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【ドラッカーに学ぶ経営マネジメントPart8】
〜「マネジメント(基本と原則)」より、"マネジメントの組織"〜
1.組織構造
組織構造は組織が目的を達成するための手段である。組織構造に取り組むには、目的戦略から考えなければならない。戦略とは、「われわれの事業は何か、何になるか、何であるべきか」との問いへの答えである。戦略が組織の基本活動を決める。
 優れた組織とは、基本活動が成果をあげる構造にほかならない。組織の中の人間が成果をあげ貢献できるようにする組織構造は、すべて正しい答えである。成果こそ組織の目標であり、その良否の判断基準である。
2.組織の階層
階層はあらゆる組織に必要である。最終決定を下すことができる者がいなければならない。
 組織の原則は、階層の少なく指揮系統短くすることでなければならない。階層の増加は、組織内の相互理解協同歩調困難にする。目標を混乱させ、間違った方向に注意を向けさせる。
3.組織の条件
 いかなる組織構造であっても、組織として最小限持たなければならない条件がある。
@明快さ、A経済性、B方向づけの容易さ、C理解の容易さ、D意思決定の容易さ、E安定性適応性、F永続性新陳代謝である。
4.分権組織
分権組織によって、組織はいくつかの自立した部門分割できる。それらの自立した部門は、それぞれの業績と組織全体への貢献責任を持つ。それぞれが独自マネジメントを持つ。
 分権組織は成果からスタートする。成果をあげる上で最適事業部門をつくる。しかる後に、その事業部門の内部にいかなる仕事課題活動必要かを考える。
 分権組織の最大の利点は、明日を担うマネジャー育成にある。
 分権組織といえども、各事業部門内部は、職能別組織によって組織される。チーム型組織も、職能別組織を補完するものとして適用される。
5.職能別組織チーム型組織
 職能別組織とチーム型組織は、仕事を中心に組み立てられる。
職能別組織においては、仕事の段階技能の間を人は動かず仕事動く。これに対し、チーム型組織では仕事固定される。各種の技能道具を持つ者が、一つのチームとして仕事課題遂行する。
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