます。
 群落の勢いですが、あまり増えていません。特に東側の林縁の回復が遅れています。そんなにすぐにということは無理でしょう。西桂では5株から30年で3万株に増やされたと聞きますが。
 さて、花を見ると受精したのか褐色に色変わりしたものがいくつかあります。まだ傷む時期ではないので生理的変化が生じたと考えるべきでしょう。ふくろに穴のあいた花もいくつかあります。袋に入れない虫のせいでしょうか。見ているとアリが出入りしています。ポリネータにはなり得ませんが、餌があることを示す指針になります。
 突然、コマルハナバチがやって来ました。ただし、大きすぎて例の割れ目から袋に入ることができません。いくつかの花で試みて飛び去って行きました。例の穴をあけたのはこいつらでしょうか。ハエもやってきましたが、結局は入りませんでした。ハエ類は潜りこむことを好まないと聞きます。ポリネータは小型のハチ類でしょうか。

May.08.2003 Rev.17.11

 


 


Gastrochilus matsuran ベニカヤラン Apr.26.2003

 

 毎年恒例となったベニカヤランの落下株です。いつものツガの木、今年も何株か落ちていました。いったいどれくらい付いているのでしょう。肉眼では確認できません。
 着生ランを仔細に見るには落下株に頼らざるを得ません。今年は訪花昆虫との関係も見るため、花の形態もしっかり見るようにしています。同じ属のモミランに較べ、リップに毛がありません。リップの付け根に突起があり、その上が柱頭らしく、さらに上をひっかけると花粉塊がついてきました。訪花昆虫とどうかみ合うのでしょう。蜜も確認できませんでした。ところで、ひとつの花でその柱頭が見当たりません。

May.07.2003 Rev.17.10


 


Gastrochilus toramannus モミラン Apr.26.2003

 

 モミランの着生しているカエデも新芽を出し、花が咲き始めました。盛んにガガンボやハチ達が訪花しています。モミランに来ていた奴もいます。
 一方モミランの花には、もう虫たちはやって来ません。やや黄ばみ、終わりに近づいています。まして、周りに餌となる花がいっぱいあるのですから。
 昨年の果実が裂開し、白い綿毛のような種子が見られます。昨年は暖冬のせいか真冬から見られました。今年が本来のペースでしょう。どこか木の枝に着床し、菌類との共生を始めるわけですから。温湿度が必要です。

May.06.2003 Rev.17.09


 


モヤ Apr.26.2003

 

 萌黄色の山肌、雨が上り、朝日を浴びて靄がわきあがります。千変万化、ダイナミックな一時のショウです。
 着生植物では、こういった靄や霧が貴重な水分補給となります。雨では陰になったりして濡れない場合もありますが、靄では確実に濡れ得ます。

May.05.2003 Rev.17.08


 


Prunus padus ウワミズザクラ Apr.26.2003

 

 多摩川の河岸林ではウワミズザクラが満開でした。雨上がりの朝で、しっとりとした感じです。この後、気温がどんどん上がってくると、むせるように匂ってきました。虫たちもたくさんやってきます。腰を据えて樹冠ウォッチングです。
 小型のハチ達、コマルハナバチ、そしてオオマルハナバチもやってきました。今年初めてです。ベニカミキリもいます。樹冠の食卓は狂乱状態です。餌としての木の花は圧倒的です。散在する草の花では対抗できません。  

May.04.2003 Rev.17.07


 


Gastrochilus matsuran ベニカヤラン Apr.19.2003

 

 定点観測しているベニカヤランにも花が咲いていました。昨年より成長が進み、花数も増えています。今まで気付きませんでしたが、同じ木で近くにもう2株あり花が咲いていました。この株はベニカヤランに特徴の斑紋がなく、素心とでもいうタイプでしょうか。他の2株は普通です。ベニカヤでは近くの株でも少しずつ変化が見られます。
 訪花昆虫を期待しますが、来る気配がありません。モミランでは前の週、ハチ達のすごい訪花が見られました。この日も少し来ていました。同じ属ですし、まだ花も新鮮なので来てもよさそうに思うのですが。時間帯も同じで気温も同じぐらいです。株の密度のせいでしょうか。ベニカヤでは大株はなく、ポツリポツリとしか咲いていません。また、他の花のせいでしょうか。1週間でミツバツツジも咲き始めました。
 昨年はこの株にも果実がありましたが、今年はありません。他の株でも果実を見るのはまれです。ベニカヤでは結実率は低いようです。

