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 Diary2003-2

 



 


Cymbidium goeringii シュンラン Apr.12.2003

 

 もう今年はシュンランのポリネータはあきらめました。多くの訪花シーンを見ましたが、花粉塊をつけたものは確認できませんでした。あらためて自然の中で決定的シーンに出会うことの難しさを痛感しています。受精は成功しているらしく、いくつか子房が膨らんでいる花は確認しています。
 振り返って見ると、マルハナバチではなくコハナバチ類がポリネータなのかなと感じています。出会う確率を高めるにはどうすればいいのか、そんなことを考えながら裏山を下っていくと、一茎に二花つけた株を見つけました。今年4株目です。例年数株見るので追跡していますが、再度出たのは見ていません。一時的なもののようです。

Apr.23.2003 Rev.16.37

 


 


Viola sieboldi フモトスミレ Apr.12.2003

 

 この時期いくつもの種類のスミレが見られます。識別しやすい固有のグループでありながら種類も多くて、ランと同様に愛好者が多い花です。
 ただ同じ舌状花でありながら性格は異なります。ランが性的で妖艶な?イメージなのに対し、スミレは清楚で可憐なイメージです。でもスミレの方が閉鎖花をつけて自家受粉をしたりして繁殖力旺盛です。しかしそのせいか群落内で形質がそろっているような気がします。

Apr.22.2003 Rev.16.36


 


Cymbidium goeringii シュンラン Apr.12.2003

 

 虫たちはもうシュンランには訪花しないようです。期待したコマルハナバチの女王も姿を見せましたが、くる気配もありません。同じく丸こいビロードツリアブもホバリングしながら周りを飛び回りますが、無視です。ハナバチ達も姿を見せません。他にいくらでも花は咲いているからでしょうか。
 黄色味を帯びて萼弁のラインが目立つ株です。人間にはよさげに見える花ですが、蜜がもう涸れていて虫たちにとっては終わった花なのでしょうか。  

Apr.21.2003 Rev.16.35


 


Bee ハナバチ Apr.12.2003

 

 もう裏山の雑木林では、次々と花が咲いています。ヤマザクラにミツバツツジ、モミジイチゴ、スミレ類、チゴユリ,,,。虫たちもたくさん出てきました。チョウ、アブ、ハエ、ハチ、ガガンボ...。目の回りにまとわりつく奴もいます。
 訪花も頻繁に見られるようになりました。ハナバチの仲間がタチツボスミレの花を回っていました。後脚に花粉を集めています。でもスミレでは花蜜でしょう。スミレでは花粉は目立ちませんし、閉鎖花でよく繁殖すると聞きますし。 

Apr.20.2003 Rev.16.34


 


Listera japonica ヒメフタバラン Apr.12.2003

 

 シュンランのポリネータ探しにはまっている間にも季節は進んでいました。少し足を伸ばしてヒメフタバランの様子を見に行きました。イヌブナが芽吹き始めた道を登ってゆくと、コマルハナバチが何度か姿を見せました。スミレ類が咲いていますが、花ではなく巣作りに適した穴を捜しているようです。まだ出始めた女王なので巣作りが先なのでしょうか。でもキブシにきたマルハナバチを見つけました。
 ヒメフタバランはちょうど咲いていました。小さな花ですが、すでに花粉塊がなくなっている花もあります。クモの巣もかかっていたりするので、確かに訪花昆虫はいるようです。まずマルハナバチではないでしょう。

Apr.19.2003 Rev.16.33

 


 


Cymbidium goeringii シュンラン Apr.06.2003

 

 いつもの観察コースをたどります。鞘の網目がきれいな株を見つけておいたのですが見つかりません。そのうち花茎がなくなっている株をいくつか見つけました。ノウサギに齧られたのです。冬場に葉だけを齧られているのはよく目にするのですが、花ごとやられたのは初めて見ました。でも花だけではないので、ねらいは葉だったようです。
 まだ草が芽吹く前では、食べ物に事欠くのでしょうか。ヤブランも青々していますが食べられたものを見たことがありません。生体防御物質が含まれるのでしょうか。カンスゲは齧られる場合があります。ノウサギにも好き嫌いがあるようです。考えているとは思えませんが、食害は散発的で食べつくされることはありません。

