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【ビジネスリーダーのための論語講座 Part5】
〜リーダーが持つべき”礼”について〜
『礼の用は和をもって貴しとなす。』
(訳)礼儀作法を行うためには、和の心が大切になる。
 ビジネスにおいても相手と協調する心を持って、礼儀作法をわきまえれば、物事を円滑に進めることができるでしょう。礼儀作法は人間関係の潤滑油と言えるかも知れません。
『恭にして礼なければ、則(すなわ)ち労す。慎にして礼なければ、則ち?(し)す。勇にして礼なければ、則ち乱す。直にして礼なければ、則ち絞す。』
(訳)恭(うやうや)しくしていても礼儀作法がなければ、気苦労ばかりとなる。慎重でであっても礼儀作法がなければ、憶病に見える。勇敢であっても礼儀作法がなければ、粗暴になる。率直であっても礼儀作法がなければ、冷酷に見える。
恭しくしているつもりでも、礼儀作法がなければ、馬鹿丁寧ととられたり、卑屈ととられたりして、気苦労ばかりで結局、理解されない、成果が上がらないこととなります。
慎重に行動しているつもりでも、礼儀作法がなければ、憶病に見られたり、優柔不断に見られたりしてしまいます。
勇気を出して物事に取り組んでも、礼儀作法がなければ、粗暴となり、周囲をかき回したり、周囲から敬遠されたりしてしまいます。
率直であっても、礼儀作法がなければ、冷たい人間と見られ、その言動が受け入れられなくなってしまします。
 恭しさ、慎重、勇気、率直、これらはビジネスにおいても非常に重要な徳目でありますが、礼儀作法を伴わなければ、相手からの信用信頼を得ることはできないでしょう。
『礼に非(あら)ざれば、視ることなかれ。礼に非ざれば、聴くことなかれ。礼に非ざれば、言うことなかれ。礼に非ざれば、動くことなかれ。』
(訳)礼儀作法にかなわないものは見てはいけない。礼儀作法にかなわないものは聞いてはいけない。礼儀作法にかなわないことを言ってはいけない。礼儀作法にかなわない行動をしてはいけない。
礼儀作法をわきまえない利益優先のビジネスの手法を見聞きして、影響を受けると、本質を見失うことになるでしょう。
礼儀作法をわきまえない言動をすれば、ビジネスにおける信頼関係も築くことはできないでしょう。
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