muriwui presents




mado1.jpeg(67197 byte)



商店街に立つ古いビルの屋上。そこに広がる風景には一瞬たりとも同じものがありません。その日の空模様が、家々の屋根の見え方や人の表情すら変えてしまいます。同時に、耳を澄ませば色んな街の音が聞こえてきます。人々の話し声や自転車のブレーキの音。町に訪れる鳥の声、そして窓を打つ風の音。


「借景」という言葉があります。自分の居るところから外を眺めたときに見える風景のことです。この屋上で何気に見ているものや聞いているものはある意味で、借景だと言えるかもしれません。それぞれがその見え方や聞こえ方を携えながらも、意図することなく一つの大きな借景を作っているかのようです。


ここに一つ好奇心がわきます。自分自身もちゃんと誰かの「借景」になっているのだろうか?と。示し合わすことなくしかし矛盾することもなく、自分自身でいることでこの風景の一部分を担えているだろうかと。この四角い「窓」は内と外を隔てるためでなく、内と外をつなぐためにあるんだと信じています。

ムリウイ、たけし




<窓>はカフェムリウイが2017年7月から定期的に主催する、音楽とダンスの即興ライブイベントです。毎回2名のミュージシャンと2名のダンサーをお招きします。窓の外に広がる風景と窓の中に広がる風景をお楽しみください。



スケジュール



3/27 窓 vol.25

mado_vol25_member.jpg(202756 byte)

2020年3月27(金)

【時間】開場7:30pm 開演8:00pm
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

花田千絵子 dance
菅原雄大 cello
川村祐介 trumpet
京極朋彦 dance



ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第25回目です。

あまり数字なんて気にしないんですが大切に続けてきた企画が25回目ということでなんだか嬉しいものですね。節目、のようなものも感じます。ぼくの勝手なテーマなんですが今回は「暮らし」という言葉がすっとこの4人を結びつけました。



花田千絵子:
彼女との出会いはじゅんじゅんSCIENCEさんの企画でした。そこに出演していた時の花田さんはバレエ出身のダンサーであることをすぐに想像できる素晴らしい身のこなしでした。まだ小さなお子さんが二人いらっしゃるということで、北九州でダンス活動をしていた時から比べるとうんと舞台も少なくなっていたようです。ただその後ムリウイのダンス企画kotenに出演したり、ついにはソロ公演も開催されました。見る度に多彩なバックグラウンドや踊りのすごみが伝わってきます。彼女が暮らしの中でずっと水をやり続けているダンスにまた花が開きます。

菅原雄大:
チェロの菅原さんといえばムリウイではトラペ座というユニットでなんども出演してくれている方です。そこで東欧などの音楽を楽しく宴じる素敵な彼が即興のライブに出演します。菅原さんのチェロはなんでしょう肩に余計な力が入っていない「ふつう」の演奏なんです。でもきっとチェロってふつうに演奏するのがとても難しい楽器だと思うんです。ちょっとお酒を飲みながら味わい深く気持ちいいベースラインをたんたんと弾いたりするの見てるとこちらまでとっても楽しい気分になります。

川村祐介:
トランペットの川村さんは即興の現場を数多く経験してきている演奏家です。ダンサーとの共演経験も豊富です。なんどお会いしても変わらない筋の通った演奏家で、この楽器をこんな小さい音で楽しく演奏する人をぼくは他に知りません。きっと彼の暮らしがそうであるように彼の音楽も必要なものを必要なだけ紡いでいるから素敵なんでしょうね。普段は人選にこだわってライブを企画している彼が「窓」でどんな音を聴かせてくれるのかとても楽しみです。

京極朋彦:
現在は兵庫県にお住いの京極さん。彼は昨年ムリウイで永田桃子さんと共にダンスのダブルビル公演を開催してくれました。初めてみた京極さんのダンスは「人間とは思えないけど人間にしか絶対できない」ダンスでした。まるで身体の隅々にまでなにかが宿っていてそこに矛盾など無いかのように美しかった。海外での活動も多くまたご自身でも即興の会やその他企画、どうダンスと共に暮らしていくかを丁寧に体現されています。





2/20 窓 vol.24

mado_vol24_member.jpg(201002 byte)

2020年2月20(木)

【時間】開場7:30pm 開演8:00pm
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

三輪亜希子 dance
西沙織 dance
熊坂路得子 accordion
平井ペタシ陽一 drum, percussion



ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第24回目です。

2020年最初の「窓」です。まだ冷え込みの続く東京ですが出演者みんなでその窓を開けて新鮮な風景を取り込もうと思います。



三輪亜希子:
三輪さんはムリウイ主催のダンス企画「koten」に出演してくださったのが出会いです。男性でも見とれてしまうような鍛えられた筋肉。kotenでは短い作品の中に緩急自由自在の身体能力をあますことなく見ることができました。今回は即興のライブです。予想のつかない音と時間の中でどんなダンスを見せてくれるか楽しみです。

西沙織 :
こちらもkotenの出演者です。ご自身のダンスカンパニー「茎」でもご活躍中の西さん。彼女のダンスは既成のスタイルにとらわれない自由さを持ちながらも、自分の身体の中心からでてくる表現に対しては忠実であろうという姿勢が見られる気がします。なんだか信頼できるんです。

熊坂路得子:
アコーディオンのるっちゃんとはもう長いお付き合いになります。初見の人は、お話ししてるときの彼女と演奏しているときの彼女のギャップに驚くでしょう。どこからそんな情熱がわいてくるんでしょう。即興を主戦場としない彼女だからこそ聴いてみたい愛の方向性。