Apr.18.2003 Rev.16.32

 


 


Spring 芽吹きのころ Apr.06.2003

 

 林内に朝日が差し込んできました。まるで紅葉を思わせる色に染まりました。落ち葉が水を吸って色を取り戻したのに加え、朝日の低い色温度のせいです。でも芽吹きが始まっています。もうすぐ緑陰に覆われてしまうことでしょう。
 御覧のように低木が刈りこまれていて、林床まで光が回ります。これがシュンランの生育にあっており、たくさんの株が見られます。刈りこまれていない斜面とは対照的です。これが里山です。  

Apr.16.2003 Rev.16.31


 


Cymbidium goeringii シュンラン Apr.06.2003

 

 前日、1日中雨でした。しかもどんどん冷え込んできて、みぞれ混じりになりました。歩いてみましたが、虫の訪花はありません。ただ、ガが雨に打たれたのかよく落ちてきました。
 翌朝は快晴。日が昇って気温が上がるにつれて虫たちが活動を開始するのがわかります。カ、ハエ、アブ、ガガンボ、ハチ、チョウ、しかし日溜りで採暖するだけでなかなか訪花してくれません。
 朝日を浴びるシュンラン、よく見ると唇弁に虫の羽がのぞいていました。前夜から退避していたのでしょか。

Apr.15.2003 Rev.16.30


 


Erythronium japonicum カタクリ Mar.30.2003

 

 裏山の一部にカタクリの自生地を保護しているところがあります。北斜面一面を覆うピンクの彩り、単一種の大群落はランにはない事です。
 回りの木々や草花も咲き始めました。ライバルが増えることでシュンランへの訪花頻度はどうなるのでしょうか。もう大方齧られたり、花粉塊がなくなったりで終わった花が多いのですが。

Apr.14.2003 Rev.16.29


 


Bombylus major ビロードツリアブ Mar.30.2003

 

 そろそろ周囲の花達も咲き始めました。まず、ナガバノスミレサイシンです。シュンランのライバルになるのでしょうか。
 小型のハチがやってきて倒木にとまりました。丸っこい体にふさふさした毛、そして何より長い口吻を持っています。おもむろにその長い口吻の手入れをはじめました。こいつならシュンランのポリネータになれるに違いありません。やがて飛び立つとナガバノスミレサイシンの花をホバリングしながら吸蜜して回りました。それはビロードツリアブでした。 

Apr.13.2003 Rev.16.28


 


Cymbidium goeringii シュンラン Mar.30.2003

 

 いくつか黄花を見つけていたので確認に行ってみると、ちょうど小型のハチが訪花して出てきたところでした。訪花に関し、虫にはこの色の差は関係無いのでしょうか。ガイドマークははっきり残っているのでしょうか。
 小さいハチですので向きを変えて出てきました。これでは花粉塊は付着しません。やはり後ずさりして出てくるぐらいの大きさの虫でないと花粉塊は付着しないのでしょう。
 唇弁上の2つの隆起とその間の割れ目が見えています。その割れ目の中に花蜜があるのですが、このハチはありつけたのでしょうか。

Apr.12.2003 Rev.16.27

 


 


Cymbidium goeringii シュンラン Mar.30.2003

 

 春爛漫の陽気の中、虫たちの活動が活発になってきました。立派な株を見つけたので写真を撮ろうとしたところ、小型のハチがやってきて唇弁の上から潜りこみました。唇弁がゆっくり上下に動きます。6花あるのに1花だけで飛び去ってしまいました。花粉塊はついていません。
 やがてアリがやってきました。花から花へ渡り歩いて行きます。写真では手前の萼弁にいます。当然花粉塊はついていません。
 マルハナバチを期待するのですが、なぜかやってくる気配がありません。

Apr.11.2003 Rev.16.26


 


Syrphidae ハナアブ Mar.29.2003

 

 黒い物体が飛んできて落ち葉の上にとまりました。毛がふさふさしていてお尻が金色です。これはマルハナバチに違いないと思ってゆっくり近づきます。そして逃げられる前に寄った写真をゲットするため、撮っては寄り、撮っては寄りを繰り返します。
 で、もっとも寄れた写真がこれです。でもよく見ると頭がハチではありません。ハナアブの一種です。なぜマルハナバチに似せる必要があるのでしょうか。これも擬態のひとつ?

