Business Forum Kobe 21
トップページ >経営 >ドラッカーに学ぶ経営マネジメント Part22

【ドラッカーに学ぶ経営マネジメント Part22】

〜「イノベーションと企業家精神」より、"イノベーション"

 

1.企業家と企業家精神

 企業家には意思決定が必要である。意思決定の本質は不確実性にある。意思決定を行うことのできる人ならば、学ぶことによって、企業家的に行動することも企業家となることもできる。企業家精神とは気質ではなく行動である。しかもその基礎となるのは、勘ではなく、原理であり、方法である。

 企業家精神の原理とは、変化当然のこと、健全なこととすることである。

 企業家精神とは、すでに行っていることをより上手に行うことよりも、まったく新しいことを行うことに価値を見出すことである。

 企業家自身は、変化を引き起こさないかもしれない。しかし、変化を探し、変化に対応し、変化機会として利用する。これが企業家および企業家精神の定義である。

 

2.イノベーション

 企業家イノベーションを行う。イノベーションは企業家に特有の道具である。イノベーションは創造する能力資源に与える。それどころか、イノベーションが資源を創造する。

 イノベーションは技術に限らない。モノである必要でさえない。既存の資源から得られる富の創造能力を増大させるのも、すべてイノベーションである。

 

3.七つの機会

 イノベーション機会は七つある。

 第一が予期せぬことの生起である。予期せぬ成功、予期せぬ失敗、予期せぬ出来事である。

 第二がギャップの存在である。現実ににあるものと、かくあるべきものとのギャップである。

 第三がニーズの存在である。

 第四が産業構造の変化である。

 第五が人口構造の変化である。

 第六が認識の変化、すなわちものの見方、感じ方、考え方の変化である。

 第七が新しい知識の出現である。

経営のトップページへ
トップページへ
Copyright (c) 2006 Business Forum Kobe21 All Rights Reserved.