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竹内実花+ヨミガタリストまっつ

サプライズ賞を受賞しました!
(12/26, 2010掲載)

さっぽろアートステージ2010 からの引用です。


TGR札幌劇場祭2010大賞

審査委員総評[その2]

連載2回目は、札幌在住の映画監督・早川渉さん。
早川さんは97年から初の16ミリ長編映画「7/25【nana-ni-go】」を監督、
99年にはカンヌ映画祭国際批評家週間に正式出品され高い評価を受けるなど、
ほかにも多くの国際映画祭でグランプリなどを受賞しています。
TGRの審査委員は今年で2年目となります。
大作ですが一気にご紹介!



審査委員・早川渉さん(映画監督)の総評

(中略)

12、「やまびこ舞踏会」竹内実花+まっつ

審査員からのサプライズ賞が与えられました。納得です。というより、今回のこの作品はグランプリは無理でも、特別賞に値する内容のものだったと断言しておきます。秀逸な人魚姫でした。
この後の人生で、何かの機会で人魚姫という物語に出会うことがあれば、必ず今回の舞台のことを思い出すでしょう。それほどすばらしかったです。今回出会った29作品の中でも、印象度という点においてはナンバー1だと思います。
昨年も同じような演目を拝見しましたが、あまりピンと来ませんでした。竹内さんの舞踊は、彼女自身の圧倒的な存在感とも相まって、思わずハッとする場面が多々あるのですが、語り手のまっつさんとのマッチングが全然よくない・・・正直言って、お互いがお互いのよさを消し合っているような舞台だったと記憶しています。しかし、今回は違った!
まっつさんの読みがあまり前面に出てこずに、竹内さんが演じる人魚姫の存在感をしっかりと際立たせる、 繊細で力強いサポートに徹している印象がありました。見ている我々は竹内さんが演じる人魚姫の肉体的な運動とまっつさんの緩急自在のささやきにより、物語の世界に完全に没入することができたと思います。
僕が見たのは初日の方で、翌日は演目が変わり「美女と野獣」だったとか・・・こちらも見たい!!
再演を望みます!


(C) GooSayTen 2010/ (C)Photograph by Katsumi Takahashi,1998