平井ペタシ陽一:
窓に彼が出演するのは意外に思う方も多いのでは?それもそのはずペタシさんはアラブ音楽の演奏で高い評価を受けているミュージシャンです。でも実は彼はドラマーでもあり、即興にも長けた方。今回はダラブッカとドラムをどのように使い分けるのか。ベリーダンサーではなくコンテンポラリーダンサーをどう踊らせるのか。わくわくします。





9/27 窓 vol.23

mado_vol23_member.jpg(208683 byte)

2019年9月27(金)

【時間】開場7:30pm 開演8:00pm
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

永田桃子 dance
青山健一 video/drawing
坂田学 drums/electronics
赤い日ル女 voice



ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第23回目です。

しばらくの間お休みしていたムリウイ主催の「窓」を久しぶりに開催します。今後の「窓」も不定期にて開催していけたらと思っています。さて今回も素晴らしいメンバーが集まりました。次は未定ですのでこの機会にぜひ足をお運びください。



永田桃子:
ここ最近で一番のサプライズは永田桃子さんのダンスかもしれないです。作品発表の舞台で振付があったんですが、ぱっと見では即興なのか振付なのか分からない流れあふれるダンス。新体操で数々の賞をとった後コンテンポラリーダンスに転向したそうです。どこまでもしなやかに鍛え上げられた身体を持っていても彼女の探求心はとどまることなく新たな動きや言葉を生んでいくようです。単純に美しい。

青山健一:
窓には2度目の出演になります。自身の個展や数多くのライブに加えCHAiroiPLINの舞台美術などでも多忙な青健さん。ムリウイでは基本的にビデオ・ドローイングで魅せてくれます。着眼するところ、発想するスピード、表現するスキル。そしてそこに映し出されるセンスがたまらない。映像が音楽になったりダンスになったりする。たんたんとしてるんだけど「囚われてたまるか」という意思が血に通っています。

坂田学:
「え?ドラムもいいんですか」先日ムリウイでゲスト出演した時はエレクトロニクスだけだったのでちょっと嬉しそうにおっしゃいました。ドラマーの坂田学さん。著名な方のサポートを数多くされているので当然お名前は知っていましたがやっとここへお迎えすることができます。しかも即興の場です。ダンスとの共演とかすごい面白そうですね、好奇心たっぷりにそう言う表情にはやはり坂田明さんの面影が。楽しみでなりません。

赤い日ル女:
ボイスってなんなんでしょう。ジャンルでしょうか、スタイルでしょうか、はたまたテクニックでしょうか。ムリウイ初出演の赤い日ル女さん。お会いしたこともないのに失礼ながら「窓」への出演をお願いしました。抑えきれなかったんです。だって彼女の映像を見てすなおに感動してしまったんです。ああ、ボイスって人なんだなあ。ボイスって人の出す声なんだなあと。地面から立ち上がったと思ったら宙から降り注いで来るような声に身を任せたいと思います。





4/25 窓 vol.22

mado_vol22_member.jpg(61500 byte)

2019年4月25(木)

【時間】開場7:30pm 開演8:00pm
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

その他の短編ズ(板村瞳、森脇ひとみ)音楽
石原澄礼 映像
桑原史香 ダンス


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第22回目です。
「ガーリー」とか言ってたら火傷しますよ?


その他の短編ズ:
窓は即興の企画ですから自ずと個人のミュージシャンをお招きしてきたわけですが、今回はその音楽性に一目ぼれしてしまい即興演奏はほぼしないしかもユニットである「その他の短編ズ」さんをお呼びしました。素敵なPVをいくつも作られていて必見なのですが、ライブを拝見してさらに驚いたのは彼らがライブミュージシャンでもあったからです。ポップで良質なサウンドから繰り返されるリズムはどこか遠い国の民族音楽を連想させます。

石原澄礼:
板垣朝子さんのダンス公演で映像を担当していた石原さん。きゃしゃな体で重い機材をたくさん運んでくれました。プロジェクターを使ったライブはムリウイでたくさんやってきましたが所謂マッピングはなかったのではないか。箱が一気に立体感を増します。まだ大学に通う若い石原さんですが彼女の静かな瞳に映る色や形はエッジが効いていてかっこいい。これから一気に出てくる予感。暴れてください。

桑原史香:
音楽と映像が決まると同時に彼女の顔がうかびました。ダンスの桑原さん。ここ数年は「こなーず」というユニット(池間由布子/長谷川宝子/桑原史香)でムリウイに出演されています。即興のライブの経験も多く色んなPVにも出演されています。桑原さんもそうですが今回の出演者はみんな、ポップでキュートな表情の中にも小さな毒を宿した方々。どんな化学反応が起きるでしょうか。乞うご期待です。



3/28 窓 vol.21

mado_vol21_member.jpg(87186 byte)

2019年3月28(木)

【時間】開場7:30pm 開演8:00pm
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

小野彩加 dance
鈴木清貴 dance
吉島智仁 drums
多田葉子 sax


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第21回目です。


小野彩加:
小野さんはスペースノットブランクの中心メンバー。中澤陽さんと共に超積極的な 活動を展開しています。前へ、前へと進んでいくこのユニットですが、この日は彼女に立ち止まってもらいます。演出家でもある小野さん、 今回ダンサーとしてムリウイに初登場。意外にも即興での現場はほとんどないようです。普段の「固められた」動きがここでどう開き放たれてゆくかの楽しみです。

鈴木清貴:
新宅一平さん率いるドドド・モリ公演で昨年初めてムリウイに出演された鈴木さん。多種多様なダンスの現場に必要とされてきた経験豊富なダンサーです。 透明感のある容器にコマンドが入った瞬間、それは鈴木さんだけのダンスになってそこにある時間に溶け込みます。街や共演者の吐息が静かに流れるこの窓で、 鈴木さんは自分自身をどうコマンドするのかご期待ください。

