Business Forum Kobe 21
トップページ >経営 >カーネギーに学ぶ『人を動かす』マネジメントPart12

【カーネギーに学ぶ『人を動かす』マネジメントPart12】

人を変える九原則@

1.まずほめる

「我々は、ほめられた後では、苦言もたいして苦しく感じないものだ。」

 

「まず相手をほめておくのは、歯科医がまず局部麻酔をするのによく似ている。もちろん、後でガリガリやられるが、麻酔はその痛みを消してくれる。」

 

2.遠まわしに注意を与える

気持ち態度を変えようとする場合、ほんの一言の違いが成功と失敗の分れ目になることがある。人を批判する際、まずほめておいて、次にしかし≠ニいう言葉をはさんで、批判的なことを言い始める人が多い。ところが、しかし≠ニいう言葉を聞いたとたん、今のほめ言葉がはたして本心だったのか疑いたくなる。結局は批判するための前置きにすぎなかったように思えてくる。この失敗は、しかし≠ニいう言葉を、そして≠ノ変えると、すぐに成功に転じる。ほめ言葉の後に批判が続かないので、相手素直に耳をかたむけるだろう。これで、相手に変えさせようとした問題点が遠回しに知らされたことになり、その結果、相手は期待に応えようと努力するだろう。」

 

3.自分の過ちを話す

「人に小言を言う場合、謙虚態度で、自分は決して完全ではなく、失敗も多いがと前置きして、それから間違いを注意してやると、相手はそれほど不愉快な思いをせずにすむものだ。」

 

「相手に注意をしたいときは、まず自分誤りを話した後にすることが効果的だ。」

  

 ビジネスにおいても取引先部下などに改善を求めなければならないことがよくあります。そのような場合に、相手の行為をストレートに批判し、改善を強要するような態度をとれば、相手は、自己を正当化し、逆にこちらの非をあげつらって反撃に出てきかねません。そのようにお互いが頑なな態度をとり続ければ、正当な要求すら通らなくなる恐れが出てきます。

 相手に改善を促したいときでも、まずは、現状で評価できることをほめたたえ、相手の自尊心を守った上で、前向きな期待感をもって改善を促すように仕向けることができれば、争うことなく、こちらの要望をかなえることが可能となるでしょう。

 そのために経営者は、自分の失敗過ちをも認め語れる謙虚な心をもって相手を安心させること、相手の立場に立ち相手をよく理解すること、相手がこちらの要望を理解しやすくなるような配慮のある言葉を使うことが、求められるのでしょう。

 それができれば、経営者は、自分の周りに、相互理解の上に立った真の協力者を数多く増やすことができるのでしょう。

経営のトップページへ
トップページへ
Copyright (c) 2006 Business Forum Kobe21 All Rights Reserved.