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カーネギーに学ぶ『人を動かす』マネジメントPart5

〜人に好かれる六原則A〜

2.笑顔を忘れない

笑顔など見せる気にならないときは、どうすればよいか。むりにでも笑ってみることだ。幸福でたまらにようにふるまうのである。すると、本当に幸福な気持ちになるから不思議だ。」

 

「快活さを失った場合、それを取りもどす最善の方法は、いかにも快活そうにふるまい、快活そうにしゃべることだ。」

 

「世の中の人はみな幸福を求めているが、その幸福を必ず見つける方法がひとつある。それは、自分の気の持ち方を工夫することだ。幸福は外的な条件によって得られるものではなく、自分の気の持ち方ひとつで、どうにでもなる。幸不幸は、財産、地位、職業などで決まるものではない。何を幸福と考え、また不幸と考えるか−その考え方が、幸不幸の分かれ目なのである。」

 

「およそ、人は、幸福になろうとする決心強さに応じて幸福になれるものだ。」

 

「ニューヨークのあるデパートが、クリスマスセールの期間中に次のような素朴な哲学を広告に出していた。

クリスマスの笑顔

元手がいらない。しかも、利益は莫大。

与えても減らず、与えられたものは豊かになる。

一瞬の間見せれば、その記憶永久に続く。

どんな金持ちもこれなしでは暮らせない。どんな貧乏人もこれによって豊かになる。

家庭幸福を、商売善意をもたらす。

友情の合い言葉。

疲れた者にとっては休養失意の人にとっては光明悲しむ者にとっては太陽悩める者にとっては自然の解毒剤となる。

買うことも、強要することも、借りることも盗むこともできない。無償で与えてはじめて値打ちが出る。

クリスマスセールで疲れ切った店員のうちに、これをお見せしない者がございました節は、恐れ入りますが、お客様の分をお見せ願いたいと存じます。笑顔を使い切った人間ほど、笑顔を必要とする者はございません。」

 

 経営者は、生産性を上げるために、組織厳しさ効率ばかりを求めてしまうことがよくあります。しかし、組織で働く人たちは、経営者も含めて、感情を持った生身人間です。ドラッカーの言葉にもあるように、仕事が生産的に行われても、人が活き活きと働けなければ組織として失敗です。

 従業員活き活きと働くためには、まず、経営者率先して活き活きと働くこと、そして、従業員が活き活きと働ける環境を整えることが大切でしょう。

 人が活き活きと働くための環境作りに、笑顔は、身近ですぐにでも採り入れることができて、絶大な効果があるものといえるのではないでしょうか。

 経営環境が厳しくなればなるほど、経営者は、笑顔効用を忘れてしまいがちですが、本当は、厳しい時こそ、笑顔が必要なのではないでしょうか。

 経営者が、どんな時も、気の持ち方を工夫して、笑顔を忘れずに、前向きに、プラス思考で、活き活きふるまうことができれば、組織に好循環をもたらすことができるのではないでしょうか。

 このことは顧客に対しても同様のことが言えるでしょう。ものが売れないからといって顧客の前でしかめっ面をしていれば、ますます売れなくなるでしょう。笑顔真心をもって接客すれば、顧客も満たされ、商品やサービスの良さ伝わりやすくなり、顧客の購買意欲にもつながるのではないでしょうか。

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