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カーネギーに学ぶ『人を動かす』マネジメントPart8

〜人を説得する十二原則A〜

2.誤りを指摘しない、誤りを認める

「人を説得したければ、相手に気づかれないようにやることだ。誰にも気づかれないように巧妙にやることだ。」

「人にものを教えることはできない。自ら気づく手助けができるだけだ。」

「どれだけプラトンやカントの理論を説いて聞かせても相手の意見は変わらない。傷つけられたのは、理論ではなく感情なのだから。」

理屈どおりに動く人間は、めったにいるものではない。たいていの人は偏見を持ち、先入観嫉妬心猜疑心恐怖心ねたみ自負心などにむしばまれている。」

「われわれは、あまりたいした抵抗を感じないで自分の考え方を変える場合がよくある。ところが人から誤りを指摘されると、腹を立てて、意地を張る。われわれは実にいいかげんな動機から、いろいろな信念を持つようになる。だが、その信念をだれかが変えさせようとすると、われわれは、がむしゃらに反対する。この場合、われわれが重視しているのは、明らかに、信念そのものではなく、危機にひんした自尊心なのである。」

「自分が悪いと知ったら、相手にやっつけられる前に自分で自分をやっつけておいた方が、はるかに愉快ではないか。他人の非難よりも自己批判の方がよほど気楽なはずだ。自分に誤りがあると分かれば、相手の言うことを先に自分で言ってしまうのだ。そうすれば、相手は何も言うことがなくなる。十中八九まで、相手は寛大になり、こちらの誤りを許す態度に出るだろう。」

「自分が犯した誤りを認める勇気には、ある種の満足感がともなう。罪悪感自己防衛緊張がほぐれるだけでなく、その誤りから生じた問題解決にも役立つ。」

 世の中に、間違うことのない人はい存在しないでしょう。ビジネスにおいても、常に失敗間違いはつきものです。

 他人が間違えた時に、批判して無理に正そうとすれば、相手は自尊心を守るために、抵抗するでしょう。素直に受け入れる状況を作り、気づきを与えることができれば、相手は自ら正すことができるでしょう。

 また、自分が間違えた時に、動転したり、言い訳責任転嫁をして反省しなければ、周囲の信頼を失うでしょう。自分の間違いは素直に認めて、それをにすれば、問題解決や自己の成長につなげることもできるでしょう。

 『菜根譚』にも「他人の小さな過失を責めてはいけない。」とあります。また、『論語』にも「過ちを観れば、その人に仁があるかどうかを知ることができる。」とありますように、他人の間違いには寛容であり自分の間違いには厳しく責任を取れるリーダーに、人はついていくのでしょう。

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