「囚人のジレンマ」テスト

―対人社会動機検出法―

「囚人のジレンマ」テストは9個の対人社会動機の構成比率を検出します。

単 利 ・ 共 栄 ・ 献 身
優 越 ・ 平 等 ・ 卑 下
加 害 ・ 共 倒 ・ 自 虐


利他行動や共倒れなど「囚人のジレンマ」状況に見られる
動機パターンを検出するプログラムで、
下図のように動機成分構成比率を表示します。

対人社会動機検出法 (C)動機成分構成比率図 by 葛西俊治 2007

 これまで日本・韓国・中国・台湾・香港・アメリカ・オランダなどで
動機成分パターンの国際比較調査研究が行われています。






 8ヶ国での動機成分例
五ヶ国の動機成分パターン(C)葛西俊治2007

   五ヶ国の動機成分パターン図
多次元尺度構成法による図示 by 葛西俊治 2007



32個の利得行列からTかUを選択する。

「囚人のジレンマ」などの利害関係は左のような「利得行列」で表記 されます。

対人社会動機検出法は、こうした利得行列32個について、[T か U]を選択してもらい、その32個の選択結果を分析することによって動機成分構成比率 を解析する方法です。

* 2x2 payoff matrixすべての利得順位パターンについての理論的解析データに基づいて、32個の選択結果から動機成分の構成要素を割り出しています。TかUのどち ら を何回選択したかといったnaiveな方法ではありません。


  • 対人社会動機検出法は元北海道大学教授・元駒澤大学教授、寺岡隆氏により開発されました。2x2利得行列の解析を含めて10数年 の研究の成果に基づいて完成をみた分析方法です。
    『対人社会動機検出法』寺岡隆著 (北大路出版 2000)に詳細がありますのでご参照下さい。→ [引 用と解説]

  • 今後の国際比較を進めるために24国語版の実験セットが作成されています。→ [English version]

  • 対人社会動機成分検出プログラムは寺岡隆(1997)によりN88-Basicで作成され、葛西俊治(2000)に よってWindows版に移植され、機能追加 (動機成分構成比率図など)が行われています。(2007, Feb.5)

  • Windows版解析プログラムは、心理学、社会学、経済学、倫理学など関連領域の研究者や実務家の方に提供されています。 詳細については下記 までお尋ねください。

  • 寺岡隆先生がお亡くなりになった2004年から13年目(13回忌)となる2017年度に向けて、分析シートの結果を分析するためのWindows10用の解析プログラムを見直し、研究者の方を中心に提供する準備を進めています。これまでにも国内や海外の研究者の方にも無償提供していますので、関心のおありの方は詳細についてお尋ね下さい。
    (VisualBasicプログラムから、Windowsでの実行用exeファイルにして提供中。2016-2017)




  対人社会動機検出法研究会

     代表 葛西 俊治  [研究内容] 
     メールアドレス:dt@relak.net 
    
 
(確認, 2023/ 4/16)