吉島智仁:
「大きな音で叩くのあんまり好きじゃないんです」というドラマーにぼくは会ったことがありませんでした。自分が出した音はまず自分の中に響き自分の中で 跳ね返ったあと外に飛び出してゆきます。プログレからロック、ブルーグラス、即興。まだ知り合って間もないですがまだ彼の音楽の輪郭をつかめていません。 いや彼の好奇心はそこにある輪郭など飛び越えて広がっていくのかもしれません。

多田葉子:
このイベントのタイトルは「窓」です。直感でつけた名前でしたが、いま思えばそれは多田葉子さん作曲作詞の名曲「窓」から来たのかもしれないです。 ぼくの大好きな曲、葉子さんの深く鋭いサックスと素朴で温かい声が、人を無意識に窓の外へ連れ出してくれます。お誘いの連絡をさせていただくと 「待ってましたよ」 とやさしく答えてくれました。出来るかぎり窓を大きく開けてお迎えしたいと思います。



2/24 窓 vol.20

mado_vol20_member.jpg(225169 byte)

2019年2月24(日)

【時間】開場6:30pm 開演7:00pm
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

米澤一平 tap dance
チェ ジェチョル percussion
瀬尾高志 contrabass
小山柚香 dance


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第20回目です。


米澤一平:
ダンサーやミュージシャンと数多くのセッションを自主企画しているタップダンスの米澤さん。にもかかわらず先日彼に「窓に呼ばれることがぼくの目標です」と 言われました。才能溢れる若者の目標がそんなに低くてはいけないのですぐにお呼びしました。タップダンスとは何か? 音楽なのか踊りなのか。両方なのか。どちらでもないのか。そこから今回の企画がむくむくと広がりました。一平君ありがとう。

チェ ジェチョル:
一人で音楽とダンスを成立させる、という意味でこの人の右に出る者はありません。韓国太鼓のチェ君とは長い付き合いです。ロックバンドのボーカル、ギター弾き語り、 韓国伝統芸能サムルノリ。でも彼の中にいつも流れているエッセンスは、楽しむこと。ますます鍛えられた体幹から出てくる音や動きは深みを増してきています。 ムリウイで初めて見る彼の即興が楽しみでなりません。

瀬尾高志:
コントラバスの瀬尾さん、窓に初登場です。即興演奏のライブで何度かムリウイに出演されています。調べるとダンスとの共演も6年前に一度ありました。 頻度は高くないですが数年に一度現れては止まらぬ進化で驚かせてくれます。瀬尾さんのベースは骨太でエネルギッシュなんですが同時に繊細で 丁寧に音を響かせます。音と音のある「間」をぜひ聴いてほしい。

小山柚香:
小山さんはこの夏に窓を見に来てくれたんですが、出演ダンサーに手をひかれ突然舞台に上げられて即興でダンスを披露してくれました。シャープで立体的に踊るその姿からどこか かっこいい音楽が聞こえてくるようでした。踊るばかりでなく振付家としても活躍している小山さん。彼女の頭の中そして身体の中にあるダンスが見れるのが楽しみでなりません。



1/19 窓 vol.19

mado_vol19_member.jpg(219957 byte)

2019年1月19日(土)

【時間】開場7:00 開演7:30
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

坂田明 reeds
織原良次 bass
細川麻実子 dance
ホシノメグミ dance


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第19回目です。
たまたまですが「2019年」「19日」「vol.19」ですね。


坂田明:
坂田師匠、2回目の窓出演です。先日サックスの田中邦和さんが言いました「サックスという楽器でほんっっっとうにいい音出す人はすごい少ないですよ」え、例えばどなたですか?「坂田さんでしょう」そう彼は即答しました。そうなんです。技術や表現力はもちろんでしょうが、ムリウイでの坂田さんは音色師匠なのです。あなたは溶けます。

織原良次:
フレットレスベースの織原さん久しぶりのムリウイです。窓は初出演。にくいほどできる男です。だから引っ張りだこです。「透明な家具」で音響的な即興はやっていますが、ごりごり即興の人ではないですね。だから楽しみ。彼のベースラインがダンスと絡むとどんなリズムを引き出すのか。そして師匠との共演も見逃せないわ。

細川麻実子:
10月のムリウイ公演で初めて彼女のダンスを拝見して心を掴まれました。なんて「太い」ダンスなんだろうと思いました。奇抜なことなんてしなくても基本がかっこいい。見ていてちっとも不安にならない。コンテンポラリーダンスだけど存在に舞踏がたたずんでいますね。演奏家との共演も多いという細川さん。窓へようこそ。

ホシノメグミ:
今回、窓が一つの掟を破ります。舞踏家をお呼びしました。近年はメル(Mer)という名前で活動されていましたが新たにホシノメグミとして始動。こちらは舞踏という存在の中にコンテンポラリーダンスが舞ってるのを感じます。瞬間瞬間が写真集をめくるように美しい。「日常」という仮想空間を舞台演出とするのが舞踏だとしたら、彼女はこの「窓」という現実空間をぼく達とどう過ごしてくれるのでしょう。


12/27 窓 vol.18

mado_vol18_member.jpg(230210 byte)

2018年12月27日(木)

【時間】開場7:00 開演7:30
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

江頭慶子 ダンス
渡健人 ドラム
坂藤加菜 ダンス
前原孝紀 ガットギター


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第18回目です。


江頭慶子:
「うねりめぐうり 」という公演で初めてムリウイに出演した江頭さん。その時は振付のある作品でしたが、彼女を見ているとスッと体の中心に軸が来る美しいダンスもあれば、今度はずっと重心を下げて地を這うような野性的なダンスもある。「好きな音楽をかけて自由に踊るのが好きな子供だった。今も変わらない」というプロフィールが最高です。