Apr.10.2003 Rev.16.25


 


Cymbidium goeringii シュンラン Mar.29.2003

 

 シュンランの花の中ではよく虫が死んでいます。前と同じコハナバチとおぼしき奴がもぐりこんだままでした。横から見ると、蘂柱と唇弁の間にうまく収まっています。さらに唇弁を開いて見ると、隆起に噛みついたままはずれません。花の中で2匹が争って殺されたのでしょうか。花粉塊は残ったままでした。
 死んだハチのあごを見ると口吻もなく、割れ目の中の花蜜をうまく吸えそうにありません。せめてにじみ出てきたものにありつける程度です。齧り切って蜜にありつこうとしたのでしょうか。唇弁の縁にも齧りついた痕がありました。
 このハチの仲間の訪花は何度も目にしました。しかし花粉塊をつけた奴にはお目にかかっていません。花に対して少し小さくて葯帽にうまく引っかからないのでしょうか。唇弁が少し押し開かれるサイズのマルハナバチがやはりポリネータなのでしょうか。マルハナバチの口吻なら割れ目の中の花蜜をうまく吸えそうです。

Apr.09.2003 Rev.16.24

 


 


Cymbidium goeringii シュンラン Mar.29.2003

 

 花に来るのは吸蜜者だけではありません。それを狙う捕食者も待ち構えています。シュンランでも多くのクモがいました。よく見かけるのが、この前足4本が長く目の目立つ奴です。残念ながら同定できません。あまり大きくないのですが、自分の大きさぐらいの奴は捕まえられるのでしょうか。
 唇弁の2本の隆起の間の割れ目をなめてみると甘かったことは以前述べました。試しに蕾もばらしてみたところ、割れ目がしっとり濡れていました。花が開くと揮発するのか吸われたあとなのでしょうか。なめて見ると確かに甘く、間違いなく花蜜です。花蜜の場所と時期が確認できたことで、虫たちの行動も理解できるようになります。蕾が齧られるのはこの花蜜を先に盗み取るためと思いますが、花蜜を示すマーキングも出てない状態でどうして知り得たのでしょうか。

Apr.08.2003 Rev.16.23

 


 


Cymbidium goeringii シュンラン Mar.29.2003

 

 黄色よりさらに色の抜けた株を見つけました。semi.albaと言ってよいかもしれません。数を見れば変異に出会う率も高いといえるのでしょうか。こうゆう形質が定着するものか来年確認する必要があります。
 ところでこの手の変り物はシュンラン業界でどの程度の評価なのでしょうか。透き通るような色合いにうっとりしてしまいます。


Apr.07.2003 Rev.16.22


 


Gastrochilus toramannus モミラン Mar.29.2003

 

 山間部にも春が訪れていました。北斜面上部にまだ雪が残るものの、渓流ではフサザクラが咲き始め、キブシもそろそろです。そしてモミランも膨らみ始めていました。いつもキブシと同期しています。やはり早かった昨年よりは遅いようです。
 春が動き始めたといってもまだ朝はかじかむほどです。カワガラスが元気よく水辺を飛び回っていますが、まだ虫の姿は見えません。虫たちが飛び回るには、もう少しかかりそうです。

Apr.06.2003 Rev.16.21

 


 


Cymbidium goeringii シュンラン Mar.23.2003

 

 黄色い蕾を見つけました。シュンランでは普通の花でも少しづつ変化があり、見比べるのも楽しいものです。花色や葉芸、変り咲などで多くの園芸品種があるのはご存知の通りです
 同じ株に2本の蕾がありますが、右手の蕾はやや緑が薄いものの黄色ではありません。天候等により年ごと株全体の花の色が変わることはありました。これはどう説明されるのでしょうか。


Apr.05.2003 Rev.16.20


 


Cymbidium goeringii シュンラン Mar.23.2003

 

