【孫子の兵法に学ぶ経営戦略 パート1】
〜始計編より〜
 
 諸葛孔明、曹操、武田信玄、ナポレオン、毛沢東、現代においてはパウエル米国務長
官に至るまで、歴史上の名将たちが多大な影響を受けた稀代の戦略家である“孫子”の
教えは、二千五百年の時代を経た今でも、色褪せることなく受け継がれています。
 その孫子の兵法の中から、企業経営に活かせる言葉をピックアップして紹介いたしま
す。皆様の事業の一助になれば幸いです。
 
『兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。察せざるべからず。』
(訳) 戦争は国家の重大事で、国民の生死、国家の存亡がかかっている。十分、慎重に
対応すべきである。
 
 経営者は、企業の存亡をかけた大きな決断をする際に、一時の欲望や感情に駆られる
ことなく、様々な角度から慎重に検討したうえで、決断すべきである。
 
『算多きは勝ち、算少なきは勝たず。』
(訳) 勝算の多い方が勝ち、少ない方が敗れる。
 
 計画性のない投資は失敗する。成功するためには、慎重に計画し、リスク管理を徹底
し、勝算を立ててから投資すべきである。
 
『一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法』
(訳) 勝敗の鍵は、道、天、地、将、法にある。
 
 成功の鍵は、道=理念、天=タイミング、地=マーケティング、将=リーダー、法=
組織のシステムにある。
 
『将とは、智、信、仁、勇、厳なり。』
(訳) 将軍の条件は、智、信、仁、勇、厳を備えること。
 
 リーダーは、智=知識、信=信用、仁=思いやり、勇=勇気、厳=厳しさを備えなけ
ればならない。
 
『兵は詭道なり』
(訳) 戦争とは、だまし合いである。
 
 競争に勝には、したたかな駆け引きが必要である。
 
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