渡健人:
若きドラマー渡さん。ジャズの演奏と昔ばなしの朗読を融合するような楽しい試みで何度か出演しています。最近よく話題になっているバンド、東京塩?のメンバーでもあります。新しいアルバムが「ギリギリ踊れる?」というようなことを書いてたので、ああこれはコンテだなと思ってお呼びしました。

坂藤加菜:
ちょっと前にYoutubeを見てたら若い女の子が踊っていました。ありそうでなさそうなダンス。なんだろ自分の感覚に対して素直で自由だったんですよ。とらわれてない。ああ、なんか時代の移り変わりを感じるなあ。いいなあと思ってたら、ムリウイのツイッターをフォローしてきたから飛んで火にいる夏の虫。

前原孝紀:
前原孝紀というと歌ものの伴奏で知ってる方が多いはずです。特にブラジルものとか引っ張りだこです。彼は実はジャズ畑の人で素晴らしい作曲家でもあります。自身のトリオではかなりストイックで難解な演奏も聴かせます。即興を主戦場にしない彼がガットギターでどのように「窓」を開けてくるか乞うご期待。



11/29 窓 vol.17

mado_vol17_member.jpg(55418 byte)

2018年11月29日(木)

【時間】開場7:30 開演8:00
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

山田あずさ マリンバ・ビブラフォン
近藤千紘 ダンス
伊藤啓太 コントラバス
荒悠平 ダンス


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第17回目です。


山田あずさ:
鍵盤打楽器の山田あずささん、窓に初登場です。クラシックにバックグラウンドを持ちながらもジャズや即興を情熱的に演奏する姿がとても印象的です。彼女のマレットが鍵盤の上で自由にエレガントに踊ります。階段での搬入お手伝いさせていただきます!

近藤千紘:
近藤さんにお会いしたのはムリウイで上演されたスペースノットブランク「舞台らしき舞台されど舞台」でした。この時の近藤さんは台詞バリバリの役者さんでした。でもその身のこなしや佇まいを見ていて只者ではないなと。やっぱりダンサーさん。捕まえた。

伊藤啓太:
ウッドベースの啓太さんはムリウイ出演3回目です。窓は初めてですが全てダンス関連。でも伴奏っていう感じは全くなく指でも弓でもザクザクいきます。媚びない、計算しない、なのに不思議とダンスと合う音。音の間。そうそう、人間の音がします。カッコいい。

荒悠平:
窓2回目の登場となる荒さん。強さと柔らかさを兼ね備えたダンス。見た目、柔道家みたいですね。フリージャズの演奏家とのセッションを重ねていらっしゃいます。一音一音への対応という意味では群を抜いています。昨年からどんな進化を見せてくれるのか楽しみです。



10/25 窓 vol.16

mado_vol16_member.jpg(239235 byte)

2018年10月25日(木)

【時間】開場7:30 開演8:00
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

中原百合香 dance
池澤龍作 drums
林哲也 guitar
田路紅瑠美 dance


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第16回目です。


中原百合香:
PINKBLUEというダンスカンパニーを主宰する中原さん、窓に初登場です。ゴリゴリの振付から バリバリの即興まで経験豊富なダンサーさん。クラシックバレエ、チアリーディング、HipHop、House、Jazzなど多様なバックグラウンドから、ここではどんな「窓」 が開くか楽しみです。

池澤龍作:
素晴らしきドラマー、ルータン(通称)。彼とムリウイの付き合いはとても古いです。出会ったころから体中に「自由」をまとったような演奏をする人でした。 活動の幅も広がりこれだけ活躍するようになってもまだ彼が自由を脱ぎ捨てることはありません。満を持して「窓」初登場です。昔は強烈な下戸だったけどちょっとは 飲むようになったかな。

林哲也:
大人ノイズなギターリスト、林さん。窓、2度目の出演です。機材使うとふわふわしてしまって「印象」で終わってしまう演奏ってよくある じゃないですか。ぼくにとって林さんの音は「実体」です。実体が回ったり逃げたり追いかけてきたり。一言で片づけたらダメなんですが。 センスな。

田路紅瑠美:
こちらも「窓」初出演の田路(とうじ)さん。やはり振付もできるし即興もできるマルチなダンサーさんです。東野祥子さん率いる ANTIBODIES Collectiveでも活動されていますので、異ジャンルとの共演には 研ぎ澄まされた感覚を持っています。初顔合わせの共演者たちとそれぞれの風景を。




9/23 窓 vol.15

mado_vol15_member.jpg(209293 byte)

2018年9月23日(日)

【時間】開場6:30 開演7:00
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

近藤彩香 dance
富永眞衣 dance
鈴木広志 sax
石原雄治 drums


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第15回目です。


近藤彩香:
ムリウイ初登場、ダンサー・振付家の近藤彩香さん。映像で見た近藤さんのダンスはエレガントでキュートな動きの玉手箱でした。次々に繋がり現れていく 「即興的な振付」はとても自然で、何ができるかを証明しようとする類のものでないことがすぐ分かりました。これ自然に見えるのは相当スキルが高いからでしょう。

鈴木広志:
久しぶりのムリウイ出演、サックスの鈴木広志さん。音楽のライブだけでなく舞台やテレビ関係の演奏家としても各方面から引っ張りだこ。でも普段は曲を演奏することが メインだと思います。今回はメンバー含め完全即興ですが「危険なブッキングわくわくしますね。うふふ」と不敵な笑みが返ってきました。楽しみ過ぎます。

富永眞衣:
2018年6月に初めてムリウイでダンス公演を行った富永眞衣さん。一見、コンテンポラリーというよりストリートを感じさせるキレのあるダンス。でもよく見る としっかりとしたバレエの基礎も感じられる。いやジャンル名はどうでもよくて、それより、人間という動物はすごいダンサーなんだなあって思わせてくれます。