May.03.2003 Rev.17.06

 


 


ミツバツツジ Apr.19.2003

 

 イヌブナの新緑を背景にミツバツツジの紫が映えます。見ているとコマルハナバチが3匹も訪花していました。巣作りから採餌モードに入ったのでしょうか。モミジイチゴやミヤマキケマンに来たのも見ました。
 マルハナバチに注目するのには訳があります。学習能力があり、同じ種の花を専攻訪花するといわれています。このため、ランのような分布密度の低い花では、気まぐれな奴より受粉に貢献するのではと思われるからです。実際何度かランへの訪花を見たことがあります。

May.02.2003 Rev.17.05


 


Listera japonica ヒメフタバラン Apr.19.2003

 

 再度ヒメフタバランです。1週間経って、蘂柱の先から花粉塊が全部なくなりました。といっても、右上のようにまだ引っかかっていたり、左下のように唇弁に付着していたりします。また、ねじれてしまった花もあり、訪花の痕跡を示すものです。花のサイズに較べ大きな虫のしわざでしょうか。
 周りではもう草木がいくつも咲き始めています。その中で、このヒメフタバラン好みの虫がいるのでしょうか。フタバラン属は、アオフタバランを筆頭に、くさめ系の匂いです。ハエなんかがやってくるのでしょうか。

May.01.2003 Rev.17.04

 


 


Gastrochilus toramannus モミラン Apr.13.2003

 

 今年はモミランも落下株がありました。幸い花も咲いています。久しぶりにじっくり花が見られます。
 まず、香りです。以前、気温が上昇してから匂ってきたことがありました。でも今度は感じません。もう。虫もブンブン飛んでいるのに。個体差、それとも鼻が鈍った?
 遠く目にみると距が目立ちましたが、花蜜があるのでしょうか。飛来したハチ達は口吻を持たないタイプなので吸えないと思うのですが。近くで見ると唇弁のヘアが気になります。そこらに仕掛けがあるのでしょうか。

Apr.28.2003 Rev.17.03


 


Gastrochilus toramannus モミラン Apr.13.2003

 

 モミランへのハチの訪花、拡大してみました。コハナバチのような奴が花に頭を突っ込んでいます。次々と隣の花をまさぐってゆきます。他にも腰のくびれた奴とか色々な種類のハチ類がやってきます。マルハナバチの姿はみましたが、来る気配はありませんでした。
 遠すぎて花粉塊の付着は確認できませんが、そこそこ果実もでき、彼らがポリネーターと考えてよさそうです。

Apr.27.2003 Rev.17.02


 


Gastrochilus toramannus モミラン Apr.13.2003

 

 モミランが満開となりました。気温も上がってきて、ハチ達がブンブン飛び回り始めました。そしてモミランに盛んに訪花します。この写真でも実は2匹来ているのです。いまだかつてランでこんなにたくさんの訪花を見るのははじめてです。まるで木の花への訪花と同じです。枝一面についているので同じ感覚なのでしょう。
 この時期、まだ花はキブシぐらいしか咲いていません。早春の虫たちにとって貴重な栄養源なのでしょう。

Apr.26.2003 Rev.17.01


 


ツクシ Apr.12.2003

 

 ツクシがかたまって生えていました。もうスギナも一緒です。いろいろ勉強しなおしているのですが、胞子で繁殖する恐竜時代の数少ない生き残り的な種とのことです。そういう目で見ると、いつもとは違って見えてきます。

Apr.25.2003 Rev.17.00

 


 


Listera japonica ヒメフタバラン Apr.13.2003

 

 前日に引き続いてヒメフタバランのチェックに行きました。残っていた蕾も全開となっていましたが、花粉塊に変化はありませんでした。花つき株が7株しかありませんし、訪花昆虫も見られませんでした。期待するには数が少なすぎます。
 でもよく見ると花柄に虫がついています。前から花粉塊はなくなっていた花です。ヨコバイの仲間のように見えますがあまりに小さいので識別できません。汁を吸っているのでしょうか。フィルム上で2倍の超接写です。
 ここまで拡大すると花の構造もよく見えてきます。とがった先の割れ目が花粉塊が入っていた場所です。唇弁のT字模様も横から見ると盛り上がっています。この両者の間に凹みがあり、とがった先の下あたりが柱頭でしょうか。T字は訪花昆虫にとって目印になると同時に足場にもなりそうです。

Apr.24.2003 Rev.16.38

 




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