■ セイラムの風〜From Etsuko #003--路線バスのこと
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Courthouse Square Station の南側と北側より
Courthouse Square Station の南側と北側より
アメリカは車社会なので、運転できない私は少々不安のままの渡米でしたが、ここセイラムはバス路線が発達していて一安心でした。
バス会社の名は”チェリオット”(Cherriots)。ダウンタウンの中心にある"Courthouse Square Station"は18路線、ウィラメット川を挟んで西側の町にある”Glen Cleek Transit Station"は7路線、と、二つのバス発着場から25路線、各方面に出ています。
バスには路線毎に名前がつけてあり、それを見ると行き先がわかります。(ちなみに、私の良く乗る2番線は"Jan Lee" です)

運行本数があまり多くないので、路線図と時間表を確認してから出かけます。
それらはバス発着場(時間表はバスの中にも)に置いてあり、いつでもフリーで貰えます。

月曜日〜金曜日6:15am〜10:00pm15分〜60分間隔
土曜日7:15am〜10:00pm60分間隔
日曜日、感謝祭、クリスマス、元旦運行なし

私はシニアの1ヶ月パス、(1ヶ月というのは買った日からではなくカレンダー月)今は9月のパスを8月末に買って、便利に使っています。なにしろ安いのと、気軽に使えるのが嬉しい。
パスには名所の絵がデザインされて綺麗です。

バスの運賃(ドル)1回1日チェリーカード
(11回)
1ヶ月
若者(6〜18)0.501.005.0015
大人(19〜59)0.751.507.5020
シニア(60+)、体に障害のある人0.350.703.5010
老齢者医療保険証(65+)を持っている人0.350.703.5010
5才以下の子供無料

街角のバス停
街角のバス停
発着場を中心に外周りのバスは降りる時、内回りのバスは乗る時と運賃を支払う時が違うので、最初、まごついていました。バス停留所は路線番号の書いてあるポールが立っているだけで、日本のようにバス停の名、時間表はありません。(所々にあるボックス型のには張ってありますが。)
アメリカの道路には全部名前があって、交差点に表示されており、バス停は大抵交差点にあるので、交差する二つの道路名がバス停の名前になります。たとえば、D Street and 17th。
降りる時は、窓に渡っているロープを引っ張る、窓枠にはめ込んであるテープを押す、とバスによって二通りの合図があります。車内のアナウンスが分かりづらく、電光表示板も次のバス停の案内の前に誰かが下車の合図をすると表示されなく、自分の降りる所は?
結局、自分の目でしっかりと表示板を見ながら、あちこち出かけています。今でも新しい所へ行くときは、地図を片手にドキドキですが、探すのも面白く楽しいものです。

バスについての新発見は、車椅子対応と自転車を乗せる事が出来ること。こちらは上体が大きく、足に負担がかかる人が多いからか、電動車椅子の人をよく見かけます。坂もあまりないので外出しやすいのかもしれませんが。
バスは車体の前方が下がり(これにはびっくりしました)渡し板が出て乗りやすくなっています。前の座席を上げると、二台分のスペースができ、その人たちは自分で電動車椅子を運転して乗り降りします。もちろん椅子の固定は運転手さんがしてくれるのですが。これは、なにも特別なことではなくごく日常的なこと、日本もこの様になるといいですね。

自転車を乗せているバス
自転車を乗せているバス
バスの前に自転車2〜3台乗せられる荷台が付いていて、持ち主は自分で自転車をその台に固定して乗車します。自転車に乗っていて途中で疲れたとか、どこかへ行ってサイクリングをしようとかetc。とても便利で人々は良く利用しています。

車体は大きく頑丈で(当たり前ですが)100キロ以上ありそうな男の人二人が並んで座っていてもビクともしないのは、座席ががっちりとした鋼鉄製なのでした。もちろん座る所、背もたれはクッションで座りやすくなっていて、乗り心地もまずまずです。バスの時間は正確で、列車のほうが不正確です。なんだか日本と反対のようですね。
バスはいろんな人たちと乗り合わせ、とても庶民的でいい乗り物ですので、大いに利用しようと思っています。

2003/10/04-from etsuko
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