石原雄治:
窓への出演が最多記録の3回となる石原雄治さん。ダンサーとの共演経験はほぼなかったはずですが「異分野」と共演してるという感じがしないです。よく動きを 観察して、同じ所に立とうとする感じが素敵です。電車ですがドラムセットに加えティンパニーも2台は持ってきてくれるかも。即興ドラムのホープはとんでもない大食いです。




8/24 窓 vol.14

mado_vol14_member.jpg(210489 byte)

2018年8月24日(金)

【時間】開場7:30 開演8:00
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

相川瞳 vibraphone
向島ゆり子 viola, violin
酒井直之 dance
川合ロン dance


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第14回目です。


相川瞳:
「パーカッショニスト」の相川瞳さん。実はムリウイではヴィブラフォンしか演奏されたことがありません。音楽に向かう姿勢が真っすぐで本当に美しいです。 即興を主戦場にされている訳ではないので、今回はどんな窓を開いてくれるのでしょう。非常に希少なダンスとの共演もお楽しみに。恋しますよ?

向島ゆり子:
バイオリンと言えばもちろん向島ゆり子さんですが、実はビオラと言ってもゆり子さんなのです。彼女とはもう数えきれないくらいお仕事させてもらっています。 世界中どこへ行っても楽器一本で「楽しく食っていける」サバイバーだと思う。かっこいい。ありとあらゆるシーンで活躍する、生きたレジェンドです。

酒井直之:
Co.山田うんのメンバーである酒井さん、ムリウイ初登場です。先日初めてお会いしましたがとってもさわやかな方です。カンパニーだけでなく個人の作品も精力的に 発表されているようです。見られる意識でなく見る意識をもって舞台に立つとき、どんなダンスが酒井さんの身体から発せられるのかとても楽しみです。

川合ロン:
ずっと前からお名前は存じ上げていました、川合ロンさん。ダンス業界では全くの新参者であるムリウイがお呼びするのはどうか・・と思いましたがエイヤ!と お誘いしたところ気持ちよく出演に応じて下さいました。ダンス界を牽引する一人、ロンさんをお迎えして、皆さんと暑く楽しい夏の夜を過ごせたらと思います。




7/22 窓 vol.13

mado_vol13_member.jpg(218451 byte)

2018年7月22日(日)

【時間】開場7:00 開演7:30
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

奥野美和 dance
高岡大祐 tuba
久下惠生 drums
YASUCHIKA dance


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第13回目、1周年記念です。


奥野美和:
主催のダンスユニット、N///Kの活動等でますます大忙しの中、窓にはその「身」一つで出演してくれます。奥野さんのダンスが圧倒的なのは技術や稽古の 賜物であるに違いないのですが、それよりも何よりも「信念」にあるような気がします。疑いがない。決して容易く答えを教えてくれるような表現ではありませんが、 つい、遠くを見る彼女の視線の先を追ってしまうのです。

高岡大祐:
マイブラザー、2回目の窓出演です。飼い主とペットが似てくるという話はよく聞きますが、演奏者と楽器が似てくるということは・・・。この人のチューバ演奏を聴くと 思うのは「ああ、人間って管で出来てるんだなあ」ということです。人間の体の延長が楽器であるということを、空気の振動で教えてくれます。対応する瞬発力、発想、 忍耐力、ずば抜けています。

久下惠生:
マイヒーロー、2回目の窓出演です。先日久下さんのドラムを聞いてて思ったんです。いい音を聴かせる人やいいビートを聴かせるドラマーは沢山いるでしょう。 でも、「文化」を聴かせるミュージシャンはいない。明らかに彼の音はその中心にいて、いつでも人より一歩か二歩先を転びながら進んできてくれたんだなと。 カルチャーショックですよ。

YASUCHIKA:
「奥野さんともう一人のダンサーは?」と自問自答して2週間。苦しみ抜いてもう白旗を上げようとしたその瞬間、12年前にムリウイで見たこの男のダンスが目の前に 立ち上がりました。(旧)金野泰史さん。改めて映像観ましたが、相変わらずすばらしく孤高です。舞踏ともコンテンポラリーとも言い切れない、世界にただ1つのダンス。 YASUCHIKA、電光石火の「窓」初出演決定。



6/30 窓 vol.12

mado_vol12_member.jpg(210609 byte)

2018年6月30日(土)

【時間】開場7:00 開演7:30
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

牟田のどか(dance)
高岡さあや(dance)
横手ありさ(voice, ukulele)
櫻井響(beatbox)


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第12回目です。


牟田のどか:
ムリウイ初出演の牟田のどかさん。彼女がデラシネラで共演した宮河愛一郎さんの公演をムリウイに見にいらっしゃった時にお会いしました。 幼少からバレエを始め、ニューヨークやウィーンでダンス研鑽の日々を経たそうです。現在はダンスはもちろんCM出演やモデルなどジャンルを超えた活動を されているのどかさん。どんな即興を見せてくれるでしょう。

高岡さあや:
こちらもムリウイ初出演。カフェの常連さんから「最近ダンスのイベントも始めましたよね?実はダンサーの幼馴染がいるんです」と紹介されてつながった縁。 さあやさんは英国でダンスを学んだあとロンドンでダンサーとして活躍されたそうです。拠点を日本に移された今、その暮らしの中にはどんなダンスが流れているのか。 注目です。

横手ありさ:
歌手の横手ありささんは実に多彩な方で、そもそもムリウイには「すこやかクラブ」でパフォーマーとして初出演しました。その後、柿崎麻莉子さんの ライブに声の演奏家として出演しましたが、決して「伴奏」などにならない、舞台上で自然に「共演」出来る稀有なミュージシャンです。ウクレレを抱えて窓に初めて 出演します。

