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 Diary2000-3

 


Phaius flavus ガンゼキラン May.24.1997

 高度およそ290mあたりまで登ると、わたしたちは何百というサンデリアナムに取り囲まれていた。少しでも動くとランを踏みつけてしまいそうで、しばらくその場に立ち尽くし、無垢の野生ランが咲き乱れる信じられないような光景に見入っていた。この目の前にあるものを見た人間は、この地球上にほんの一握りしかいないのだ。
 ラン熱中症 愛しすぎる人たち エリック・ハンセン 屋代通子訳 NHK出版


 インドネシアに行ってきました。残念ながら工場詰めのため探検するわけにはいきませんでしたが、それでも休日には海岸林でウツボカズラやデンドロを見ることはできました。またマングローブの海が主ですがビーチもあり、現地の人たちと泳ぐこともできました。食べ物、音楽、人々、ランのこだわらなくても、アジアの面白さにはまってしまったようです。
  右のガンゼキランは伊豆七島のものですが、インドネシアにもあるそうです。より身近に感じられ、あちらでも出会ってみたいものです。

Feb.18.2001 Rev.6.14


 


Calanthe alpina キソエビネ Jul.08.1994

 秩序は偶然の産物などではまったくないこと、そして自発的な秩序の膨大な広がりは、すぐ手元までおよんでいることを、生まれつつある複雑系の科学が示しはじめている。自然界の秩序の多くは、複雑さの法則により、自発的に形成されたものである。自然淘汰がさらに形を整えて洗練させるという役割を果たすのは、もっと後になってからのことなのだ。自発的秩序がこのように広く存在することは、まったく知られていなかったわけではない。しかし、生命の起源や進化を理解するための強力な手がかりとしては、いまやっと注目され始めたばかりである。
 自己組織化と進化の論理 宇宙を貫く複雑系の法則 スチュアート・カウフマン 米沢富美子監訳 日本経済新聞社

 落ち葉、雪景色・・・ 冬もそれなりによいのですが、そろそろ麗しい緑や芳しい花が恋しくなります。 ウメもそろそろ咲き始め、アシビやカンアオイもそろそろです。
 仕事ですがしばらくインドネシアに行ってきます。熱帯雨林を切り開いた工場団地、行くといつもさらに開けており、複雑な心境になります。まだ、森が見られるだけでもよいのでしょう。

Jan.19.2001 Rev.6.13


 


Calanthe aristulifera キリシマエビネ May.02.1997

 呪術は特殊な生命感を背景にしているが、その生命感は現代の私たちにとっても、けっして無関係のものではない。私たちが動物や植物たちとなんらかの言い表わしようのない一体感の感情を持つとき、人間と動植物はもともとけっして別の生命を生きているのではなく、なにかそういう生命のかたちの違いをこえたもっと大きな力のようなものにつつまれながら、同じ世界を生きているのだという感動にみちた直感につきうごかされる。そのとき、私たちの意識の中で働いているのは、この呪術的な生命感にほかならないのである。・・・狩猟者=呪術者としての彼らは、そういう多様性の世界が生まれてくるおおもとにあるなにかの一元論的な力の場のようなものを直感的につかみだそうとしているのである。
 蜜の流れる博士 ハンター=シャーマンとしての動物画家 中沢新一 せりか書房

 7日久しぶりに雪が降りました。裏山でもちょっぴり雪山気分が味わえました。雪の上に青い糞が目立ちました。サカキの実を小鳥たちが食べていたのです。地面をあさることができなくなったためでしょう。ちょっとした雪でも小さな生き物にとって厳しい試練です。以前、近所で北進中と思われるカゲロウラン、コクランが雪で枯れてしまったことがあります。

Jan.13.2001 Rev.6.12


 


Ponerorchis graminifolia ウチョウラン Jun.20.1998

 現代的な動物画の時代が始まるためには、画家たちはもういちど、昔の狩猟民のように動物を追ってその生態を十分深く知りぬいて、彼らのすがたかたち、身ごなし、習性、知覚の特殊性、生態系の中でのポジションなどを、よりリアリスティックにとらえるための観察と表現の技術を磨きあげてみる必要があったのだ。じっさいに動物を追い、相手のことを知りぬいたうえで、それをしとめようとしたあの狩人の眼を、彼らはとりもどそうとしたのである。このとき、動物画家はかつてのハンターたちがそうであったように、自分を作り上げている人間としての生体メカニズムを、動物の領域のものである別の種類の生体メカニズムに接近させ、接合させていくために、じっさいに動物になることができなくてはならない。
  蜜の流れる博士 ハンター=シャーマンとしての動物画家 中沢新一 せりか書房


