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【幸福経営のすすめ】

�W.使命

 企業の存在意義は、使命を果たし社会に貢献することにあります。使命とは、与えられ、責任をもって果たさなければならない任務のことです。

 では、誰から与えられるのでしょうか。それは、社会といえるでしょうし、天から与えられるともいえるでしょう。更に言えば、経営者が時代の変化や社会の求めに耳を傾けて、自らの気づきとして見出すものともいえるのではないでしょうか。

 企業は社会を支える経済的な機関ですから、その使命は社会経済を豊かにするものでなければなりません。消費者に対しては、生活を豊かにする物資やサービスを、生産者に対しては、生産に必要な物資や生産力を向上させるソリューションを、安定的かつ生産的に供給し続ける責務があります。

 継続して高い生産性で社会に貢献していくためには、自らが得意とする領域、自らの能力で責任をもってやり切れることに焦点を当てる必要があります。自らの能力を存分に発揮し、価値を生み出せている実感が得られたとき、そこで働く人たちの間に強い使命感と幸福感が溢れるのでしょう。

 逆に、不得手なことや能力を超えたことで社会に貢献することはできませんし、そのことで企業の存在意義そのものを喪失しかねません。なにを使命とすべきかは、幸福な経営を実現する上で極めて根源的な課題といえるでしょう。

 また、社会によい影響を与えることがあっても、悪い影響を及ぼさないよう自らを律する社会的責任を負わなければなりません。どれだけ事業として成功しているように見えても、その事業により環境が破壊される、消費者の健康に害を及ぼす、社会秩序を乱すなどのようなことがあれば、社会はその企業をいずれ許容できなくなるでしょう。

 経営者は、企業は金儲けのための私物ではなく、社会的な責務をおびた公器であるという自覚をもって、自らの事業を通じて社会をより豊かにするという強い使命観をもたなければなりません。それこそが、社会と共に永続的に繁栄する「幸福な経営」を支える礎となるのではないでしょうか。

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