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【ビジネスリーダーのための論語講座 Part8】
〜リーダーが持つべき"信"について〜

『千乗の国を道びくに、事を敬して信、用を節して人を愛し、民を使うに時をもってす。』
(訳)大国を導くにも三つの事が重要である。言動を慎んで信用を得ること。節約を心掛けて人を大切にすること。人民を使う場合でも時機を選んで使うことである。
 どんな大きな組織を束ねるときでもリーダーが心得るべき重要なことが三つあります。一つ目は、軽はずみな言動慎んで、部下からの信用を得ることです。二つ目は、自ら節約を心掛けて、部下の待遇改善に努めることです。三つ目は、部下に命令する際は、部下が動きやすいタイミングを図って命令することです。そうすれば、部下から信頼尊敬を得ることができ、部下がリーダーのために進んで働くことができ、組織をまとめることができます。
『義をもって質となし、礼をもってこれを行い、孫をもってこれを出し、信をもってこれをなす。君子なるかな。』
(訳)君子たる者は、道義を自らの本質となし、礼をもって道義を実践し、謙虚に振る舞い、信用をもって道義を完成させるものである。
 真のリーダーは、知識だけでなく、心からリーダーシップ体得し、礼節をもって謙虚な姿勢でリーダーシップを実践し、部下の信用を得ることでリーダーシップを完成させることができます。
『君子信ぜられて後にその民を労す。いまだ信ぜられざれば、すなわち己をやましむとなす。信ぜられて後に諫(いさ)む。いまだ信ぜられざれば、すなわち己を謗(そし)るとなす。』
(訳)君子は人民から信頼されてこそ、人民を労働に就かせることができる。もし信頼されていなければ、人民は搾取されていると考えるだろう。また、君主から信頼されてこそ、忠告も聞き入れられる。もし信頼されていなければ、君主は非難されていると考えるだろう。
リーダー部下から信頼されてこそ、部下を動かすことができます。もし信頼がなければ、部下は上司の都合で働かされていると考えるでしょう。また、リーダーは上司から信頼されてこそ、提案を受け入れてもらえるでしょう。もし信頼がなければ、上司は非難されていると考え、提案を採用してもらえなくなるでしょう

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