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 Diary2001-3


 


Frost 霜の宝石 Jan.19.2002

 

 霜が降った朝、湿原には無数の宝石が散らばっています。霜の結晶がプリズムの役目を果たして、見る角度によって屈折光が7色に変化します。水滴では平面がでないのでこうはいきません。限られた角度のみで見られます。写真の背景のボケに色の変化がわかるでしょうか。

 筑波実験植物園で2月10日から17日までラン展が行われています。他にない原種の展示があり、山下弘さんの奄美の野生ランの写真展示が行われています。11日スライドを交えた講演会があり、発見譚など盛り上りました。これからも新しい発見が期待できます。

Feb.11.2002 Rev.8.06


 


Goodyela pendula ツリシュスラン Jan.18.2002

 

 奥多摩も今シーズン何回か雪が降りました。ただ量は少なく、残るほどではありません。一時ツリシュスランに雪が積もっています。着生とはいえ、ベニカヤランのように角質化していないにもかかわらず、冬場の乾燥と寒さを耐えています。
 
 インドネシアBatam島から帰国しました。3ヶ月ぶりでしたが、道路脇に園芸店がいくつもオープンしたり、開墾もさらに進んでいました。

Feb.09.2002 Rev.8.05


 


Lecanorchis triloba オキナワムヨウラン Jan.11.2002

 

 今回も期待してきたのですが、オキナワムヨウランの花は見られませんでした。果実のついた木質化した茎に新たに蕾が伸びはじめていましたが。5月に来た時も同じような株ばかりでした。年中不定期に咲いているようですが、どうもタイミングが合いません。同じ属のムヨウラン、クロムヨウランでは、茎から継ぎ足すように花芽が伸びることはなく、咲く季節もはっきりしています。この種が、熱帯性の性質を持つためでしょうか。

 今回もいつもの簡易宿泊所にとまったのですが、長く滞在している人たちで結構にぎやかでした。放浪中のおっちゃん、アジア旅途上の青年、ヘルパーになっちゃった女の子、卒業前の女子大生、むかし料理人、子供から開放されたおばさん・・・。皆それぞれのやり方で心の洗濯をしています。久しぶりの泡盛を楽しむことができました。

 また明日から3ヶ月ぶりにインドネシアです。仕事なので、アジア貧乏旅行にならない様にしなければなりません。連日雨と聞いています。セロジネは咲いているでしょうか。テロの影響は残っているでしょうか。

Jan.26.2002 Rev.8.04


 


Peristylus tentaculatus タカサゴサギソウ Jan.11.2002

 

 さて今度は、ダリのひげのような唇弁を持つタカサゴサギソウです。この唇弁の想像力こそ、ランの面白さです。地味な花ですが、日当たりのよい林道にポツリポツリ咲いています。果実ができているもの、蕾のものもあり、花期は随分長いようです。以前は12月中旬でも咲いていました。
 石垣では、冬場でも花が目立ちます。一番眼をひくのが渓流のサツマイナモリ。センリョウの朱を帯びた実も目立ちます。意外なのが、多くはありませんが小型のツバキが咲いていることです。大島とか有名ですが、こんな南まであるとは意外でした。

Jan.24.2002 Rev.8.03


 


Anoectochilus formosanus キバナシュスランJan.12.2002

 

 キバナシュスラン、花だけでなく葉の模様も楽しめます。カゴメランより色が濃くて赤みを帯びており、ラメの入ったような網目模様が引き立ちます。ジュエリーオーキッドの資格十分です。
 ところで進化を考える時、この模様はなんでできたなんてことまで考えるのでしょうか。模様がある方が無いものよりも背景に融けこみやすく、淘汰圧が少ないなんてように。あらゆる特徴に意味を読み取ろうとするのは、それこそ無意味なのでしょう。自然には、どうにでもできる自由度がいくらでもあるのでは。

Jan.22.2002 Rev.8.02


 


Anoectochilus formosanus キバナシュスランJan.12.2002

 お目当てはこのキバナシュスラン、なんとか見つけることができました。時期的に遅いかと不安でしたが、ぎりぎり間に合いました。花径の高さが30cmもあり、意外でした。
 それにしてもこの唇弁の形はどうでしょう。羽根?足?何を模しているのでしょうか。こういう昆虫チックな花こそ、ランの真骨頂です。昆虫マニアにラン好きが多い所以です。しばらく眺めていましたが昆虫の訪花もなく、花も終わりにかかっているのに花粉塊がなくなっている様子もありません。繁殖しているようですが、自家受粉なのでしょうか。