櫻井響:
出会ってからずいぶん時間が経ちましたが、ムリウイ出演は久しぶりです。ヒューマンビートボックスの響くん。まさに「隠し玉」としてムリウイの窓へご招待しました。 ヒップホップとかストリートとか、音楽にもダンスにもそれっぽい用語はあると思います。でもそういう「手法」ではないところにある彼の人力サウンドをお楽しみください。 太いですよ。



5/24 窓 vol.11



2018年5月24日(木)

【時間】開場7:30 開演8:00
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】

柿崎麻莉子(ダンス)
石橋静河(ダンス)
水谷浩章(ウッドベース)
徳永将豪(サックス)


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第11回目です。


柿崎麻莉子:
いよいよこの人が窓に登場します。ムリウイではおなじみの柿崎麻莉子さん。今回初めて彼女を店の企画にお呼びしました。公演でもライブでも即興でも百戦錬磨のダンサーですから、さてこちらはどうやって迎え入れるか。窓を全開にして5月の風が通り抜けていくようなステージを用意しておきたいと思います。

石橋静河:
柿崎さんからのご紹介です。ムリウイ初出演の石橋静河さん。幼少からバレエをされていてここ数年はお芝居に集中して取り組んでいるとのこと。彼女の主演した映画を見ましたが、まさに「透明感と実在感」というキーワードがぴったりの佇まい。まだ踊ってるの見たことないけどずっと見てたくなる踊りなんだろうなあ。

水谷浩章:
窓には2度目の出演になります。前回はエレキでしたが今回はウッドベースでお願いしました。どんな編成の中にあってもベースというポジションから全体を俯瞰できる音楽家。大きくいじらなくても一つか二つ動かすだけで全体が跳ねたりシフトしたりします。そう、そこはいちばん低い場所、いちばん低い音。舞台の土台。

徳永将豪:
今回の出演メンバーを全員に送信したところすぐに徳永さんから返事が来て「たけしさん、あなたは恐ろしいおっさんですね。」と書いてありました。ざまあみろ。ぼくは彼のロングトーンが好きです。もう特殊奏法って言葉は不要です。自分の音に対する忠誠心。まるで空間を静かに彫刻するかのようです。




4/13 窓 vol.10



2018年4月13日(金)

【時間】開場7:30 開演8:00
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】
関島岳郎 tuba
藤井泉 dance
久下惠生 drums
西山友貴 dance


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第10回目です。


関島岳郎:
「栗コーダーカルテットの」とか「ピタゴラスイッチの」とかいくらでも枕詞を付けれますが、ぼくにとっては純粋に「テューバの」関島さんです。長年ありとあらゆるポピュラー音楽の現場で丸く豊かな低音を響かせてきました。音楽ファンだけでなく音楽家からも広く尊敬を集める関島さん。希少な即興です。

藤井泉:
先日のダンス公演で初めてお会いしました。その中でサングラスをかけてソーセージを刺したフォークを片手にバレエを踊るシーンがあったのですが何をやってもかっこいい。ぼくの娘の通うバレエスタジオにNoismのフライヤーが貼っていました。泉さんが長く歩んでるダンスの道。その道端に小さな窓を開けてお迎えします。

久下惠生:
多くのミュージシャンを窓にお呼びしましたが、こんなに緊張することはありませんでした。ぼくの中で伝説的ヒーローです。久下さんに対する勝手な妄想が頭に広がっていました。怖いです。でも演奏から垣間見れるのはその破壊性以上に緻密さです。最近ハンバートでドラム叩いてたという噂を聞きました。良成さんやるな。

西山友貴:
おこめちゃんからご紹介していただきました。西山さんもCo.山田うん所属のダンサーさんです。その他にもコンテンポラリーダンスの現場で多くの舞台に立ってこられています。何度か店にも公演を見に来てくださっていましたが今回ついにムリウイ初出演です。即興でどんなダンスを見せてくれるのか楽しみで仕方ありません。




3/24 窓 vol.9



2018年3月24日(土)

【時間】開場7:00 開演7:30
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】
加瀬菜々子(ダンス)
山口静(ダンス)
高屋敷庄一(マリンバ)
五十嵐あさか(チェロ)


ムリウイが主催する音楽とダンスの即興ライブ企画。
<窓>の第9回目です。


加瀬菜々子:
先日太田ゆかりさんの公演でムリウイに初出演されました。決められた振付の中でその長い手足を自然に使っていたのがとても好印象でした。きっと身に付けてきたスキルがあるから「体形」も自分のダンスに取り込めるのでしょう。大学を出てまだ間もない加瀬さん。初めての即興の場。

山口静:
昨年「所作」という公演に振付家として参加されました。作品も素敵だったのですが、彼女自身が現場でふと見せてくれたダンスがすてきだったので今回出演をお願いしました。誤解を恐れずに言うと、演技というものの反対側にあるダンス。自分自身の体と会話してるみたいなんです。

高屋敷庄一:
マリンバは「競技」できてしまう楽器なのですが「競わない」演奏ができる高屋敷さんだからこそ出演をお願いしました。低音を丁寧に床に落としていくとそれが大きな丸いボールみたいになって空間に跳ね返ります。本当に贅沢な巨大楽器です。搬入・搬出よろこんでお手伝いします。

五十嵐あさか:
最近はいろいろな種類の音楽に積極的にかかわっているチェロの五十嵐あさかさん。でもやっぱりそのバックボーンにあるのはクラシックでしょう。曲の話ではなく、音の響かせ方だったり、音楽に向かう姿勢のことです。美しく筋の通った音が即興の中でどう響くのか楽しみでなりません。




2/16 窓 vol.8



2018年2月16日(金)

【時間】開場7:30 開演8:00
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】
坂田明(サックス)
佐藤芳明(アコーディオン)
小暮香帆(ダンス)
宮河愛一郎(ダンス)