 今日青梅で、写真家水越武さんの写真展と講演(森林列島-生態系から見た日本)がありました。山岳から最近は熱帯雨林まで、独自の視点の写真とその哲学を披露していただきました。
 先生は野生ランにも興味をお持ちで、写真集も予定されているそうです。どういう視点を見せていただけるか、とても楽しみです。

Jan.06.2001 Rev.6.11


 


Cymbidium goeringii シュンラン Apr.13.1996

 そういうさし絵の中でも、とりわけ心をひかれるのは、探検をおこなう博物学者自身の姿を描いた絵だった。いかにも探検家らしいよそおいに身をかためた学者が、ジャングルの中を流れる大きな河のほとりにたたずんでいる。彼は脅威のまなざしで前方を見上げている。彼の驚きも無理はない。そこには空をおおうほど巨大なさまざまな熱帯樹がおいしげり、その熱帯樹にはさらにそれよりもたくさんの種類の寄生木が絡まりついているのだ。なんという巨大さ。なんという多様性。なんという大胆な共生関係。ジャングルは複雑に入り組み、単純すぎる理性がそこに乱暴な知性を介入させようとするのを、しつように拒絶している。それを惚れ惚れするように見つめている博物学者。そこには、博物学という不思議なサイエンスの夢が、幻想的なジャングルの光景を通して、じつにあざやかに表現されているのだ。
  蜜の流れる博士 ジャングル・ブギ 中沢新一 せりか書房

 謹賀新年 そして、ようこそ21世紀
  夢が見られる幸せな世紀でありますように

Jan.01.2001 Rev.6.10


 


Dendrobium moniliforme セッコク Dec.16.2000

 なかでも、ジャングルをもっともジャングルらしい光景にしたてあげているのは、複雑に枝をはり、根をはりめぐらせている寄生植物たちの存在だ。・・・でも、このコケティシュで不真面目な寄生植物のおかげで、ジャングルはぐっと魅力あるものになっている。だいいいち、ここでは樹木というものに対するありきたりの考え方がなりたたなくなっている。しっかりと根をおろし、すっくと空にむかって幹を伸ばしている樹木は、寄生植物によって、縦横に連絡網がはりめぐらされ、まるでジャングル全体が、なんとも形容のしがたいひとつの大きな植物的な生命体をかたちづくっているように思える。
  蜜の流れる博士 ジャングル・ブギ 中沢新一 せりか書房

 セッコクが黄葉しています。いつもは、緑の背景で緑の葉では目立ちませんが、花の時期の白、ピンクと、この季節の黄色は目立ちます。見つけておくのによい時期です。ただ、先の葉は緑色のまま残ります。
 セッコクは寄生ではなく着生で、岩場などでも見られますが、その場合露出していて寒気にさらされる分、全部の葉が黄葉して散ってしまうことが多いようです。樹木への着生は、倒木というリスクはありますが、やさしく、豊かなニッチです。

Dec.27 Rev.6.09


 


Bulbophyllum drymoglossum マメズタラン May.30.1998

 ラロッシュはランを愛していたが、花そのものと同じぐらいに、ランを手に入れることが困難で、時には死さえもたらすことを愛していたのだと、私は信じている。湿地で難儀すればするほど、彼は発見した植物に対していっそうの情熱を傾けたのだろう。
 困難に対するラロッシュの倒錯的な喜びは、ランのハンターのあいだでは伝統的なものだ。・・「ランの崇拝者はよくこんなふうに空想する、ランが生えている現地、すなわち、熱病にかかりかねない湿地か、敵意に満ちた土地の人々がうようよしていて・・・食べてしまおうとしている土地で、何種類ものランを集めたいと」
  The Orchid Thief  Susan Orlean 邦題 蘭に魅せられた男 羽田詩津子訳 早川書房

 沢に面した岩にマメズタランがびっしり張りついています。この解像度ではコケにしか見えませんが、ちゃんと花を咲かせているところです。名前のようにマメズタに似て同じような環境に生えますが、色合いが薄く、小径だが肉厚で、遠く目でも確認できます。
 ここはなかなか高度感もあり、岩のぼりの感覚をちょぴり楽しませてくれます。

