〜リーダーが持つべき”義”について〜
『君子は義をもって上となす。勇ありて義なきは乱をなす。小人、勇ありて義なきは盗みをなす。』
(訳)君子は勇気より義が大切である。君子に勇気はあるが義がなければ、秩序を乱すことになる。小人に勇気はあるが義がなければ、犯罪を犯すことになる。
ビジネスにおいても勇気以上に道義が大切であります。リーダーに勇気はあるが道義がなければ、組織を混乱させることになるでしょう。また、部下に勇気はあるが道義がなければ、不正を犯すことに繋がりかねないでしょう。
『義を見てなさざるは、勇なきなり。』
(訳)道義を理解していても実行できないのは、勇気がないからである。
いくら道義を理解していても実行できなければ、ビジネスにおいても成果を上げることはできません。成果を上げるためには、すべき事を正しい方法で実行するための勇気が必要になるでしょう。
『君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る。』
(訳)君子はまず先に道義を考え、小人はまず先に利益を考える。
ビジネスにおいてリーダーになるためには、私利私欲に囚われずに、まず道義について考えるべきでしょう。つまり、お客様の満足、社会性、部下の成果、会社の利益等々、ビジネスを成立させるための道義を重んじた上で、結果として自己を利することができてこそ、真のビジネスリーダーと言えるのでしょう。
『不義にして富み、かつ貴きは、浮き雲のごとし。』
(訳)道義に反することをして財産を得、地位を得ても、浮き雲のようにはかないものである。
道徳に反すること法律に違反することをして金儲けや出世をしても、長くは続かないでしょう。ビジネスとして継続していくためには、モラルを守り、法令を遵守して、社会に認められる事が大切になるでしょう。 |