 ”フィンチの嘴”という、ガラパゴスでの現在進行形の自然淘汰について書かれた本があります。天候の変化で植物が盛衰して木の実が変わり、それにあった嘴のフィンチが増減すると言うものです。
 定量化のモノサシにのるレベルになれば説明がつくのでしょう。しかし、どうしたらこんな面白い形の花になるのでしょうか。

Jan.20.2002 Rev.8.01


 


Ishigaki Island 石垣島御神崎 Jan.13.2002

 暖かいところが恋しくて石垣島に飛びました。とはいえ特典航空券と素泊まり2000円の貧乏旅行です。 連日太平洋高気圧におおわれ、24℃まで上がって泳げるほどでした。サンゴ礁の海の青さが印象的でした。

 1人きりのラン調査隊でしたが、まずまずの成果となりました。追ってご紹介します。また、視野を広げようといろいろ風景も撮ってみました。それらをまとめて石垣島のページを作りました。御覧下さい。

Jan.18.2002 Rev.8.00


 


Dawn of the snow field 雪原の夜明 Jan.03.2002

 今年の正月は家族サービスで4年ぶりのスキーです。スキーとはいえ、昔の仲間と大山鏡ヶ成でXCスキーです。道具が軽く、緩斜面なので、子供にもこちらから入るほうがいいと思います。
 しかし、連日の地吹雪、-10度にも冷え込み、体感温度はいかほどだったでしょうか。こんな寒い思いをしたのは久しぶりでした。この雪原を走り回ったのですが、一晩明けるとコースは消え、無垢の雪原に戻ります。一時雲が緩み、曙光が雪原を包みました。
 今度は、残雪期にブナの原生林を歩き回りたいものです。

Jan.16.2002 Rev.7.41


 


First snow 初雪 Dec.22.2001

 今シーズンの初雪、里では積もりませんでしたが、山ではホワイトクリスマスとなりました。モミの幼木に積もった雪が、クリスマスツリーの雰囲気です。朝日があたったところでは落雪が始まっています。つかの間の雪景色です。

Jan.14.2002 Rev.7.40


 


JAOS Orchid show 蘭友会蘭展 Jan.09.2002

 今回は号外として、銀座松坂屋での蘭友会蘭展開催の御紹介です。
  本日9日10時、高円宮殿下、妃殿下を迎え、オープニングセレモニーが催されました。今回のテーマは”洋蘭のふるさと”で15日まで開催されます。蘭友会だけに大株、珍種も展示されており、東京ドームの世界らん展とは違った面白さがあります。寒い時には都会の蘭展も良いものです。出かけて見てはどうですか。
 このスナップは、最近購入したデジカメで撮ったものです。手軽に使えて便利ですね。

Jan.09.2002 Rev.7.39


 


Moss in the Ice 氷詰めされたコケ Dec.21.2001

 枝だけの木立や枯れ葉ばかり見ていると、瑞々しい緑が恋しくなります。常緑樹もありますが、乾いていてなぜか寒々しく感じます。コケやシダも乾いていますが、こうして氷詰めされると、濡れたようで瑞々しさがよみがえります。でもこのまま氷詰めが続くと枯れてしまうのでしょうか。
 水滴の滴下で氷が粒状になっていて、氷の粒の中にコケの果実?が閉じ込められたりしています。

Jan.08.2002 Rev.7.38


 


Icicle ツララ Dec.21.2001

 奥多摩の沢沿いでは、しみだす水でツララができるようになりました。場所によってはつながって氷の滝のようになります。この滝は空を映して輝きが変わります。この日は雪が降り出す前で、表面を水がつたい、白く輝いています。それにしても、近くでは寒く乾燥した冬を着生ラン達は耐えています。

 年初を飾るにあたり、ちょっと寒々しくなってしまいました。でもそれはそれ、寒さがあって暖かさを感じるのですから。昨年はインドネシア滞在で日本の四季の楽しさをあらためて知りました。

謹賀新年 2002
 夢を妄想にしないように

Jan.06.2002 Rev.7.37


 