Dec.21 Rev.6.08


 


Thirixspermum japonicum カヤラン Apr.29.1998

 着生ランは寄生植物ではない−−樹木になにも与えないし、張りつくのにうってつけの場所を提供されるだけで、木から何かを与えられることもない。ほとんどの着生ランは熱帯のジャングルで進化した。ここでは非常に多くの生物が、ジャングルの地面を確保しようとして争い、大半がその戦いに負けて絶滅して行く。ランがジャングルで生き延びたのは、土ではなく空中で生きる能力を開発し、確実に日光と水が得られる場所−−木の枝という他の植物より高い場所−−に身を落ち着けたからだ。戦いを放棄したおかげで、生き延びたといえる。これらのことを考え合わせると、ランはきわめて抜け目ない植物に見える。−−どこから見てもそうだ。
  The Orchid Thief  Susan Orlean 邦題 蘭に魅せられた男 羽田詩津子訳 早川書房

  どう見てよいのかわからない写真ですが、ぶら下がって咲くカヤランを真下から見上げたものです。倒れてぶら下がったわけではなく、初めから下に伸びていきます。これこそ着生ならではです。
 小さな花ですが、朝日が当って黄金に輝くさまは、シャンデリアのようです。

Dec.16 Rev.6.07


 


Lecanorchis japonica ムヨウラン Dec.10.2000

 ランが受粉媒介者をひきつけるために使う策略は、優雅だが効率は悪い。最近、千種の野生ランを15年にわたって観察してきた植物学者たちは、その間にわずか23の植物しか受粉しなかったと報告している。確率は低いが、ランはそれを補う術を持っている。いったん受粉すれば、無数の種子に入った果実が生育する。大半の他の植物は、一度にわずか20粒ほどの種子を生産するだけだが、ランの果実には、種によっては何百万もの細かいほこりのような種子が入っている。ひとつの果実に、世界中のダンスパーティ用コサージュを永遠にまかなえるほど、大量の種子が入っているのだ。
  The Orchid Thief  Susan Orlean 邦題 蘭に魅せられた男 羽田詩津子訳 早川書房

 いろんな野生ランの果実も割れて、種子が散る季節になりました。このムヨウランでは、果実が割れたあと割れ目が大きく開いて、種子が出て行きやすいようになっています。それこそ無数の繊維状の種子が風を待っています。
 この木質化した果実の殻はしばらく残るため、昨年ここのコロニーを見つけました。今年もいくつかの果実が見られ、あたり一帯での増加が期待できます。落ち葉を踏み分けて日溜りの中を歩く冬の間の楽しみのひとつです。

Dec.13 Rev.6.06


 


Liparis krameri ジガバチソウ Jul.07.1998

 ランは昆虫を補完するために進化したのか、ランがまず進化したのか、このふたつの生命体が同時に進化したのか、いずれが正しいかはまだわからない。それがわかれば、まったく異なる二つの生物が、互いに依存し合うようになった経緯が解明されるだろう。ランと、その受粉媒介者は、あまりにも見事に和合しているので、ある種の神秘すら感じられるほどだ。
 ダーウィンはランの研究を愛した。著書の中で、彼は頻繁に「私に愛するラン」と表現しているし、ランは進化による変異の頂点をきわめたものだ、と固く信じていたので、「現在のように創造されたランを目の当たりにすることは、信じられないほどすごいことだ」と書いている。
  The Orchid Thief  Susan Orlean 邦題 蘭に魅せられた男 羽田詩津子訳 早川書房

 Liparisの仲間には、昆虫を連想させる花を持ち、それにちなんだような名前を持つものが多い。ジガバチがなにか不明ですが、この花はいかにも虫のような形をしています。どんな虫が来るのかと期待が高まりますが、たまたま見かけた虫はそれほど花に似ているわけではありませんでした。

Dec.10 Rev.6.05


 


Cypripedium japonicum クマガイソウ Apr.30.2000

 ランは地球上でもっとも進化した花の咲く植物だとみなされている。形状は独特で、色は非凡で美しく、しばしば強い芳香を放ち、複雑な構造を持ち、他科のいかなる植物ともちがう。ランが個性的である理由は、長年にわたって詮議されてきた。・・・ 実際、ランは多種多様の花らしからぬ外観をしている。あるものは、さながら舌を突き出したジャーマンシェパードだ。たまねぎのように見えるものもある。あるものはタコそっくり。・・・ 古来より、ランは美しいが風変わりだと考えられてきた。1917年に出版された野生の花のガイドブックでは、「いかれた気まぐれ者」と呼ばれたほどだ。 
  The Orchid Thief  Susan Orlean 邦題 蘭に魅せられた男 羽田詩津子訳 早川書房