ムリウイが主催する新企画。
<窓>の第8回目です。


坂田明:
坂田さん、実は店の企画でこういうのを、、「いいね!」いや、音楽とダンスの即興で、、「いいよ!」もしよろしければ坂田さんをこの窓に、、「やるよ!」はい?
意を決してお声がけしましたがあっけなく師匠の<窓>出演が決定しました。細かい説明は必要ないでしょう。大切なことだけ繰り返します。坂田明がムリウイの<窓>に出演します。

佐藤芳明:
佐藤さんは二度目の<窓>出演です。経験と技術でどうとでも対応できる佐藤さんが一回目の窓で選んだチャンネルは、「聴くこと」と「観ること」でした。必要最小限の音数で、必要最小限の音量で、静かにその場を味わっているかのようでした。さて今回はいかに。

小暮香帆:
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのダンサー小暮香帆さん。彼女の即興の特徴を一つだけ言うとしたら、INとOUTです。ONとOFFでもいい。それらに境界がない。つまり彼女にとって即興で踊ることは「特別」なことではないということ。特別なものにしないからこそ、特別な自分でいられるということ。

宮河愛一郎:
1月にムリウイで自主公演を行う宮河さん。何度かその打合せでお会いしましたがその人柄に魅了されました。まっすぐです。窓の話をしたら「やってみたいです」と言ってくれました。小さなステージに大きな愛一郎さんがどのように舞うのか。楽しみで仕方ないです。




1/20 窓 vol.7



2018年1月20日(土)

【時間】開場7:00 開演7:30
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】
水谷浩章(ベース)
矢萩もえみ(ダンス)
政岡由衣子(ダンス)
石原雄治(ドラム)


ムリウイが主催する新企画。
<窓>の第7回目です。


水谷浩章:
ベースというと「支えるもの」として捉えられることが多いです。まるで他に主人公がいるかのように。水谷さんのベースを聴く度に思います。全体を支えるということは全体を動かすことなんだなと。自分がいかに自分自身でいれるか、自分自身がいかに全体の一部であれるか。この日も水谷さんはにこにこ顔でベースを弾くんだろうな。

矢萩もえみ:
ダンサー荒悠平さんのご紹介です。初めてムリウイの玄関にもえみさんが立っているのを見たとき直感的に「あ、ダンサーだ」と思いました。しかも素敵なダンサーだって思いました。極論かもしれませんが、ダンスって「立つ」ことだと思うんですよね。あ、人類が立ったときからダンスって始まってたんだ。うつくしき直立。

政岡由衣子:
以前からお名前は知っていたのでこうして初めてムリウイにお招きできることがとても嬉しいです。BATIK所属。カンパニーで踊ることと個人で踊ることってどういう感覚の違いがあるのでしょう。普段はバンドで活動している人が弾き語りする感じ?政岡さんもチャンネル数多そうです。ここではどんなチャンネルを見せてくれるのでしょう。

石原雄治:
石原さんは2度目の窓です。1度目は小物とかじゃなくてちゃんとドラムセットを組んでもらいました。そして「ちゃんと叩いて」とお願いしました。カッコよかったです。丁寧にやることと躊躇することって違うと思うんです。やっぱりちゃんと切らないとだめだと思うんです。水谷さんと初共演の知らせに興奮気味でした。




12/30 窓 vol.6



2017年12月30日(土)

【時間】開場5:00 開演5:30
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】
奥野美和(ダンス)
青山健一(絵)
辰巳小五郎(トランペット、テルミン)
藤代洋平(Noise、Sound)


ムリウイが主催する新企画。
<窓>の第6回目です。


奥野美和:
人間には「からだ」というものがある。そしてそれは「意志」で動く。そんな当たり前も彼女のダンスに分解されて「いや、ちょっと待てよ?」と思えてくる。進めば進むほど深まる謎。しかしその先にしかない真実。からだに宿る美しき覚悟。ムリウイ初登場、奥野さんのダンスは必見です。

青山健一:
画家の青健さん。<窓=音楽×2名+ダンス×2名>という形式があっけなく壊れました。いえ、実はぼくの中では何も壊れてません。なぜなら彼の絵はダンスです。決して空間を支配するようなビジュアルではありません。でもふと気づくと皆さんの中に入って来てそこでダンスを始めるんです。

辰巳小五郎:
トランペットの辰巳さんは青健さんと同じく長年渋さ知らズで活躍されています。ムリウイもずいぶん長くお世話になっています。ぶらっとやってきて小さな風呂敷を広げたらどんな音楽でも入ってて、どの音楽からも宇宙みたいなのが聞こえてくる。久しぶりに辰巳兄さんを地球に向かえます。

藤代洋平:
奥野さんの舞台作品を音の側から支え続ける藤代さん。やはりムリウイ初出演。いや、いわゆる「音響」の方がライブに出演するということ自体初めてかもしれない。彼のノイズには「自分」があるかのようです。音がむくっと立ち上がって自分で演奏し始めます。町にどんな音が響くのでしょう。




11/30 窓 vol.5



2017年11月30日(木)

【時間】開場7:30 開演8:00
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】
佐藤芳明(アコーディオン)
今村よしこ(ダンス)
熊谷拓明(ダンス)
北学(サックス)


ムリウイが主催する新企画。
<窓>の第5回目です。


佐藤芳明:
皆さんご存知、あの、佐藤さんです。泣く子もだまるアコーディオン奏者を<窓>にお呼びしました。即興の企画ですからちょっと意外でしょ?いや、素晴らしいのですよ。ぜひ彼の即興を聴いてほしい。音であろうがダンスであろうが「なにその対応能力!」です。

今村よしこ:
<窓>には2回目の出演。一度出た人と話すとみんな口を揃えて「今度こそ!」って言うんです。それぞれにそれぞれの挑戦と反省と喜びがある。そんな場であれたら最高です。今村さんは今回、どんな「今度こそ!」を踊ってくれるのでしょうか?

