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はじめに 経営は幸福のために
人は幸福になるために生きています。人の営みの中心である経済活動も、人が幸福になるためのものです。
資本主義社会の下では、その経済活動の中心プレイヤーは企業です。だから、企業の経営者は、幸福な経営を志す必要があるのではないでしょうか。
では、幸福な経営とは、どのようなものでしょうか。幸福な経営とは、その企業のお客様・従業員・取引業者・銀行・株主・地域社会等々の関係者、そして経営者自身が、共に幸福になることを目指す経営といえるのではないでしょうか。事業を通じて、ご縁のあるあらゆる人々を幸福にすることこそが、経営の真の目的といえるのでしょう。
私は、税理士事務所で30年以上の間、多くの経営者の方々と向き合ってきました。しかし、利益は追求しても、真に人々の幸福を追求している経営者は、まだまだ少ないのが実情ではないでしょうか。生きていくのに必死な駆け出しの経営者ならいざ知らず、長年社会の恩恵を受けながら事業を続けてきた経営者が、自己の利益のみを追求するようでは、周囲からの理解も尊敬も得られないでしょう。
企業にとって、利益は必要不可欠なものです。しかし、利益は手段であっても目的とはなり得ません。その企業に固有の使命を果たし続けるためにこそ、利益は必要となるのです。
この文章を目にした経営者の方々が、利益至上主義の誘惑に負けることなく、自らにご縁のあるすべての人々の幸福のために、日々、経営に励まれることを願ってやみません。
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