Oenanthe javanica セリ Dec.16.2001

 雑木林の中は落ち葉に包まれてあったかそうですが、さえぎるもののない湿原では、氷結し霜が降り注ぎます。まだ緑を保っていたセリに霜の針が伸びています。そのはえ方が葉の縁に集中しており、まるでトゲ植物のようで不自然なところがありません。
 地面は凍てつき、木枯らしが吹いて、本格的な冬到来です。冬にも面白きことあり、そんな気持ちで楽しんでいきたいものです。

Dec.27.2001 Rev.7.36


 


Winter 雑木林の道 Dec.15.2001

 心地よい落ち葉の道です。歩くたび落ち葉がさくさくと足元で音をたてます。ここら一帯は落ち葉を採取するためもあってか下刈りをしてあり、見通しが良くなっています。日当たり風通しがよいせいか、シュンランが多く、最近クロムヨウランやムヨウランも見かけるようになりました。

Dec.25.2001 Rev.7.35


 


Goodyela schlechtendaliana ミヤマウズラ Dec.09.2001

 歩くたび落ち葉がさくさくと足元で音をたてます。冬枯れの雑木林を斜光線を浴びながら、さくさく歩くのは心地よいものです。急斜面では滑り台になって危なっかしいですが。このさくさく感も風雨で落ち葉がへちゃげてくるまでです。
 この落ち葉のじゅうたんは、一時ではあるにせよ冬越しをする小さな植物にとってはあったかい布団になります。保温にはなるのですが、時としてかぶりすぎて光合成できないだけでなく、そのまま落ち葉といっしょにへちゃげちゃうことにもなりかねません。このミヤマウズラはとてもあったかそうですね。

Dec.23.2001 Rev.7.34


 


Cymbidium goeringii シュンラン Dec.08.2001

 林床は、一面落ち葉のカーペットです。シュンランがほかほかあったかそうです。今年の春、開花時期に雪が降って多くの花が傷んでしまいました。そのせいか、今年は果実を全然見かけません。例年だとこの山では結構見られるのですが。一方で、今年はすでに大きいつぼみを結構見かけます。来年も期待できそうです。
 歩き回っていると突然草むらから野ウサギが飛び出してきました。ここらには結構いるようで時々見かけます。シュンランで葉の無い株を結構見かけますが、野ウサギに食われたものです。カンスゲも食われているのを見かけます。ヤブランもたくさんあるのですが、食われたためしがありません。好みがあるのでしょうか。

Dec.21.2001 Rev.7.33


 


Winter 横沢入 Dec.09.2001

 湿原の周りでは、雑木林のコナラが褐色に色付きました。ミズキはすでに落葉し、湿原のヤナギも黄色に色付いていました。湿原は霜で真っ白になるのに、雑木林の中はめったに霜は見られません。木立が霜が降るのを防ぐのでしょう。
 この季節、日陰の湿原の青白さと朝日の当った雑木林の褐色の対比が見事です。

Dec.17.2001 Rev.7.32


 


Typha latifolia ガマ Dec.09.2001

 冷え込みも強くなり、冬らしくなってきました。横沢入りも連日霜におおわれるようになりました。ここは霜が強いようで、周囲より一段と白い世界が楽しめます。開けた空間と、周囲を囲われていること、内部に人家がないことなどが、”よい霜”の条件だと思うのですが。それでも日々、降り方が違います。天気、温度、風、湿度・・・ 風が無く、放射冷却で冷え込んだ時がねらい目です。
 はじけたガマの湿原が、霜の白と日陰の青さで、幻想的な青白い景色となりました。

Dec.15.2001 Rev.7.31


 


Setaria viridis エノコログサ Nov.23.2001

 湿原の傍らでは、エノコログサがリズムよく並んで輝いていました。チカラシバとならんで逆光で楽しませてくれるホープです。

 中国最終日、香港空港でのトランジットの待ち時間が6時間あったので、Lantau Islandを歩いてみました。Tung Chungの高層アパート群を見上げて、Lantau Peakトレッキングコースの峠まで、沢沿いの車道をたどりました。緑が多い方ですが、ジャングルには程遠く、ランには出会えませんでした。花も少しはあり、蝶や鳥もいくらかは見かけました。中国路自然観察第一歩というところです。  

Dec.13.2001 Rev.7.30


 


Winter 横沢入り Nov.23.2001

 横沢入りも冬の装い、連日の冷え込みで霜が下りるようになりました。朝日があたって靄が上がり、一時の幻想的な風景が現れます。

 中国の広東省では、雨が無く町中ほこりまみれでした。香港では、沢筋しか緑が見えない山並みも結構見られます。でも朝晩は靄のようなものが漂います。でもこの写真のように霜が急に蒸発したものとは異なります。

