燃えろ!麻雀マンガ


 
私のお気に入りの麻雀マンガを紹介していきます。

更新日 タイトル 作者 コミックス巻数 その魅力
01/02/23 はっぽうやぶれ かわぐちかいじ 近代麻雀
コミックス
全6巻
名作「沈黙の艦隊」で有名になった、かわぐちかいじであるが、私の一番大好きな、かわぐちかいじ作品はこれです。主人公の花島タケオのモデルはもちろん、小島武夫プロで、このキャラがまことに魅力的で、脇を固める蟹江凱(古川プロがモデルか)と朝倉徹也(阿佐田徹也がモデル)の個性も最高で、実在した麻雀新撰組は、こんな形だったのかと思わせる迫力だ。特に最終回で見せた、勝つためのイカサマではなく魅せるためのイカサマは圧巻だった。「これは」という手が入ったとき、ついつい「おっしょい」と無理してしまうのは、このマンガの影響である。
 同じ作者の麻雀マンガでは「プロ」もおすすめ。併せて読むことをおすすめしたい。
01/02/23 スーパーヅカン 片山まさゆき 近代麻雀
コミックス
全9巻
麻雀マンガ史上、主人公が負け続けるマンガは過去に無かったと思う。そういう面では、ギャグマンガ風の作風といい、作者片山まさゆきはニューウェーブ麻雀マンガの旗手であろう。このマンガの主人公は豊臣秀幸で、いつも、かもられる相手は、明智(医者)、徳川(コピーライター?)、織田(テレビ局のAD)で、ネーミングがもろ戦国時代ですな。しかも明智は、華麗な手回し、徳川の強引な攻め、織田の有無を言わさぬ一発ツモなど戦国武将に似てるような似てないようなキャラでした。ヒロインは当時のアイドル「早見優」と「中森明菜」をくっつけた「早見明菜」です。作者は、この当時ヤングマガジンで「ぎゅあんぶらあ自己中心派」を連載してましたが、この主人公の「持杉ドラ男」は、作者の理想を、いつも負ける「豊臣秀幸」は作者の現実を表していると言われました。この2つのマンガのキャラで家庭用麻雀ゲームソフトが数多く出ています。この2作は甲乙つけがたいですが、より超B級なものということで、こちらを選びました。2作とも古本屋で馬鹿安ですので読んでみる価値は高いでしょう。
01/03/18 福本伸行 近代麻雀
コミックス
15巻
以下続刊
「カイジ」で講談社マンガ賞を取った福本伸行は、現在最も勢いのある麻雀マンガ家であろう。この「天」というマンガは、最初はかつての福本作品に見られるようなコミカルな部分が多かったが、一人の天才脇役が、このマンガを変えた。その天才脇役(主役といって良い)が、「赤木しげる」である。彼の若い頃を主役にした「アカギ」もこの「天」と並んで傑作だが、この「赤木しげる」を生み出したという点だけでも、この作者は、すごい。そして、一番すばらしいところは、麻雀のルールを勝手にアレンジするところである。この超ローカルルールが、まことに魅力的で、2人麻雀のPK戦は私も是非試してみたい。現時点で最も読んでほしい麻雀マンガだが、やや作風に疲れが感じられるのは気のせいか。