 朝日が竹薮に差し込み、クマガイソウの花がスポットライトで浮かびあがりました。アールヌーボーのガラス工芸品のモチーフにぴったりです。言わばフェアリーランタン、和風なのでわらしの堤燈というのはどうでしょうか。

Dec.08 Rev.6.04


 


Bletilla striata シラン Nov.23.2000

....世界があまりに広大なので、人はその中でしじゅう迷子になってしまうのだ。あまりに多くの考えやものや人が存在し、あまりに多くの目指すべき方向がある。あるものを情熱的に愛することの意義は、それによって、世界をもっと扱いやすい大きさに縮められることだ、と私は本気で信じかけた。そうなれば世界は茫漠とした空虚な空間ではなく、可能性に満ちあふれている場所のように感じられるだろう。もし私がランのハンターだったら、この宇宙は悲しみを生み出すむなしい場所とは思うまい。--無数の好機が転がり、愛するものが自分に発見されるのを待っていてくれる場所だと考えただろう。   
  The Orchid Thief  Susan Orlean 邦題 蘭に魅せられた男 羽田詩津子訳 早川書房

 公園のシランが黄葉を迎え、果実も膨らんできました。種子はたくさんできるのに発芽したことは聞いたことがありません。自生地では幼苗が周囲で見つかります。それこそ菌類の関与でしょうか。
 近くでイチョウやカエデの黄紅葉を撮っている人はたくさんいますが、シランの黄葉を撮る人はいません。結構綺麗だと思うのですが。

Dec.06 Rev.6.03


 


Epipogium rosea タシロラン Jul.01.1998

 ラン懇話会が無事終わりました。菌根総論から、マヤラン自生地の保全、細胞工学による菌とランの共生の解明、ダンボール活用栽培の実践、そして私の自生地での生活環まで多岐にわたり、相互触発されるものが多かったのではと思います。また、あらためて自分のフィールドワークの方向付けを見直すことができたと思います。
 それにしても菌寄生という生き方は、遊川先生も進化の袋小路とおっしゃいましたが、どう進んで行くのでしょうか。しかし生き物自身にとっては生き延びるだけのその日暮らし、今日がよければヒモのままでもかまわない?
 タシロランでザトウムシが獲物を待ち構えています。この菌寄生ランも自家受精のようですが訪花はあるようです。こうしてまた膨大な物語が繰り返されていきます。

Dec.03 Rev.6.02


 


Epipogium japonicum アオキラン Sep.15.2000

 ラン懇話会の準備を進めていて、あらためて気付くことがあります。日本は、菌寄生性のランが多くしかもバラエティに富んでいることです。ヨーロッパ、北アメリカと共通のものから東南アジアと通じるもの、また独自のモノも結構あります。未開の地ではこんな植物まで調査が進んでないせいもあるでしょうが、日本が豊富なことは確かです。残念ながら、私の紹介できるのはまだ20種程度です。
  菌寄生という生き方は、光不要で競争相手も少なく発展性のあるニッチだと思います。しかし、樹木、落ち葉の堆積、下草、菌類、昆虫たちが重層的に絡まり合った複雑系である”森”が必要です。堆積が保たれ湿潤な日本の森は、うってつけなのでしょう。

第42回ラン懇話会
 ランとキノコの不思議な関係-共生から菌寄生へ-
  12月2日(土) 10:50〜16:00
  東京農業大学 グリーンアカデミーホール
   ”自生地の菌寄生性ラン”について
     スライドショウを行います

Nov.25 Rev.6.01


 


Lime Cliff in Autumn Nov.18.2000

 石灰岩の奇岩地帯に秋がきました。厳しい地形もあってか天然林が残り、彩りがあでやかです。その多様な色は樹種の豊富さを物語ります。そして着生ランたちをはぐくみます。沢の底にはカヤラン、ヨウラクラン、モミラン、少し上がるとベニカヤラン、上部にはマメヅタラン、岸壁にはセッコク、そしてウチョウランたちがひそやかに息づいています。

