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7つの習慣に学ぶ成功の原則

〜公的成功〜

1.相互依存のパラダイム

 人間関係を維持するのに必要な成熟と人格を育てずに効果的な人間関係をつるくろうなどと安易な方法では、真の人間関係を築き相互依存関係をつくることは絶対に不可能です。

 人間関係を築き始めるべきところは、まず自分の内面であり、自分の影響の輪の中心であり、自分の人格を育てることです。自立するにつれて、主体的になり、正しい原則を生活の中心におき、価値観に基づいて誠実に優先課題を計画し、それを実行する力を育成するにつれて、相互依存を選び、充実した継続的で生産的な人間関係を築くことができるようになります。

 

2.信頼残高とういう名の財産

 信頼残高とは、人との関係において築かれた信頼レベルを表わすものです。

 礼儀正しい行動、親切正直約束を守るなどの行動を通して信頼残高をつくっていけば、そこに貯えができます。残高を高めることによって、必要とあらばその信頼を何度でも頼りにすることができます。

 信頼関係が高ければ、コニュニケーションは簡単で、効果的で、即時にできるものになります。

 

3.信頼残高をつくる六つの預け入れ

(1) 相手を理解する

 本当に人を理解しようとすることは最も重要な預け入れのひとつであり、すべての預け入れの鍵です。まず相手を理解してからでなければ、その人にとって何が預け入れになるのかを知ることはできません。相手の関心事ニーズに合っていなければ、預け入れのつもりでしたことでも引き出しになることさえあります。

 預け入れをするためには、相手にとって大切なことを、あなたも大切に思う必要があります。

(2) 小さなことを大切にする

 小さな心遣い礼儀はとても大切です。小さな無礼や不親切、無神経は、大きな引き出しになります。人間関係において、小さなことは大きなこととなります。

 なぜなら、人の内面は、非常に感受性が豊かで傷つきやすいものだからです。外面はどんなに固くて冷淡に見えても、内面には、痛みを感じやすい心があるのです。

(3) 約束を守る

 約束を守ることは大きな預け入れであり、破ることは大きな引き出しです。相手にとって大切なことを約束をしておきながら、それを守らないことほど大きな引き出しはないでしょう。次に約束をしても、とても信じてもらえません。人は約束に基づいて、期待を抱くようになるからです。

(4) 期待を明確にする

 目標についても、期待像が明確でなければ、コミュニケーション信頼に問題が生じます。

 人間関係におけるほとんどの問題は、役割目標を取り巻くあいまいな期待、あるいはお互いの期待像の相違からくる誤解失望に端を発しています。人々は、自分の期待は相手にも理解され、受入れられていると思い込むことで、多くの大変な問題をつくり出しているからです。

 だから、新しい状況に直面したとき、最初から当事者全員の期待を机上に載せることは預け入れになります。そうするには、最初は大きな時間と労力の投資が必要になりますが、長期的な観点から見ると大きな時間と労力の節約になります。

(5) 誠実さを示す

 個人的な誠実さが信頼を築き、様々な預け入れの基礎になります。誠実さの欠如は、信頼残高を増やすための努力をすべて台無しにしてしまいます。人を理解しようとし小さな親切を繰り返し、約束を守り、期待を明確にしそれに応えようとしても、心に二面性を秘めていれば信用残高を築くことはできません。

 誠実さとは、約束を守り、期待に応えることなのです。そして、誠実さを持つには統一された人格が必要なのです。

 相互依存状態において誠実さとは、簡単に言ってしまえば、すべての人々に対して平等同じ原則に沿って接することです。それを続けることで、人々はあなたを信頼するようになります。

(6) 誠意をもって謝る

 素早く心から謝ることは、高潔人格をとても必要とする行為です。基礎的な原則や自分の価値観からくる深い内的な安定性がなければ、誠心誠意をもって謝ることはできません。

 間違いを犯すことはひとつの問題でありますが、それを認めないのはもっと大きな問題です。人は間違いを許してくれます。なぜなら、間違いは往々にして判断を誤ったために発生するものだからです。しかし、人は心のあり方の間違いを容易に許そうとはしません。不正な動機や最初の間違いを正当化しようとし、それを隠そうとする傲慢さは、全く違う次元の間違いなのです。

 

4.愛の法則と人生の法則

 見返りを求めず無条件という形で預け入れをおこなうことが、の基礎的な法則を守ることです。そうした行為で私たちは、相手に安定感安全な気持ちを感じさせます。そして相手は自分自身の本来の価値を感じ取ることができ、自分の真のアイデンティティーを肯定されたことになります。

 は相手の自然な成長を促進させ、人生の基礎的な法則協力貢献自制誠実)に沿って生活する動機づけになります。相手は自分の本来の可能性を発見し、発揮することができるようになります。

 組織が抱える問題の多くは、経営者における人間関係の問題に起因しています。その人間関係をつくる過程においては、いかなる技術によっても、管理のスキルによっても、人格の欠如を補うことはできません。一人一人に対して人生の基礎的な法則を守ることが、必要不可欠なのです。

 

5.相互依存の習慣

 信頼残高のパラダイムを持つと、ほかの人と一緒に効果的に働く「公的成功」の領域に入る用意ができたことになります。

 信頼残高が相互依存関係に貢献し、公的成功を達成することが可能になるのです。

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