 シュンランの花をいろいろなめてみました。洋ランで花蜜の分泌がよくあるのをおもいだしたのです。唇弁の隆起の間の割れ目を割ってみると微かに甘みがありました。よく唇弁だけが齧られているのですが、花蜜を強奪するためと納得しました。
 ハチ類の訪花にお目にかかりました。コハナバチの仲間のようです。1匹が去った後、中にもう1匹いました。なんと柱頭に貼りついて死んでいました。ランへの訪花は命がけです。残念ながら、2匹とも花粉塊はつけていませんでした。

Apr.04.2003 Rev.16.19


 


Cymbidium goeringii シュンラン Mar.23.2003

 

 今年は訪花昆虫をよく調べてみようということで、早速シュンランにとりかかりました。毎年たくさんの花を見ているのですが、まともに訪花シーンを見たことがありません。まず、暖かい時間帯になってから自生地を流して歩くことにしました。
 すぐに小さなハムシが来ているのを見つけました。花弁、唇弁となめ回りますが、どこに報酬-花蜜があるのでしょう。これを押えないことには始まりません。

Apr.03.2003 Rev.16.18


 


Listera japonica ヒメフタバラン Mar.23.2003

 

 ヒメフタバラン、蕾付きの株がいきなり出芽してきました。先週は何も見当たらなかったのですが、落ち葉に埋もれていたのでしょう。地下部が横に這って出口を捜していたようです。その成長の速さに驚いてしまいます。
 フタバといっても単子葉植物ですので子葉ではなく、厚くもありません。咲く株は出芽の時から蕾を抱えています。前紹介した出芽株には蕾はありませんでした。
 低いところではユリワサビが咲き始め、ニワトコが芽吹いて来たところです。この周囲では雪は消えましたが、まだ目だった動きは見られません。

Apr.02.2003 Rev.16.17

 


 


Ume Festival 梅見 Mar.22.2003

 

 地元青梅にもおくればせながら梅の季節がやってきました。山に散らばるピンクや白、そしてふくよかな香り。やはり桜とはちょっと違います。
 ソメイヨシノはクローンですので一斉に咲き、散ります。その妖艶さと散り際が日本人の美学に合うのでしょうか。
 その点、梅は中国的です。咲き続ける花は、繁栄の象徴でしょうか。今年日本中で桜がブームのような気がします。桜の散り際とならなければよいのですが。

Apr.01.2003 Rev.16.16


 


Conference of Ecological Society 生態学会 Mar.21.2003

 

 筑波実験植物園に遊びに行くと、ちょうど日本生態学会の50周年大会を近くのエポカルつくばでやっていました。ポスターセッションにおじゃましてみると、若い熱気に包まれているのに驚きました。テーマが多岐にわたるのも生態学ならでわでしょう。
 特に興味を引いたのが”植物と動物の相互関係-送粉”です。私が今までランで見たかったことではないかという気がしてきました。と言うことで、今年の方向性が見えてきた1日でした。

Mar.31.2003 Rev.16.15


 


Cymbidium goeringii シュンラン Mar.21.2003

 

 開き始めたシュンランの花です。ラン科植物ではその唇弁-リップが特殊化し、主に昆虫を呼び寄せる目印だったり、着陸台であったりします。紅をひいたリップが何かを語るかのように見えてしまいますが、昆虫にとってはどう映るのでしょうか。
 我々にとっては可憐に映る白地にピンクですが、紫外線を感じるというハチたちではどうでしょう。我々とは違ったガイドマークが見えるのでしょうか。

Mar.30.2003 Rev.16.14

 


 


Cymbidium goeringii シュンラン Mar.21.2003

 

 陽光の降り注ぐ明るい雑木林、シュンランの開花です。4本の花茎が成長差を持って順序良く並び、まるで蕾から開花に至る過程を見せてくれているかのようです。
 周囲ではまだまだ動きがなく、カンスゲとアセビが咲いているぐらいです。
他にさきがけて咲く、これがシュンランの戦略でしょうか。

Mar.29.2003 Rev.16.13


 


Cymbidium goeringii シュンラン Mar.16.2003

 

