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V.理念
世の中には星の数ほど企業が存在します。しかし、事業を大成させ、社会に広く認められ、時代を超えて長く継続している企業は、決して多くはありません。
その数少ない成功企業のほぼ全てが明確な「理念」を掲げ、それを揺るぎない基軸として事業を行っています。その逆に、不祥事を起こし衰退していく企業は、正しい「理念」を欠いているか、あるいは掲げていても骨抜きになり、目先の利益が優先されているケースがほとんどではないでしょうか。
表現の仕方は、企業理念、経営理念、社是、社訓、フィロソフィ、パーパスなど様々ですが、企業の目的、あるべき姿、向かうべき方向性を明確に言語化しているという点では共通しています。
企業の真の存在意義は、自らに与えられた使命(ミッション)を果たし社会に貢献することにあります。そして、その使命を果たすための根幹となる思想こそが「理念」です。全社員が「理念」を深く共有し、片時も忘れずに、それに基づいて一丸となって行動するために言語化して、心の奥深くにその思想を刻み込むのです。
言語化しなければ、人々の意識に上ることはありません。意識に上らなければ、日々の行動は変わりません。そして行動が変わらなければ、掲げた使命の実現など到底不可能です。だからこそ「理念」を言葉にし、社会の中で広く人々の共感を呼び、全社員はもちろん、協力事業者を含む全ての関係者が、誇りを胸に高い倫理観と志を持って行動することで、使命を果たし社会に貢献することが可能となるのです。そして、その貢献を通じて人々の生活や社会全体を豊かにすることこそが、働く人々のやりがいを生み出し、企業自らを「幸福な存在」へと導くのではないでしょうか。
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