 撮りたて通信とか観察日記と称しその時折に見たもの特に野生ランについて、写真と一言を掲載してきました。話題を広げ過去の財産も生かすべく、名称も新たにしました。以前の記録も合わせ Dairy にスタックして行きます。是非御覧下さい。

Nov.22 Rev.6.00


 


Gastrodia pubilabiata クロヤツシロラン種子 Nov.11.2000

 ぐんぐん伸びていたクロヤツシロランの果実の茎ですが、やわいせいか倒れてしまいました。しかし、倒れてもなお少しは上に伸びたところで種子放出となりました。本来35cmぐらいの高さが5cmの高さになってしまったわけで、随分散布範囲が狭まってしまったことでしょう。まだ伸びかけの果実がいくつもあります。今後どう広まって行くか気になるところです。
  ところで自家受精っぽく花粉塊を花弁内で落としていた花ですが、花後茎を伸ばすくせに花をあえて地面際に置く意義は何なのでしょうか。

Nov.18 Rev.5.05


 


Gastrochilus matsuran ベニカヤラン Nov.11.2000

 黄葉も沢の底まで下りてきました。林道脇の広葉樹にベニカヤランとカヤランが並んでついていました。ベニカヤは、この沢ではもう少し中腹の乾いたところに多く、それこそ多肉植物のように乾燥に耐えています。
 ベニカヤはGWの新緑のころ、カヤランはすこし遅れ緑が出揃ったころ咲きます。すでにどちらもつぼみができていますが、咲く時期の差でしょうかベニカヤはすぐにでも開かんばかりです。冬場に拾ったことがありますが、家に持ち帰ったところ、暖かいため2-3日で開花しました。

Nov.15 Rev.5.04


 


Arisaema limbatum ミミガタテンナンショウNov.04.2000

 今、林床で目立つのがこのテンナンショウの果実です。初夏の花も存在感がありましたが、落ち葉の季節のこの赤もなかなかです。

 話は変わって、今日近所の公園のエノキでオオムラサキの幼虫を見つけました。長淵丘陵に生息しているので飛んでくることもあるということです。来年は注意して見てみましょう。 エノキは色づきはじめています。もうすぐ冬越しの準備です。

Nov.11 Rev.5.03


 


Oudemansiella venosolamellata ヌメリツバタケモドキ Nov.04.2000

 奥多摩にもやっと秋が来たという感じで、黄葉前線も山の中腹まで下りてきました。久しぶりにブナの森まで足をのばしてみました。今年は冷え込むのが遅く、雨も多いことから、結構キノコが出ています。においのきついブナハリタケ、ムキタケ、そしてこのヌメリツバタケモドキ?と木から出るものが目立ちます。汚れにくく、光にすかして見えるので、とても綺麗です。

Nov.08 Rev.5.02


 


Gastrodia pubilabiata クロヤツシロラン果実 Oct.28.2000

 クロヤツシロランは、落ち葉の間からやっと顔を出すように咲きます。Diary(Oct.09)参照下さい。それからぐんぐん花径?が伸びていきます。40cmぐらいは行くでしょうか。風で遠くへ種子を飛ばす効果があります。
 この伸びた果実が自生地探しのチャンスです。今まで見たのは湘南の杉林か竹林でしたが、近くのコナラ林でニョキニョキ生えているのに出会いました。北進しているのでしょうか、気を付けていると結構見つかるかもしれません。

Nov.06 Rev.5.01


 


Agaricus sp ハラタケの一種? Oct.21.2000

 キノコは見つけても、これだという確信が持てることがあまりありません。自分が素人だと言うこともありますが、専門家でももてあましてしまうことがあるようです。変異が連続的で、人間の考える分類の網目ではとらえきれないようです。写真のキノコ、私にはわからないのですが、なんでしょうか。

Nov.03 Rev.5.00


 


Armillariella tabescens ナラタケ Oct.21.2000

 近場では野生ランの花のシーズンは終わり、このコーナーもランネタだけつなぐのは厳しくなってきました。ラン以外でも面白いモノと思うものを、紹介して行きます。

  10月に入るとキノコのシーズン、ついその不思議さと食欲から浮気心が動きます。これは、オニノヤガラやツチアケビなどとの共生関係?が知られているナラタケです。どこでも見かける奴ですが、これは新鮮な大株で味噌汁の具として楽しませていただきました。
  腐生ランの脇にキノコを見る事があります。それが共生菌の子実体なのかもしれません。キノコ狩りもフィールドワークですよね。

Oct.29 Rev.4.49


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