1.規模と複雑さ
組織が大きくなれば、その中身の大部分は外部環境から遠ざかる。そのため、組織の生命に不可欠な栄養素を供給すべき内部機関が複雑になる。
2.規模と戦略
規模は戦略に影響を及ぼす。逆に戦略も規模に影響を及ぼす。例えば、小さな組織は、反応が早く機敏である。また、資源を重点的に投入できる。
組織には、それ以下では存在できないという最小規模の限界が産業別、市場別にある。逆に、それを超えると、いかにマネジメントしようとも繁栄を続けられなくなるという最大規模の限度がある。
3.小企業のマネジメント
小企業は、際立った存在となるための戦略を持たなければならない。ニッチを見つけなければならない。
ほとんどの小企業は、機会中心でなく問題中心である。だから小企業の多くが成功できない。
4.己を知る
企業は自らの規模を知らなければならない。同時に、その規模が適切か不適切かを知らなければならない。
5.不適切な規模
規模の誤りは、組織にとって体力を消耗させる業病である。
不適切な規模の組織には、肥大化した分野、活動、機関が必ずある。著しく努力を必要とし、多額の費用も必要としながら、成果をあげられない分野がある。
6.不適切な規模への対応
不適切な規模への対応するために三つの戦略がある。
第一の戦略は、事業の性格を変え、何らかの特徴を身につける事である。
第二の戦略は、合併と買収である。
第三の戦略は、売却、切り捨て、縮小である。