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【カーネギーに学ぶ『人を動かす』マネジメントpart13】

人を変える九原則A

4.命令しない

自主的に仕事をやらせる機会を与える。決して命令はせず、自主的にやらせる。そして、失敗によって学ばせる。こういうやり方をすると、相手は自分の過ち直しやすくなる。また、相手の自尊心を傷つけず、重要感を与えてやることにもなり、反感のかわりに協力の気持ちを起こさせる。」

 

命令質問のかたちに変えると、気持ちよく受け入れられるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある。命令が出される過程に何らかの形で参画すれば、誰でもその命令を守る気になる。」

 

5.顔をつぶさない

「相手のを立てる。これは大切なことだ。自分の気持ちを通すために他人の感情を踏みにじって行く。相手の自尊心などはまったく考えない。人前もかまわず、使用人や子供を叱りとばす。もう少し考えて、一言二言思いやりのある言葉をかけ、相手の心情を理解してやれば、そのほうが、はるかにうまく行くだろう。」

 

「たとえ自分が正しく、相手が絶対にまちがっていても、その顔をつぶすことは、相手の自尊心を傷つけるだけに終わる。」

 

6.わずかなことでもほめる

「たとえ少しでも相手が進歩を示せば、心からほめようではないか。それに力を得て、相手はますます進歩向上するだろう。」

 

「だれでもほめてもらうのはうれしい。だが、その言葉が具体性を持っていてはじめて誠意のこもった言葉、つまり、ただ相手を喜ばせるための口先だけのものではない言葉として相手の気持ちをじかにゆさぶるのである。」

 

 頭ごなしに命令されたり批判されたりして喜ぶ人などいないでしょう。経営者従業員に仕事を依頼する場合でも、従業員が会社の方針を正しく理解し、自分の立場ですべきことを自発的にできるような環境を整えることができれば、従業員は喜んで会社に貢献できるようになるでしょう。

 そのためには、上から高圧的に命令するよりも、様々な問いかけをする中で従業員に気づきを与えて、自発的に自分のすべきことを実行できるように働きかけ、失敗をしてもそこから学べるようにさせてあげれば、主体的成果をあげて、成長していけるようになるでしょう。

 その際に、たとえわずかな成長でも発見したならば、お世辞でなく、具体的に誠実ほめてあげれば、さらなる成長を後押しする力となるでしょう。

 また、立場の上下に関係なく、誰もがプライドを持っています。そのことを顧みずに、経営者が自分のプライドを満足させるために、従業員のプライドを傷つけるような言動をとれば、従業員はたちどころにモチベーションを失い、非協力的になり、本来持っている長所を伸ばすことが困難となり、組織への貢献の機会を奪うことになってしまうでしょう。

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