熊谷拓明:
「ダンス」って一言で言っちゃいけないんじゃないか?熊谷さんのダンスを見るとそんな気持ちにさせられます。お芝居、エンターテイメント、コント、全部が詰まったダンスです。でもそうですね、これは丸裸の熊谷さんが見れる貴重な機会かもしれませんよ。

北学:
<窓>に音楽家をお呼びするとき「ダンスと共演してない人」というざっくりとした自分ルールがあります。今回それが壊れました。パリ在住の北さん。東京ではあまり知られていませんが、まるで美術作品のような即興演奏。環境に筆を這わすように丁寧に音を描きます。




11/3 窓 vol.4



2017年11月3日(金)

【時間】開場7:00 開演7:30
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】
小松睦(ダンス)
藤巻鉄郎(ドラム)
林哲也(ギター)
濱田陽平(ダンス)


ムリウイが主催する新企画。
<窓>の第4回目です。


小松睦:
ムリウイ初出演。<窓>から入って来ます。窓から入るって表現良いですね、お行儀悪くて。森の奥にある深緑の湖のような美しいたたずまい。平原慎太郎さん率いるOrganWorksでも活躍されています。とても楽しみな、はじめまして。

藤巻鉄郎:
<窓>には2回目の出演。そう、出演者の皆さんには何度も繰り返し出演してほしい企画なのです。前回はパーカッション的なセットでしたが、今回はドラムセットで参加してくれるそうです。当たり前ですが同じ演奏は二度とありません。

林哲也:
微音カフェノイズともいうべきムリウイでのイベントに出演された時に感銘を受けました。多くのミュージシャンが「自分の実験」に没頭しがちなのに対し、その場の音に深く聴き入るような演奏。ダンスとノイズ。実は<窓>の裏の企み。裏窓。

濱田陽平:
数年ぶりのムリウイ出演です。最後に会った時は「イスラエルに行く!」と言っていました。今はどこにいるのでしょう。そしてこれからどこへ行くのでしょう。なんだか不安になるのは、中にうごめく強い愛のせいでしょう。ダンスよ!




9/23 窓 vol.3



2017年9月23日(土)

【時間】開場7:00 開演7:30
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】
新宅一平(ダンス)
ダレンムーア(ドラム)
高岡大祐(チューバ)
小暮香帆(ダンス)


ムリウイが主催する新企画。
<窓>の第3回目です。


新宅一平:
初めて観た彼のソロ作品には「笑撃」を受けました。物語をしゃべりながら踊るのですが、滑稽なまでに洗練された動きと類まれな言語感覚に釘付けでした。唯一無二のダンサー。

ダレンムーア:
オーストラリア出身、東京在住のドラマー。坦々と世界中を旅してきたようにどんな舞台でも即座に自分の居場所を見つける。見つけたと思ったらまた探す。即興音楽の終わりなき探求者。

高岡大祐:
ムリウイに「即興」の文化を芽生えさせ根付かせたのはこの男。会うたびにアップデートされてゆく好奇心と表現。その圧倒的な「聞く力」は、外から入る街の雑音すら「よい音」に変える。

小暮香帆:
ムリウイ初登場。新宅さんのご紹介で今回の出演となりました。まだ映像でしか彼女のダンスは見ていないのですが、とにかく素晴らしいです。身体、という楽器から音が聞こえてくるようなダンス。




8/26 窓 vol.2



2017年8月26日(土)

【時間】開場7:00 開演7:30
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】
荒悠平(ダンス)
石原雄治(ドラム)
平多理恵子(ダンス)
徳永将豪(サックス)


ムリウイが主催する新企画。
<窓>の第2回目です。


荒悠平:
暮らしという単位からダンスを見つめ様々なシーンを作っています。圧倒的に踊れる肉体が「自由」という制限の中でどんな音を奏でるでしょう。

石原雄治:
東京の満員電車で大きなドラムセットを運べるのは才能です。真ん中にある自分に向かって一途な様がそのまま音になった素晴らしいドラマーです。

平多理恵子:
通称、リエゾウ。長年舞踊の世界で活躍されてきました。彼女のダンスを言葉で表すと丸い直線です。その長い手足を伸ばして即興の扉を開けます。

徳永将豪:
「いわゆる音楽の才能ありません、ただしつこいだけです」は自身の言葉。彼のロングトーンが針の穴を抜けた時そこに広がる世界に目を奪われます。




7/30 窓 vol.1
回想しました→



2017年7月30日(日)

【時間】開場7:00 開演7:30
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】メール:muriwui@gmail.com(ムリウイ)

【出演】
藤巻鉄郎(ドラム)
今村よしこ(ダンス)
竹下勇馬(自作電子ベース)
飯森沙百合(ダンス)


ムリウイが主催する新企画。
<窓>の第1回目です。


藤巻鉄郎:
すごいドラムはあっても美しいドラムはなかなかありません。先日のムリウイでのソロは圧巻でした。この若手ドラマーの進化は止まりません。

今村よしこ:
長年ダンスに携わってきた経験が独特な佇まいとなって指先にまで宿ります。作品、振付、という枠をこえて新たに即興の世界へ一石を投じます。

竹下勇馬:
彼の手作り楽器に完成の文字はありません。唯一無二の音をアップデートし続けるベーシスト。意思まで想起させるノイズがダンスと出会います。

飯森沙百合:
通称、おこめちゃん。観る人の心を一瞬に捕まえてしまうダンス。音楽と時間と自分に向き合う姿勢が外へと向かって輝き放たれるかのようです。