 今年の冬は寒い日が続き、梅の開花が随分遅れました。また、桜の開花予想もうしろに修正されています。
 しかし、思ったより早く裏山ではシュンランもつぼみを膨らせてきました。日溜りではすでに開いている株もあります。いよいよ季節到来です。

Mar.26.2003 Rev.16.12


 


Wild duck マガモ Mar.16.2003

 

 鵜がやって来るようになったせいか、ヤマセミを見かけなくなりました。早春のころ、つがいで出てきてはダイブする姿を見せてくれていたのですが。これも魚がいなくなったせいでしょうか。
 カモは相変らず見かけます。マガモですが、オスは幼鳥らしくまだくちばしが黄色くなっていません。時々争いますが、メスをめぐっての争いではなさそうです。近づいても警戒する様子も無く、豊かな表情で楽しませてくれました。

Mar.25.2003 Rev.16.11


 


Sun rize 多摩川 Mar.16.2003

 

 裏の多摩川にも春がやって来ました。渓流釣りが解禁されましたが、釣り人はいません。例年だと夜明の頃からこのポイントには釣り人の列ができたものです。
 原因は魚がいなくなったためです。鵜が上流まで登ってきて根こそぎ食べてしまうのです。潜水能力と食欲はカモやトンビの比ではありません。一時期いなくなりましたが、魚の放流とともに戻って来ました。この日も早速やって来ました。

Mar.24.2003 Rev.16.10


 


Listera japonica ヒメフタバラン Mar.09.2003

 

 もう里では梅やマンサクが咲いていますが、山ではまだ雪が残ったままです。そんな中いち早く動き出したのがヒメフタバランです。まだ1mmに満たないですが、新芽が出ていました。いつも4月始めに咲いていましたが、こんなに早く出てくるものとは思ってもいませんでした。
 寒いうちから出てくるので北方系かと思えるのですが、西南諸島にもあるのです。昨年1月石垣島で常緑樹の林床で咲いているのを見ました。気温も随分違うはずですが、何が発芽のトリガーになるのでしょうか。系統が違うのでしょうか。

Mar.23.2003 Rev.16.09

 


 


Adonis ramosa フクジュソウ Mar.08.2003

 

 フクジュソウの自生地です。セツブンソウを見た後だけに頑丈そうに見え、雪にも負けていません。かたまりになって生えている所もあるのですが放置されたようで雑草の中です。以前来た時はおじいさんが話を聞かせてくれたのですが、手前の民家に人影はありません。
 向日性があり、パラボラアンテナのように熱を集め虫を呼び寄せるという話があります。本当でしょうか。
 
 対イラク戦争が始まりました。

Mar.22.2003 Rev.16.08


 


Symplocarpus renifolius ザゼンソウ Mar.08.2003

 

 秩父では早春の花が結構見られます。ザゼンソウが雪に負けず咲いていました。咲くと言っても目立つのは仏炎苞で、花はその中でひっそりたたずんでいます。
 ミズバショウと同じサトイモ科の仲間ですが、仏炎苞が閉じ気味で花を完全に覆っています。雪ん子の帽子のように雪から守ってくれるのでしょうか。雪に埋もれながらもつぶれません。もし虫がいればちょうどよい避難場所にもなります。早春の雪に対する適応の結果でしょうか。それにしてもこの時期、虫がやってくるのでしょうか。

Mar.19.2003 Rev.16.07

 


 


Eranthis pinnatifida セツブンソウ Mar.08.2003

 

 春の気配を感じる中、久しぶりに節分草の自生地に行って見ました。山間の道路になると雪が残り氷結しているところもあります。あわてて幹線道にもどりました。秩父盆地に入る頃には周囲は真白、昨日の雨はこちらでは雪だったようです。
 自生地では一面雪、地元の方が雪を掘り起こしている状態です。咲いたところに重い雪がどかっと降ったようで、雪の下から花を咲かせた節分草が出てきました。福寿草に近い仲間なので光で開閉するのかと思っていましたが、そうではないようです。幸い、木のそばで雪をかぶらなかった株が可憐な姿を見せてくれました。
 私のスタイルからすると、保護区ではなく野生のモノを見たいものです。来年は歩いてみようかと思います。