Dec.11.2001 Rev.7.29


 


Gastrochilus toramannus モミラン Nov.18.2001

 モミランの着生したカエデもやっと紅葉しました。春先の花期に着雪した写真を紹介した木です。今年も暖かい日が続いていましたが、一気に冷え込んできました。モミランの実は春先に裂果するものと思っていましたが、いくつかすでに裂けているものがあります。白い綿ゴミみたいな奴です。

 例の実用中草葯彩色図集では石斛も出てきます。 日本の図鑑でセッコクが漢方薬に用いられるとよくでていましたが、ここに出てくるのはセッコク(Den.moniliforme)そのものではなく、Den.の仲間たちで、洋ランでおなじみのloddigesii、nobileなどです。薬には枯れた茎が使われるようですが、花としてだけでなく、茎も採集対象となっていたとは、昔はいっぱいあったのでしょうか。

Dec.09.2001 Rev.7.28


 


Goodyera biflora ベニシュスラン Nov.17.2001

 低山でも尾根沿いは落ち葉が積もり始め、その中でベニシュスランの緑が引き立ちます。歩いていると時々と出くわすことがあり、意外とあるようです。この株は、縞の入り方が強く、ジュエリーオーキッドの資格ありです。

 旅先では、植物の本をあさるようにしていますが、今回は実用中草葯彩色図集(三冊)という薬になる植物図鑑を買い求めました。安価で印刷ずれもあったりしますが、見開きの植物画も美しく、中国語になれるのにも適当です。
 膨大な植物体系になっており、料理と同じで中国人の試行と体系化の精神には恐れ入るばかりです。中には蘭科植物も結構あり、このベニシュスランと同じようにジュエリーオーキッドで唇弁の面白い、憧れのキバナノシュスランと同属の種もあったりします。花叶升唇蘭Anoectochilus roxburghii で一般名を金綫風というそうです。じつはまだ発音できないのですが、なんとなく漢字の表現に納得したりします。しかし、中国人の性で随分乱獲されてきたことでしょう。

Dec.05.2001 Rev.7.27


 


Autmun 一之瀬高原 Nov.11.2001

 前日の雨で、奥秩父の山々は初雪となりました。上部の広葉樹は落葉していますが、その下のカラマツの黄金色とのコントラストが見事でした。

 5日間、中国南部へ行ってきました。香港から入って、広東省の東莞、広州、汕頭を回りました。北回帰線あたりとはいえ、朝晩は肌寒く、黄葉まではありませんが草は枯れていました。開けたところですので、市街地、野菜畑、ライチ園ばかりで、仕事とはいえ自然林を見る事はできず残念でした。

Dec.02.2001 Rev.7.26


 


Autmun 丹波渓谷 Nov.11.2001

 インドネシアに通う1年でしたが、熱帯はほとんど変化が無いのに対し、日本は帰って来るたび景色が変わり、四季の移ろいに改めて感じ入っています。文化の相違と会わせて、日本人であることを意識しています。

 多摩川を遡って、奥多摩湖を越えると、道路沿いに渓谷美が楽しめます。おりしも紅葉が沢まで下りてきており、多くの人たちが紅葉狩を楽しんでいました。朝の斜光線が山の襞に陰影をつけ、紅葉の彩りをひきたてていました。樹種、高度差、個体差で色や落葉の時期に変化が出るのが楽しいものです。

Nov.23.2001 Rev.7.25


 


Gastrochilus matsuran ベニカヤラン Oct.23.2001

 横沢入りに通っている間にも、奥多摩の方では紅葉が徐々に山を下りてきています。いつもの谷に足を伸ばして見ると、すでに色付き始めていました。 昨年も紹介したベニカヤランとカヤランが並んでついている木です。
  昨年は無かったのですが、今年はベニカヤランに果実ができて膨らんできています。この谷では結構ベニカヤランがあるのですが、今まで果実は見た事がありませんでした。同属のモミランがぶりぶりなるのとは対照的です。でも果実の大きさは同じ程度です。モミランは花の時期の4月に割れていましたが、こいつはいつ頃割れるのか見守っていきましょう。注意して見ると、そばにすでにつぼみができています。生活史はモミランと似ているようです。

Nov.21.2001 Rev.7.24




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