Mar.18.2003 Rev.16.06

 


 


Kaniska canace ルリタテハ Mar.02.2003

 

 西風は強いですが、風さえなければ春の日差しです。山道を辿ってゆくと、時々ルリタテハが舞い上がります。注意深く雑木林を進むと、日溜りで暖を採っているルリタテハを見つけました。息をひそめて近づくと、羽を閉じたり開いたり、また口吻で何かを探っていました。
 成虫で越冬するには、一種仮死状態にでもなるのでしょうか。
さすがに夏の個体より元気はないようです。なかなかここまで近づけませんから。やがておばさん達がやってきて、飛んでいってしまいました。

Mar.17.2003 Rev.16.05


 


Mt.Fuji 富士眺望 Mar.02.2003

 

 高尾陣場山系の明王峠まで登ってみました。低気圧が東に抜けたらしく、強い季節風が吹き始めました。雨で空気が澄んだこともあって、空も抜けるような青さです。
 雪を頂いた富士山が間近に迫ってきます。昨夜の雨のせいでしょう、左に丹沢山系、右に三ツ峠と標高のあるところは冠雪していました。久しぶりに雪山へも行ってみたくなります。


Mar.16.2003 Rev.16.04


 


Salix gracilistyla ネコヤナギ Mar.02.2003

 

 天気も回復、日も差してきて、濡れそぼっていたネコヤナギの羽毛も乾きはじめました。よく見ると羽毛の中に何か見えます。どうやら雌花のようで、柱頭の先が見えているのでしょう。じっくり見たことがなかっただけに新鮮です。 この時期まだ虫は出てきていません。花の構造からして風媒でしょうか。この羽毛は風に舞っている花粉をキャッチするのに役立つのでしょうか。
 そのうち風も出てきて杉の木から花粉が舞い上がりました。見るだけで目がチクチクする気がします。風媒花とはなんと効率が悪く、また迷惑なのでしょうか。

Mar.15.2003 Rev.16.03

 


 


Flow 横沢入り Mar.02.2003

 

 まとまった量の雨が降りました。あふれるように沢から水が流れ込んできます。このアシやセリにも動きが見えます。この日はカエルたちがにぎやかで、おたまじゃくしももう泳ぎまわっていました。もうすぐセリ摘みの季節です。
 ここ数年間で植生も随分変ってきたように思えます。放置された田んぼに草が茂り始め、セリなどは少なくなりました。昨年夏の大雨で土砂が入りこんだこともあります。昨年、稲作を再開した田んぼがあります。JR東日本が住宅地開発を放棄した今、ここがどうなって行くのか気になるところです。自主的に管理して行こうという動きもあるようですが。

Mar.14.2003 Rev.16.02

 


 


Frozen jelly カエルの卵 Feb.15.2003

 

 三寒四温、温んだかと思うとまた冷え込みます。
 田んぼにも氷が張り、ヤマアカガエルの卵も
凍ってしまったように見えます。例年のことですが、たくさんのオタマジャクシが孵ります。凍っても大丈夫なのでしょうか、それともゼリーの中は凍らないのでしょうか。

Mar.13.2003 Rev.16.01


 


Sprout ネコヤナギ Feb.11.2003

 

 小雨の中、久しぶりに横沢入りに行って見ました。暖かいせいか、ヤマアカガエルが産卵のために出てきて盛んに相手を求めて鳴いています。すでにいたるところに卵が浮いていました。
 また、ネコヤナギもすでに芽吹いていました。雨にしっとり濡れた羽毛が瑞々しく、もう春は近いと実感しました。


Mar.12.2003 Rev.16.00


 


Drizzling 霧雨 Feb.11.2003

 

 熱帯から帰ってみると、水ぬるむ春の気配、いきなり冷やされなくてほっとしました。
  この日裏山は霧雨に煙り、尾根の樹林が水墨画のような微妙なグラデュエーションを描きました。一方熱帯雨林ではシャワーのあと日がさすとすぐに靄があがり、樹冠の重なりがコントラストのあるグラデュエーションを描きます。
どちらも好きな光景です。

Mar.11.2003 Rev.15.03



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